※カビ問題
過去、大気汚染で問題となった刺激臭のある油性溶剤系の塗料。
現在、安全で使いやすい水溶性の塗料。しかし、この水性塗料はカビに侵されやすいことが広くに知られています。
カビが生えたので、表面を水洗いして塗料を塗った。このことがさらに被害を酷くしたということもよく聞かれます。
カビにとっては油性と水性の別なく塗料は繁殖するための栄養源なのです。
そこで防カビ塗料が広く使われるようになりました。
ただ、カビの生えているところを水洗いし防カビ塗料を塗っても十分な効果は期待できません。
なぜならば、防カビ剤として広く使われているTBZという成分は塗料の質の低下が起こるために、ごく少量しか製品に混ぜることができません。
また、防ぐ処理と殺菌とは別々な効果のものであることから、まずは除カビ殺菌処理をしカビの根源をたつ。次に着色・防水効果として塗装を施す。最後に防カビ処理をし、本来の効果は得られます。
基本的な知識のある塗装工事業者の方は、その場的な表面処理の塗装より根本的なことを考慮した塗装工程を皆様に伝えられます。
建物は表面だけでは伺うことのできない色々な状況を抱えているものです。
塗装だけではカビは防げません。
しかし、クラックがあったり塗装表面の防水効果が無くなっていたりすると、建物は生物劣化だけではなく、耐久性にかかわる劣化現象にとつながることも事実です。
塗装だけでは・・・
が大切な知識のひとつです。
施工単価にとらわれず、長期的な建物の維持を目指してください。