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カビ対策 ①布団につくカビの特徴と管理方法

2014/05/29

人が就寝中に発散した汗の一部は布団が吸湿しますが、この汗中にはカビの栄養分となる微量のピルビン酸、乳酸、糖類、アンモニアなどが含有されてので、温湿度条件が整えばこれらを栄養分としてカビが生育します。

毛織毛布の場合
体内から出た汗をよく吸湿、透過し水分だけを空気中に蒸散する働きがあります。毛布の繊維内には汗成分が蓄積しています。
長期間の収納には、必ず洗濯をして繊維内に入っている汗成分や脂垢を取り除くことが必要です。

羊毛繊維の場合
羊毛は強アルカリ性液には安易に分解し、弱アルカリ性溶液にも侵されます。また、冷水でもみ洗いすると繊維がからみ合い密度の大きな塊となります。
ぬるま湯で中性洗剤を使用して浸けおきだけにします。

化繊毛布の場合
体表から出た汗を繊維は吸湿をほとんどしません。繊維の間を通って空中に蒸散するか、繊維に付着しそこで乾燥し繊維の表面に汗成分が付着、カビがこれを利用し生育します。
また、化繊毛布は常電性が強く、空気中の塵埃やカビの胞子を吸着するので汚れが目立ちます。
酸、アルカリなどの化学薬品に安定ですので洗濯するときも使用する洗剤に注意の必要がありません。洗濯機で洗濯できる便利さがあるので何度も洗濯し汗成分を取り除くことが容易くできます。