スタッフが更新しています

スタッフブログ

ロゴ
ホーム > スタッフブログ > カビ掃除の服装と道具|マスク・手袋・換気の基本と、やってはいけない組み合わせ

カビ掃除の服装と道具|マスク・手袋・換気の基本と、やってはいけない組み合わせ

 

「カビ取り剤を使うとき、マスクは必要?」「手袋はどんな物を選べばいい?」「換気はどこまで?」——掃除を始める前にこうした確認をされる方はとても多いです。11月に入り、朝晩の冷え込みで結露が本格化してきました。窓を閉め切る時間が長くなるこの時季は、掃除そのものより、服装と換気の準備でつまずきやすい季節でもあります。この記事では、カビ掃除の服装・道具・換気の基本と、やってはいけない組み合わせを、始める前の5分で確認できる形に整理します。

結論|服装と換気を整えてから始める。混ぜない・上に向けない・無理をしない

カビ掃除の安全は、次の3つにほぼ集約されます。①マスク・手袋・ゴーグル・長袖で肌と呼吸を守る、②空気の入口と出口をつくってから作業する、③薬剤は1種類だけを、表示どおりに使う。この3つで、市販の製品を使う一般的なカビ掃除で気をつけたいことの大半はカバーできます。

逆に、困りごとにつながりやすいのは「思い立ってすぐ始めた」ときです。手袋をせずに薬剤に触れた、閉め切ったままの浴室で使った、天井に向けて吹き上げた、別の洗剤を続けて使った——いずれも準備の段階で防げるものです。準備にかける5分がいちばん安全に効きます。

この記事は一般的な注意点の整理です。薬剤の使用方法・使える素材・保管方法は、必ずお使いになる製品の表示に従ってください。体調に不安がある場合の判断は医療機関の領域です。

カビ掃除の服装|頭から足元まで、何を身につけるか

カビ掃除で守りたいのは、呼吸・目・手・肌の4つです。乾いたカビはこすると舞い上がり、薬剤を使えばしぶきが飛びます。特別な装備は要りませんが、次の図のように「上から下まで」を一度確認しておくと抜けが出にくくなります。

図1|カビ掃除を始める前の服装と、手元に置きたい道具。
表1|服装のチェックリスト
部位 用意するもの そうする理由
口・鼻 顔にフィットする使い捨てマスク 舞い上がった胞子や薬剤のしぶきを吸い込みにくくする
目 ゴーグルまたは保護めがね 上を向いたときのしぶきや飛散から目を守る
手・腕 腕まで覆えるゴム手袋 薬剤が肌に触れるのを防ぐ。袖口から入らない長さが安心
体 長袖・長ズボン/汚れてよい服 肌の露出を減らす。脱色しても困らない物を選ぶ
頭 髪はまとめる・帽子やフード 髪に付いた汚れを持ち回らないようにする
足元 はき替えられるはき物 滑らない。汚れを他の部屋へ運ばない

首にタオルを巻くのは避けたほうがよいでしょう。汚れを拭った手でタオルに触れ、そのまま顔まわりに当ててしまうことがあります。汗を拭くときは、いったん作業を止めて手袋を外してください。

着ていた物は、その場で袋に入れて他の洗濯物と分けて洗います。脱いだ場所でパタパタと払うと、そこに汚れを落としてしまうため、静かに袋へ入れるのがコツです。

マスク・手袋・ゴーグルの選び方|「使い捨てにできるか」で考える

道具選びで迷ったときは、使い終わったあとに捨てられるかで考えると判断しやすくなります。カビや汚れが付いた物を使い回すと、次の場所へ持ち込むことになるためです。

表2|道具の選び方と、使い終わったあとの扱い
道具 選び方の目安 使い終わったあと
マスク 顔にすき間なく当たる物。天井や広い範囲は粉じん用の表示を確認 外側に触れないよう外し、袋に入れて捨てる
手袋 薬剤に対応と表示のある物。腕まで覆える長さ、破れにくい厚み 使い捨てが基本。繰り返す物は洗って乾かし、掃除専用にする
拭き取る布 使い捨てできるペーパー・古布。面を替えながら使う その場で袋に密閉して捨てる
脚立 高さに余裕があり、足場が水平で安定する物 作業中は開き止めを必ず掛ける

椅子・脚立の最上段・浴槽のふち・洗面台の上に乗るのは、いずれも危険です。天井や高い壁は無理に手を伸ばさず、柄の長い道具を使うか、専門業者にご相談ください。

薬剤についても一つだけ。よく落ちるとされる物ほど、使える素材が限られることがあります。使う前に容器の「使えないもの」の欄を読んでおいてください。畳・木部・金属・色柄のある布などは、変色や傷みの原因になることがあります。素材別の考え方は和室の柱・長押・天井板の黒ずみや畳のカビは表替え・裏返し・新調のどれ?でも触れています。

換気と送風の向き|胞子を部屋の奥へ広げない

服装が整ったら、次は空気です。ポイントは入口と出口をつくり、空気を一方向に流すこと。作業する部屋の窓や給気口を開け、換気扇や反対側の窓へ抜けるようにします。そして作業する部屋のドアは閉めます。開けたままだと、汚れた空気が廊下から他の部屋へ回ってしまいます。

図2|換気と送風の向き|胞子を部屋の奥へ広げないために。

扇風機やサーキュレーターは向きに注意してください。室内の奥に向けて回すと、乾いた胞子や薬剤のしぶきを部屋中に広げてしまいます。使うなら、窓の外へ押し出す向きにします。立ち位置も、風の上流側(空気が入ってくる側)が基本です。

11月は「寒いから窓を開けたくない」という時季ですが、作業中だけは開けておいてください。ドアを閉めてその部屋だけ換気すれば、他の部屋の暖かさは保てます。冬の換気の考え方は寒い日の換気はどうする?でも詳しく整理しています。24時間換気のスイッチは、掃除のときも普段も止めないようにしてください。

そして、ペット・小さなお子さま・体調が気になるご家族は、作業中は別の部屋で過ごしていただくのが安心です。換気が済むまで、その部屋には入らないようにしましょう。犬や猫と暮らす住まいの考え方は犬・猫と暮らす家のカビ対策、お子さまの部屋については子ども部屋のカビ対策もあわせてご覧ください。

やってはいけない組み合わせ・使い方

次の6つは、いずれも製品の表示に書かれていることですが、急いでいると見落としやすいものです。図には、代わりにできることも添えました。

図3|カビ掃除で「やってはいけない」6つの組み合わせ・使い方。

もう一つ意外に多いのが、落ちにくいからと放置時間を延ばすというやり方です。素材を傷めることがありますので、時間の目安も製品表示に従ってください。落ちないときは時間や力の問題ではなく、カビが素材の奥や下地まで入っているサインと考えたほうが実情に合っています。

自分で掃除する範囲と、専門業者に任せたい範囲

装備を整えても、高い所・広い範囲・素材の奥に入ったカビは、ご自身での対応が難しくなります。次の表を線引きの目安にしてください。

表3|自分で掃除する/専門業者に相談するの目安
状況 考え方
手の届く高さ、目に見える表面の汚れ、おおよそ1㎡以内 装備と換気を整えて、ご自身の掃除から始めてよい範囲
天井・高所・脚立が必要な場所 転落の危険としぶきが落ちる危険が重なる。無理をしない
同じ場所に繰り返し出てくる 湿気の原因が残っている可能性。原因の確認から始める
壁紙のはがれ・ふくらみ、床や天井のしみがある 内部に水分が入っているサイン。表面の掃除では届かない
畳・木部・土壁など、薬剤が使いにくい素材 変色・傷みのおそれ。素材に合わせた方法が必要

当社のMIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥のカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理で予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなくアルカリ性液で、研修と試験に合格した施工者が施工します。強くこする方法が取れない畳・木部・土壁のような素材でも、状態を見ながら進められるのが特徴です。詳しくはMIST工法®とはをご覧ください。

自分でやるか頼むかの分け方は年末の大掃除は10月から計画を、ハウスクリーニングとの違いはハウスクリーニングとカビ取り専門業者は何が違う?で整理しています。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 天井や高い壁のカビで、脚立に乗らないと届かない
  • 掃除しても同じ場所に繰り返し出てくる
  • 壁紙のはがれ・ふくらみ、床や天井のしみがある
  • 畳・木部・土壁など、市販の薬剤が使いにくい素材に出ている
  • 掃除の途中で体調が気になり、作業を中断した

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

場所別|掃除の前に足しておきたい注意点

同じカビ掃除でも、場所によって気をつけたいことが変わります。11月以降は、結露が出る窓まわりと押入れ・クローゼットのご相談が増えていきます。

表4|場所別の注意点
場所 起きやすいこと 足しておきたい備え
浴室・ユニットバス 湯気でにおいがこもる。床が滑る 換気扇を先に回す。天井は吹き上げない
窓まわり・サッシ 結露の水がたまり、ゴムが傷む 先に水気を拭く。素材に使えるか確認
押入れ・クローゼット 狭くて空気が動かない 中の物を出し、扉を開けて風を通す
エアコン・換気扇 内部は分解が必要で電気部品がある フィルターなど表示のある範囲まで
天井・小屋裏・床下 高所・狭所で姿勢が取れない ご自身での作業は避け、範囲の確認から相談

エアコンや換気扇の内部のように分解が必要な部分は、取扱説明書で「お客様で掃除できる範囲」とされている部分にとどめ、それより奥はメーカーや専門の業者にご相談ください。

掃除が終わったあと|片づけと、体調の確認

作業は「拭き終わったら完了」ではなく、片づけまでが一続きです。

  1. 換気を続ける:終わってからも、しばらく窓と換気扇はそのままにします。
  2. 使い捨ての物を密閉する:布・マスク・手袋は袋に入れて口を閉じ、そのまま捨てます。
  3. 手袋を外して手を洗う:外側に触れないように外します。
  4. 着ていた物を洗う:袋で運び、他の洗濯物と分けて洗います。
  5. 乾かす:湿ったままだと、また同じ場所に出やすくなります。
  6. 記録を残す:作業前後の写真と日付が、再発したときの比較材料になります。

そして、作業中・作業後に体調の変化を感じたら、そこで中止してください。息苦しさ、せき、目や皮膚の異常などがある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。無理に押し通すより、いったん止めてご相談いただくほうが、結果として早く片づくことが多いです。

カビと体調の関係は、カビの種類・量・その方の状態によって異なり、見た目だけで判断できるものではありません。体調のご相談は医療機関へお願いいたします。カビの種類を確かめたい場合はカビ菌検査(落下菌検査・同定検査)という方法があります。

管理会社・施設管理者のみなさまへ

賃貸住宅・店舗・事務所・公共施設では、清掃スタッフの方が作業されることも多いと思います。作業する方が入れ替わる現場では、使う薬剤は1種類に決めておく/混ぜてはいけない製品を同じ場所に置かない/換気の手順を紙にして貼るといった取り決めが役立ちます。高所や広い範囲、素材の奥に入ったカビは、範囲の確認からご相談いただくほうが、費用も時間も抑えられることがあります。

施設や店舗の事例は店舗・事務所のカビ取り、公共施設のカビ取り、施工の実例はカビ取り・カビ対策施工例でご覧いただけます。法人さまのご相談は法人・業者様のお問い合わせから承っています。

よくあるご質問

Q. カビ掃除のマスクは、どんな物を選べばよいですか?

A. 顔にすき間なくフィットし、使い終わったら捨てられる物を選ぶのがおすすめです。ぬれた布やタオルを口に当てるだけ、というのは避けてください。広い範囲や天井を扱う場合は、粉じん用の表示がある物を売り場で確認してみてください。作業後は外側に触れないように外し、袋に入れて捨てます。

Q. 手袋は薄手の使い捨てでも大丈夫ですか?

A. 水拭き程度の短時間であれば薄手の物でも構いません。ただし市販のカビ取り剤を使う場合は、薬剤に対応と表示のある物、腕まで覆える長さのある物のほうが安心です。薄手の手袋は破れやすく、気づかないうちに中へ薬剤が入ることがあります。破れたらその場で新しい物に替え、外したあとは手を洗ってください。

Q. 換気のために窓を開けると寒いのですが、短時間で済ませてもよいですか?

A. 11月以降は「寒いので閉めたまま」になりがちですが、薬剤を使う作業のあいだは開けておくことをおすすめします。作業する部屋のドアを閉め、外に面した窓と換気扇で通り道をつくると、少しの開け幅でも空気が流れます。その部屋だけ換気すれば家全体は冷えません。終わったあともしばらく換気扇を回してください。

Q. 塩素系のカビ取り剤と、お風呂用の洗剤を続けて使ってもよいですか?

A. 続けて使うのは避けてください。塩素系と酸性タイプが混ざると有害なガスが発生するおそれがあるとして「まぜるな危険」の表示がされています。別々に使うつもりでも、流し残しがあると混ざります。1回の作業で使うのは1種類だけにし、切り替えるときは水で十分に流して、別の日に行うのが安全です。

Q. 掃除の途中で気分が悪くなりました。どうすればよいですか?

A. すぐに作業をやめ、その場を離れて空気の新しい場所で休んでください。手袋や着ていた物を外し、手や顔を洗います。息苦しさ・せき、目や皮膚の異常など症状が続く場合は、自己判断をせず医療機関にご相談ください。使っていた製品の容器を持っていくと状況を伝えやすくなります。

Q. どのくらいの範囲までなら、自分で掃除してよいのでしょうか?

A. はっきりした線引きはありませんが、手が届く高さで、目に見える表面の汚れ、おおよそ1㎡を超えない範囲であれば、ご自身の掃除から始めていただくことが多いです。天井や高所、繰り返し出る、壁紙のはがれや床のしみがある場合は、下地まで入り込んでいることがあります。写真を撮ってご相談ください。

まとめ

  • カビ掃除の安全は「肌と呼吸を守る/空気の入口と出口をつくる/薬剤は1種類だけ表示どおりに」の3つ
  • マスク・腕まで覆える手袋・ゴーグル・長袖・汚れてよい服を、使い捨てにできる物で選ぶ
  • 作業する部屋のドアは閉め、窓と換気扇で一方向の流れをつくる。送風は室内の奥へ向けない
  • 塩素系と酸性タイプは混ぜない・続けて使わない。上向きスプレーや、乾いたカビを強くこするのも避ける
  • ペット・お子さま・体調が気になる方は別室へ。体調に変化があれば中止して医療機関へ
  • 天井・高所・広い範囲・素材の奥に入ったカビは、無理をせず写真を撮って専門業者に相談する

結露が本格化する11月は、これからカビ掃除の機会が増える時季です。準備に5分かけるだけで、落ちにくいカビの見極めもしやすくなります。落ちない・繰り返す・届かない——そう感じたときが、ご相談のタイミングです。

参考にした情報

「この範囲なら自分でやれる?」「天井のカビはどうしたら?」といった段階からでも構いません。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。