カビの基本知識や特徴、簡単にできるカビ予防術をご紹介

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カビの好む環境

2015/03/30

カビはどのような環境を好むかあげてみます。
① 温度
カビの生育には熱帯・亜熱帯・温帯・寒帯と、その温度にそれぞれ適したカビの生息があります。
カビはその最適生育温度により高温菌・中温菌・低温菌に分けられます。しかし、それぞれの温度帯に属するカビの多くが他の温度帯でも発育が可能なものが多くいます。
②湿度
多くのカビが湿度の高い環境を好みます。しかし、その発育には幅があり、湿度が少なくても生育するカビも多くあります。
A.湿度を好むカビ
クラドスポリウム、フォーマ、アルテルナリア、アウレオバシジウムなどの好湿カビ。
B.乾燥に強いカビ
アスペルギルス、ケトミウム、ユウロチウム、トリコデルマ、ワレミアなどの好乾カビ。
③水素イオン濃度
一般的にカビは中性、弱酸性側で良好な発育をします。アルカリ側で発育するカビは、ごくわずかといわれています。
④酸素
カビは発育に酸素を必要とします。
⑤栄養源
カビは、ものにとりついて腐らせて生きていきます。とりついたものを分解し自身のエネルギーとします。
私たちの住まいに用いられる建材の全てがアルカリ側です。
しかし、私たちを取り巻く環境汚染も手伝い本来アルカリ側の建物も中性側にと引き寄せられております。
例えば、酸性雨はトマトジュースなみのpH4.4前後。
建物の外装は雨のつど中性側に変化し、カビにとっては絶好の住処になってしまいました。
室内に発生するカビの多くは温度が23℃から32℃、湿度が80%以上で一気に発育していきます。
外気との温度差が大きい建築構造では、壁や窓の内側に結露ができやすく、カビにとって繁殖しやすいところとなってもいます。
結露があると室内に浮遊している胞子は付着しやすくなり、その水分により容易に発芽し菌糸を伸ばしていきます。
地球の環境を変える努力は私たち一人一人に必要なことですが、まずカビの発育には温度、湿度、酸素この条件をバランスよく維持管理に生かしていきたいものです。。