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カビによるコンクリート劣化

2016/12/17

コンクリートの水素イオン濃度はアルカリ性(pH12~13)です。これがpH9以下に下がってしまった状態をコンクリートが中性化された状態と言います。
[コンクリートの環境と劣化要因]
・酸度の高い雨による化学作用にて中性化される。
・海岸50m~300m迄による立地環境での塩害による影響を受けて中性化される。
・立地環境周辺に樹木などの植生による影響により中性化される。
・立地土壌が酸性土壌の環境により酸性域に進む。
・片盛土区間、切盛境界という立地環境による水和状態。
・地下水位が高い環境による水和状態。
・地山の透水性が高い環境による水和状態。
などが思い浮かびます。
コンクリートのpHの低下が進行すると美観低下だけではなく、水和組織の多孔化が始まり耐荷力の低下という安全性能に劣化過程が加わります。
コンクリート表面に汚れやカビ・コケが見受けられる状態において保護層の劣化因子の侵入と判断もできます。また、カビは成長段階において酵素を放出しながら物を溶かし吸収していく事も大きなコンクリートの中性化の要因でもあります。
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