サンプルとして壁素材のメーカー様より二個を提供いただき一方にMIST専用液を噴霧し、もう一方はご提供いただいたサンプルをそのままの状態にて試験機関に持ち込みました。
永い時間を要しましたが、比較試験結果がやっと出ましたのでご報告させて頂きます。
・試験目的
火山灰の壁においてMIST工法による素材への影響および品質変化について
・試験方法
①マイクロスコープを用いての表面観察
②蛍光X線分析装置を用いての構成元素成分の比較
・試験結果
顕微鏡観察の結果、確認した表面の差異は無かった。
蛍光X線分析の結果、構成される成分に差異は無かった。
・結果評価
顕微鏡観察、蛍光X線分析共に両者に相違はないと考えられる。
以上の結果に基づき、貴重な素材として知られる火山灰の壁に発生するカビの処理は、MIST工法専用剤において素材本来の品質確保が確認されました。
従来は火山灰の壁は強酸を使って発生カビの処理が主流としてなされておりました。
自然素材が貴重とされる時代、素材本来の特性を尊重しつつ、また住む方への影響を重視した処理としてMIST工法は、これからも新たな素材への確認と挑戦を続けてまいります。