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石垣島のカビ対策|冬も湿度70%超、雨の山が二つある島の住まい・ヴィラの守り方

9月も終わりに近づき、石垣島は台風シーズンの終盤、そして秋雨前線の季節に入っています。石垣島地方気象台の解説では、八重山地方の秋雨前線は9月中旬〜10月中旬。気象庁の平年値では、9月の降水量は259.7mmで一年のうちいちばん多く、10月も211.2mmと雨の多い時期が続きます。「台風のあと、壁紙の裏からカビ臭さが出てきた」「夏のあいだ閉めていたヴィラを開けたら、客室が丸ごとカビ臭い」――石垣島では、この時期にそうしたご相談が増えてきます。この記事では、気象庁の月別データで石垣島の湿度と雨の1年を確かめながら、住まいやヴィラ・民泊で広がりやすいカビ、台風と秋雨のあとにやること、長く空けた家を再開するときの手順、竹富・西表など周辺離島の物件での備え、専門業者に頼む目安と費用の考え方までをまとめました。

この記事の要点

  • 石垣島のカビ対策は、冬も湿度が下がりきらない気候を前提に、一年を通して「湿度を数字で見る・水を入れない・乾かす」ことが基本です。
  • 石垣島の平均湿度は年75%。12か月すべて70%以上で、いちばん低い12月でも71%あります(気象庁・平年値)。那覇(年73%)が70%を下回る11〜2月も、石垣島は71〜73%です。
  • 雨の山は二つ。梅雨の6月(208.2mm)と、台風・秋雨前線の8〜10月(3か月で720.7mm)。9月の259.7mmが年間最多です。
  • 台風の接近は年4.4個で、8月の1.4個が最多、9月1.2個・10月0.5個と秋まで続きます(沖縄気象台・平年値)。
  • 別荘・ヴィラ・民泊は「閉める前」と「開けるとき」の手順を決めておくこと。床下・部屋全体・客室まるごとに広がったカビは、現地調査で原因から確かめるのが近道です。

結論|石垣島のカビ対策は「冬も除湿」「雨の山の前後に点検」「不在の家は再開の手順」

石垣島でカビを増やさないための基本は、湿度計で住まいの湿度を数字で確かめ、雨水や漏水を家の中に入れず、入った湿気は換気と除湿で乾かすことです。そのうえで、石垣島ならではのポイントが三つあります。

  1. 冬も除湿をやめない:平均湿度が12か月すべて70%を超えるため、本土のように「冬は自然に乾く」時期がほとんどありません。
  2. 二つの雨の山の前後で点検する:梅雨(5〜6月)と、台風・秋雨前線(8〜10月)の前に準備をし、過ぎたあとに壁・床下・収納を確かめます。
  3. 長く空ける家は、再開の手順を決めておく:別荘・ヴィラ・民泊は、閉め切っているあいだに湿気がたまり、客室まるごとカビ臭くなることがあります。

いまの時期、9月末から10月にかけては、台風のあとの濡れた壁や床と、秋雨前線の長雨が重なります。10月の平均湿度も73%あり、まだ乾きにくい季節です。「台風シーズンが終わったから一安心」とせず、夏のあいだに湿気を吸った部屋や収納、床下を一度点検しておきましょう。

なお、沖縄県全体の気候と対策の基本は、柱記事の沖縄のカビ対策|気象庁データで見る湿気の1年と、家・モノ・台風後の守り方でまとめています。同じ八重山・宮古の島でも気候の特徴は少しずつ違うため、宮古島については宮古島のカビ対策もあわせてご覧ください。

気象庁データで見る石垣島の湿度|冬も70%を下回らない

まず、石垣島の湿度を数字で確かめておきましょう。下の図と表は、気象庁が公表している石垣島・宮古島・那覇の平年値(1991〜2020年の30年間の平均)です。

図1|石垣島・宮古島・那覇の月別平均湿度(気象庁・平年値1991〜2020年)。石垣島は12か月すべて70%以上。

石垣島の平均湿度は、いちばん高い6月で81%、いちばん低い12月でも71%です。一般に、湿度が70%を超える状態が続くとカビが増えやすくなるといわれますが、石垣島では屋外の平均湿度が一年中この線を上回っています。

那覇と比べると違いがよくわかります。那覇は11月から2月にかけて66〜69%まで下がり、70%を下回る月が4か月あります。一方の石垣島は、同じ時期も71〜73%。1月で比べると、那覇66%に対して石垣島72%です。年平均で見ると、宮古島77%、石垣島75%、那覇73%の順で、石垣島は宮古島より少し低いものの、冬に湿度が下がりきらないという点では宮古島と同じ傾向です。

表1|石垣島・宮古島・那覇の月別平均湿度(気象庁・平年値1991〜2020年)
月 石垣島 宮古島 那覇
1月 72% 72% 66%
2月 73% 74% 69%
3月 74% 76% 71%
4月 77% 79% 75%
5月 79% 82% 78%
6月 81% 84% 83%
7月 77% 80% 78%
8月 78% 81% 78%
9月 76% 79% 75%
10月 73% 75% 72%
11月 73% 74% 69%
12月 71% 71% 67%
年 75% 77% 73%
70%以上の月数 12か月 12か月 8か月(3〜10月)

平年値は30年間の平均です。年ごとの天候や、海沿い・山沿いといった立地、建物の向きや使い方によって、実際の室内の湿度は変わります。住まいの湿度は、湿度計を置いて確かめるのがいちばん確実です。

気温も一年を通して高めです。石垣島の年平均気温は24.5℃で、いちばん寒い1月でも平均18.9℃。平均気温が20℃を超える月は3月から12月までの10か月あります。カビの多くは人が過ごしやすい温度帯でよく育つため、「暖かい」と「湿っている」がそろう期間が長いことが、石垣島で冬もカビ対策が欠かせない理由です。

石垣島の雨は「二つの山」|梅雨と、台風・秋雨前線の8〜10月

次に、雨の降り方を見てみましょう。石垣島の年降水量は2,095.5mmです。月ごとに並べると、雨の多い時期がはっきり二つの山に分かれています。

図2|石垣島の月別降水量と平均気温(気象庁・平年値1991〜2020年)。雨の山は梅雨の5〜6月と、台風・秋雨前線の8〜10月。

1つめの山|梅雨(5〜6月)

石垣島地方気象台の解説では、八重山地方に梅雨前線がかかるのは5月中旬〜6月下旬です。沖縄地方の梅雨入りは平年で5月10日ごろ、梅雨明けは6月21日ごろ(2026年は5月4日ごろ梅雨入り、6月29日ごろ梅雨明け)。石垣島の梅雨期間の降水量は平年で398.9mmあり、6月の降水量は208.2mm、平均湿度は81%で一年のピークになります。

2つめの山|台風と秋雨前線(8〜10月)

7月にいったん142.3mmまで減ったあと、8月249.8mm、9月259.7mm、10月211.2mmと、秋にもう一度大きな山が来ます。この3か月の合計は720.7mmで、年降水量の約3分の1です。夏は台風、9月中旬〜10月中旬は秋雨前線が雨をもたらします。一年でいちばん雨が多いのは梅雨の6月ではなく、9月というのが石垣島の特徴です。

冬|北風と、曇りや小雨の日

11月以降は降水量が130〜150mm台に落ち着きますが、石垣島地方気象台の解説では、冬は北風が強まり、曇りや小雨の日が続きやすいとされています。日差しで家が乾く日が少ないうえに、平均湿度も71〜73%あるため、閉め切った部屋や北側の壁、収納の奥は湿った状態が続きがちです。

表2|石垣島の月別平年値(気象庁・1991〜2020年)と、カビ対策で意識したいこと
月 降水量 平均気温 平均湿度 意識したいこと
1月 135.0mm 18.9℃ 72% 冬も除湿を続ける
2月 124.0mm 19.4℃ 73% 点検・手入れの時期
3月 134.4mm 20.9℃ 74% 梅雨前の準備
4月 146.9mm 23.4℃ 77% 除湿機・湿度計の用意
5月 190.7mm 25.9℃ 79% 梅雨(1つめの山)
6月 208.2mm 28.4℃ 81% 湿度のピーク
7月 142.3mm 29.6℃ 77% 雨の谷・台風への備え
8月 249.8mm 29.4℃ 78% 台風(2つめの山)
9月 259.7mm 28.2℃ 76% 年間最多の雨・秋雨前線
10月 211.2mm 26.0℃ 73% 秋雨前線・台風後の乾燥
11月 138.1mm 23.6℃ 73% 秋の点検
12月 155.2mm 20.5℃ 71% 曇りや小雨・北風
年 2,095.5mm 24.5℃ 75% ―

台風の接近数と、台風・秋雨のあとにやること

沖縄気象台の統計では、台風の中心が石垣島地方気象台から300km以内に入る「接近」の平年値は年4.4個です。月別では8月の1.4個がもっとも多く、9月1.2個、7月0.8個、10月0.5個と続きます。7〜10月の合計は3.9個で、年間の接近の大半がこの時期に集中しています。

図3|台風の石垣島への月別接近数(沖縄気象台・平年値1991〜2020年)。8月1.4個が最多。
表3|台風の石垣島への月別接近数(平年値)
月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
接近数 0.0 0.2 0.3 0.8 1.4 1.2 0.5 0.1 0.0

9月末は台風シーズンの終盤ですが、10月にも平年で0.5個の接近があります。そして石垣島では、台風が過ぎたあとに秋雨前線の雨が続くことがあるため、濡れた壁や床が乾ききらないまま次の雨を迎えるのがこの時期の注意点です。台風や大雨のあとは、次の順番で確認しましょう。

  1. 安全の確認:外に出るのは風雨が収まってから。屋根や屋上の端、はしごを使う高い所には上らないでください。濡れたコンセントや電気設備には触れず、必要に応じて電気の専門業者へ相談します。
  2. 写真で記録:天井や壁のしみ、床の浸水の跡、窓まわり、外まわりの被害を、日付がわかる形で撮影します。後の相談や手続きのときに状況を伝えやすくなります。
  3. 水の入り口を確認:サッシのレール、天井や壁の上部、床や巾木(はばき)まわりなど、室内から見える範囲で雨水が入った場所を確かめます。
  4. 乾かす:秋雨の晴れ間には窓を開けて換気し、雨の日は除湿機やエアコンの除湿で乾かします。濡れた家具や布製品、段ボールは壁から離すか、部屋の外に出します。
  5. 日をおいて再点検:雨水がしみ込んだ壁や床は、すぐには変化が見えないことがあります。秋雨前線の時期が終わるころに、においや黒い点、壁紙の浮きが出ていないか、もう一度確かめます。

濡れた石膏ボードや断熱材を乾かさずに仕上げでふさいだり、濡れた壁の前に家具を戻して閉め切ったりすると、中に残った湿気が後からカビやにおいになって表れることがあります。台風のあとの点検ポイントは台風・大雨のあとに確認したい家のカビ、雨漏りかどうかの見分け方は天井のシミはカビ?雨漏り?でも紹介しています。

石垣島の住まいで広がりやすいカビ|床下・外壁側の壁・閉め切った部屋

石垣島の住まいのうち、鉄筋コンクリート(RC)造の建物で特に気をつけたいのが結露と雨水です。コンクリートは温まりにくく冷めにくい素材で、冷房で冷えた壁や天井に湿った空気が触れると、表面や家具の裏で結露が起きることがあります。また、外壁のひび割れやサッシまわり、屋上の防水の傷みから台風の強い雨がしみ込むと、同じ場所が繰り返し湿ります。

こうした場所のカビは、表面を拭き取っても、湿気が集まる理由が残っている限り戻ってきます。石垣島のご相談で多いのは、一か所の小さな黒い点よりも、壁一面・部屋全体・床下といった広い範囲に及んだカビです。

表4|石垣島の住まいで広がりやすい場所と、確認のポイント
場所 広がりやすい理由 確認のポイント
床下・1階の床 地面からの湿気、配管の水漏れ、台風のときの浸水で湿りやすい 点検口から見える範囲で、しみ・水たまり・においを確認。床のきしみや沈みにも注意
外壁側・北側の壁 日が当たりにくく、冬の曇りや小雨で乾きにくい。家具の裏は空気が動かない 家具を動かして、壁の隅や巾木まわりの黒い点、壁紙の浮きを確かめる
最上階の天井・窓まわり 屋上防水の傷みやサッシのすき間から、台風の強い雨がしみ込むことがある 台風のあとに天井のしみ、窓の下の壁の変色が出ていないかを確認
押入れ・クローゼット・リネン庫 空気が動かず、布団やリネンが湿気を抱える。外壁側にあると壁も湿る 奥の壁と床板の角を確認。詰め込みすぎず、湿度計で数字を見る
閉め切った部屋・空き部屋 人の出入りがなく換気されない。冬も湿度が下がりにくい 月に一度は扉と窓を開け、においと湿度を確かめる
店舗・倉庫・建物全体 営業時間外に閉め切る、入出庫で湿った外気が入る 壁際の商品や床置きの段ボール、天井の隅を確認

床下の考え方は床下・基礎まわりのカビ、RC造の部屋の結露はマンション住戸の結露とカビでも詳しく紹介しています。湿気はカビとは別にシロアリなどの被害に関わることもあるため、床下を点検する際は、あわせて専門業者に確認してもらうと安心です。

別荘・ヴィラ・民泊|長期不在から再開までの手順

石垣島には、県外のオーナーが持つ別荘や、観光客向けのヴィラ・民泊が多くあります。こうした建物で困りやすいのは、人がいない期間に湿気がたまり、再開のときに客室まるごとカビ臭くなっているケースです。石垣島は冬も湿度が70%を超えるため、「オフシーズンのあいだ閉めておく」だけでは湿気が逃げません。

図4|別荘・ヴィラ・民泊の長期不在から再開までの手順。「閉める前」と「開けるとき」の両方に決まりごとを。

手順のポイントは、閉める前に乾かし、不在のあいだは誰かに見てもらい、開けるときは点検してから使うことです。特に管理を委託している場合は、台風のあとの見回りと、湿度計の数字を写真で報告してもらう約束をしておくと、雨漏りや浸水に早く気づけます。

表5|別荘・ヴィラ・民泊の「閉める前」と「開けるとき」のチェック
項目 閉める前 開けるとき
客室の壁・天井 家具を壁から少し離し、状態を写真に残す 壁の隅・家具の裏・天井の隅に黒い点やしみがないか確認
リネン・布団・マットレス よく乾かしてから収納。濡れたまま袋に入れない においを確認し、気になるものは使う前に洗濯・乾燥
収納・リネン庫 扉を少し開け、詰め込みすぎない 奥の壁と床の角、棚板の裏を確認
床下・1階の床 点検口から水たまりやしみがないか確認 においや床の沈み、しみの広がりを前回の写真と比べる
換気・除湿 管理人に換気の頻度と、除湿の運転方法を伝える 最初に窓を開けて換気し、除湿で乾かしてから荷物を入れる
記録 湿度計を置き、日付入りの写真を残す 湿度計の数字と気づいたことを、次の不在に向けて記録

カビ臭さが残る客室は、口コミで指摘されやすく、芳香剤でにおいを隠しても原因は残ります。においが消えない、複数の客室で同じように出る、という場合は、貸し出しを見合わせて原因を確かめるほうが結果的に早く解決しやすくなります。客室の進め方はホテル・旅館・民泊の客室カビ、長く空けた家の手順は空き家・長期不在の家がカビる理由でも紹介しています。

竹富・西表など周辺離島の物件|業者が来るまでの備え

石垣島は、竹富島や西表島など八重山の島々へ渡る起点です。周辺離島にある住まいや宿泊施設は、船での移動が必要なため、業者の手配や日程の調整に時間がかかることがあります。その前提で、ふだんから準備しておくと安心です。

図5|竹富・西表など周辺離島の物件で、業者が来るまでに備えておくこと。
表6|周辺離島の物件で、ふだんから準備しておきたいこと
準備すること 理由
見回りを頼める人(管理人・家族・近所の方) 台風や長雨のあと、状態を早く確かめてもらうため
鍵の受け渡しと、立ち会いの段取り 調査や施工の日程を決めやすくするため
間取り図と、部屋ごとの広さのメモ 写真での相談や、おおよその範囲の確認に役立つため
湿度計・除湿機・扇風機・養生シート 業者が来るまでのあいだ、乾かして広げないため
建物の構造(RC造・木造)と築年数 素材や原因の見当をつける手がかりになるため

カビや雨漏りを見つけたら、雨水は受けて濡れた物を別の部屋へ移し、窓を開けて扇風機で空気を動かします。電気が使えれば除湿運転で乾かしましょう。乾いたカビを強くこすると、胞子が部屋に広がることがあるので避けてください。相談の際は、全体と近くの写真、場所・広さ・におい・いつからか、島の名前と渡航や立ち会いの都合を伝えていただくと、話が早く進みます。周辺離島への対応の可否や日程は、お問い合わせの際に確認させてください。

自分でやる範囲と、専門業者に頼む目安

カビを見つけたとき、すべてを専門業者に頼む必要はありません。表面に出始めたばかりの小さなカビは、換気をしながら、素材に合った市販の製品を表示どおりに使って対処できることもあります。浴室の一部やエアコン内部など小さな範囲のカビは、ハウスクリーニングやエアコン専門業者が向いている場合があります。当社は床下・部屋全体・建物規模のカビ取りと防カビを専門にしています(頼み分けの目安はハウスクリーニングとカビ取り専門業者は何が違う?もご覧ください)。

一方、次のようなケースは、ご自身での対処を続けるより、現地調査で原因を確かめたほうが解決の近道になります。

  • 床下全体や、部屋の壁一面など、広い範囲に出ている
  • 複数の部屋、または家じゅうにカビ臭さがあり、発生源がわからない
  • 台風や雨漏り、漏水のあとに出てきて、壁紙の裏や木材の奥まで入り込んでいそう
  • ヴィラ・民泊の客室や、店舗・倉庫など建物全体に関わる
  • リフォームや売却、貸し出しの前に、建物の状態を確かめておきたい

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理を行って予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性の液ではなくアルカリ性の液で、研修・試験に合格した施工者が施工します。コンクリートや木材、壁紙など、石垣島の住まいやヴィラに多い素材にも、状態を見ながら対応できます。詳しくはMIST工法®とはをご覧ください。

目に見えない範囲の状態を知りたいときは、カビ菌検査という方法もあります。空気中に浮遊するカビを調べる落下菌検査や、寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定する同定検査があり、客室どうしや施工前後を比べる材料になります。また、現地の環境を調べて原因を分析し、設備の配置や換気の方法を助言する防カビアドバイスも行っています。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 床下全体に湿気やカビ臭さがある
  • 部屋の壁一面や、複数の部屋にカビが広がっている
  • 家じゅうにカビ臭さが残り、発生源がわからない
  • ヴィラ・民泊の客室を、まるごと再開前に整えたい
  • 店舗や建物全体、工事前の調査として状態を確かめたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

石垣島のご相談は、地元向けの窓口へ直接でも

カビバスターズグループの沖縄拠点「カビバスターズ沖縄(稼大エンジニアリング株式会社)」が、石垣島のご相談を受け付けています。詳しくはカビバスターズ沖縄の石垣島のページをご覧ください。
電話:080-3977-9591(カビバスターズ沖縄)/0120-052-127(本部・フリーダイヤル)
竹富島・西表島など周辺離島の物件は、対応の可否や日程を、お問い合わせの際に確認させてください。本部にいただいたご相談も、内容に応じて沖縄の拠点と連携して対応します。

賃貸・店舗・宿泊施設の場合

立場や建物の用途によって、最初にやることや相談先が変わります。主なケースを整理しました。

表7|状況別|まずやること・進め方・注意点
状況 まずやること 進め方 注意したいこと
賃貸住宅 写真で記録し、状態をメモする 管理会社・大家さんに連絡 費用の負担は契約内容や原因によって変わるため、自己判断で大がかりな処置をしない
別荘・セカンドハウス 開けたときに換気・除湿・点検 台風後の見回りと写真報告を管理会社・家族に依頼 閉め切った期間が長いほど、収納と床下を重点的に確認
ヴィラ・民泊・ホテル 客室ごとの状態を記録 稼働に合わせ、客室ごと・時期を分けて計画 カビ臭の残る客室は貸し出しを見合わせて原因を確認
店舗・飲食店 客席・厨房・倉庫の湿気を確認 営業時間外や定休日を使った施工を相談 お客様の目に触れる壁や天井、食材を保管する場所
台風・水濡れのあと 日付入りの写真で被害を記録 修理・保険・カビ取りの相談先を分けて整理 保険の対象になるかは契約内容によるため、保険会社や代理店に確認

賃貸の考え方は賃貸住宅のカビ|貸主・借主の責任はどこで分かれるか、保険の確認のしかたはカビ取りに火災保険は使える?、店舗の場合は店舗・事務所のカビ取りをご覧ください。管理会社・工務店など法人さまのご相談は法人・業者様のお問い合わせからも承っています。

カビ取りの費用の目安と、見積もりの見方

カビ取りの費用は、場所・広さ・素材・カビの状態・原因によって大きく変わります。参考として、MIST工法®カビバスターズ本部がサービス内容と料金で公開している目安(税別)は次のとおりです。

表8|MIST工法®の料金の目安(税別・サービス内容と料金 掲載)
対象 料金の目安 補足
室内壁面(クロス) 1,500円〜/㎡ 部屋の壁一面など、面積で計算
コンクリート外壁 1,200円〜/㎡ RC造の建物の外壁など
一般住宅の外壁(築40年未満) 3,500円〜/㎡ 範囲・状態により変動
和室木材部(6畳・築40年未満) 120,000円〜 天井を除く。6畳を超える場合は1畳ごとに+10,000円

上の金額はあくまで目安です。実際の費用は、現地調査で範囲・素材・環境を確認したうえでお見積もりします。石垣島や周辺離島への出張にかかる費用は、お問い合わせの際にご確認ください。

見積もりを比べるときは、総額だけでなくその金額に何が含まれているかを確認しましょう。石垣島では、台風による雨漏りや外壁のひび割れなど、水の入り口の修理が別に必要になることもあります。カビ取りと防カビの範囲、修理や内装の補修の範囲、養生や家具の移動の扱いを分けて確認しておくと安心です。見積書の読み方はカビ取りの見積書、どこを見ればいい?で詳しく解説しています。

よくあるご質問

Q. 石垣島はなぜカビが生えやすいのですか?

A. 暖かく、湿度の高い状態が一年中続くためです。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、石垣島の年平均気温は24.5℃、年平均湿度は75%で、月ごとの平均湿度は12か月すべて70%以上です。いちばん低い12月でも71%あります。さらに、梅雨の5〜6月と、台風や秋雨前線の8〜10月に雨が多く、年降水量は2,095.5mmです。暖かさ・湿気・雨が重なる期間が長いことが、住まいにカビが出やすい理由です。

Q. 冬の石垣島でも、カビ対策は必要ですか?

A. 必要です。石垣島の平均湿度は12月71%、1月72%、2月73%で、冬も70%を下回りません。平均気温も1月で18.9℃あります。石垣島地方気象台の解説でも、冬は北風が強まり曇りや小雨が続きやすいとされています。本土のように「冬は乾くから大丈夫」とは考えず、閉め切った部屋や収納は、冬も湿度計で確かめながら除湿と換気を続けてください。

Q. 石垣島と宮古島・那覇では、カビの出やすさに違いはありますか?

A. 年平均湿度は宮古島77%、石垣島75%、那覇73%です(気象庁・平年値)。石垣島と宮古島はどちらも12か月すべて70%以上ですが、那覇は11〜2月に70%を下回ります。石垣島の特徴は、冬も70%を超えることに加え、雨の山が6月と8〜10月の二つあり、9月の降水量が年間でいちばん多いことです。どの地域でも、実際の湿度は建物の立地や使い方で変わるため、室内の湿度計で確かめるのが確実です。

Q. 9〜10月の秋雨前線の時期は、どこに気をつければいいですか?

A. 石垣島地方気象台の解説では、秋雨前線の時期は9月中旬〜10月中旬です。9月の平年の降水量は259.7mmで年間最多、10月も211.2mmあります。台風のあとに乾ききらないまま長雨が続くと、外壁側の壁や窓まわり、床下、閉め切った部屋や収納に湿気が残りやすくなります。晴れ間には換気を、雨の日は除湿を、と天気に合わせて切り替え、壁の隅や家具の裏を点検してください。

Q. 台風のあと、カビを防ぐために何から始めればいいですか?

A. まず、風雨が収まってから安全を確かめます。屋根や高い所には上らず、濡れた電気まわりには触れないでください。次に、天井や壁のしみ、床の浸水の跡などを日付がわかる写真で記録し、室内から見える範囲で水の入り口を確かめます。そのうえで換気と除湿で乾かし、濡れた物は部屋の外に出します。雨水がしみ込んだ部分は後から変化が出ることがあるため、日をおいて再点検しましょう。

Q. 別荘・ヴィラを長く空けるとき、何を準備すればいいですか?

A. 閉める前に、布製品やリネンをよく乾かしてから収納し、収納やクローゼットの扉を少し開け、家具を壁から少し離しておきます。湿度計を置いて、管理人やご家族に換気と湿度の報告をお願いしておくと、変化に早く気づけます。開けるときは、においと湿度計の数字を最初に確かめ、換気と除湿で乾かしてから点検しましょう。カビ臭さが残る部屋は、原因を確かめるまで貸し出しを見合わせるのが安心です。

Q. 竹富島や西表島など、周辺離島の物件でも相談できますか?

A. まずはお問い合わせください。周辺離島への対応の可否や日程は、島や時期、建物の状況によって変わるため、ご相談の際に確認させていただきます。写真(全体と近くの両方)、場所と広さ、においの有無、建物の構造と築年数、渡航や立ち会いのご都合を伝えていただくと、話が早く進みます。出張にかかる費用についても、お問い合わせの際にご確認ください。

Q. カビ取りの費用は、どれくらいかかりますか?

A. 場所・広さ・素材・カビの状態・原因によって大きく変わります。MIST工法®カビバスターズ本部が公開している目安(税別)は、室内壁面(クロス)1,500円〜/㎡、コンクリート外壁1,200円〜/㎡、築40年未満の一般住宅外壁3,500円〜/㎡、築40年未満の和室木材部6畳120,000円〜(天井を除く、6畳を超える場合は1畳ごとに+10,000円)などです。実際の費用は、現地調査で範囲と原因を確かめたうえでお見積もりします。

まとめ

  • 石垣島の平均湿度は年75%。12か月すべて70%以上で、いちばん低い12月でも71%(気象庁・平年値)。冬も除湿と換気を続ける
  • 雨の山は二つ。梅雨の6月(208.2mm)と、台風・秋雨前線の8〜10月(3か月で720.7mm)。9月の259.7mmが年間最多
  • 台風の接近は年4.4個、8月1.4個が最多。台風のあとは「安全確認 → 写真で記録 → 水の入り口の確認 → 乾かす → 日をおいて再点検」。屋根には上らない
  • 床下・外壁側の壁・最上階の天井・閉め切った部屋など、広い範囲に出るカビは原因から確かめる
  • 別荘・ヴィラ・民泊は「閉める前」と「開けるとき」の手順を決め、カビ臭の残る客室は貸し出す前に原因を確認
  • 竹富・西表など周辺離島の物件は、見回りの人・鍵・写真の段取りを準備し、対応の可否や日程は問い合わせで確認

秋雨前線の季節は、夏の台風と長雨でたまった湿気を見直すよい機会です。まずは湿度計で住まいの数字を確かめ、床下や部屋全体、客室まるごとなど広い範囲が気になるときは、写真を添えてご相談ください。

石垣島や竹富・西表など周辺離島の住まい・ヴィラ・店舗のカビでお困りのときは、カビバスターズ沖縄の石垣島のページ(080-3977-9591)へ直接でも、本部へでもご相談いただけます。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。