「カビがアルツハイマー病の原因になる」と断定できる根拠は、現時点では確立されていません。関連を調べる研究はありますが、住まいのカビを吸うことが認知症を引き起こすと、公的機関が結論づけているわけではありません。不安を広げるより、分かっている健康影響への対策を進めることが大切です。
この記事の結論
- カビとアルツハイマー病・認知症の因果関係は、確立されていない
- 公的機関が示しているカビの主な健康影響は、アレルギー、免疫が弱った人の感染症、食品のカビ毒の3つ
- 高齢の方がいる住まいでは、寝室・エアコン・水まわりのカビを減らし、気になる症状は医療機関に相談する
1. 現時点で言えること・言えないこと
| 項目 | 現状 |
|---|---|
| カビを吸うとアルツハイマー病になる | 確立されていない。断定する情報には注意が必要 |
| カビの胞子でアレルギー症状が出る | 知られている(せき・鼻水・目のかゆみ、ぜんそくの悪化など) |
| 免疫が弱った人がカビに感染する | 知られている(医療機関での対応が必要) |
| カビが生えた食品のカビ毒 | 知られている(カビが生えた食品は食べない) |
物忘れなど認知機能の変化が気になるときは、住まいのカビと結びつけて自己判断せず、かかりつけ医や専門の医療機関に相談してください。
2. 高齢の方がいる住まいで気をつけたいこと
- 寝室:寝具やマットレスの下、窓まわり、押し入れを定期的に乾かす
- エアコン:フィルターを掃除し、風がカビ臭いときは内部洗浄を検討する
- 水まわり:浴室・洗面所の換気扇を回し、濡れたままにしない
- 無理をしない:高い場所や広い範囲のカビ取りは、家族や業者に任せる
- 湿度:40〜60%を目安に、除湿と換気をする
カビの健康への影響の基礎はカビと健康|アレルゲンと日和見感染の基礎、受診を考える目安、カビのある部屋で過ごす影響はカビの生えた部屋で過ごすとどうなる?で解説しています。
よくある質問(検索の多い疑問)
カビはアルツハイマー病の原因になりますか?
住まいのカビがアルツハイマー病を引き起こすと断定できる根拠は、現時点では確立されていません。認知機能の変化が気になるときは、医療機関に相談してください。
カビで高齢者の健康に影響はありますか?
カビの胞子を吸い続けると、せきや鼻水などのアレルギー症状や、ぜんそくの悪化につながることがあります。免疫が弱っている方は感染症にも注意が必要なため、早めにカビを減らしましょう。
高齢の家族がいる家で、まずどこのカビを減らせばいい?
長い時間を過ごす寝室と、エアコン、浴室などの水まわりです。無理のない範囲で掃除し、広い範囲は家族や業者に任せましょう。
相談するときに
健康面のご心配は医療機関へ、住まいのカビを減らすことはカビバスターズにご相談ください。
