毎日掃除をしているのにある日突然カビが発生しているのを見つけてしまった。そんな経験はありませんか?そしてカビを綺麗にしたと思ったらまた発生していて、取っても取っても湧いてくるカビに嫌気がさしてませんか?もう諦めた!なんて放置してしまうと、今度は体への悪影響が出てきたり。カビは放置して良い事はひとつもありません。
そんなカビについての基礎知識やカビを除去する方法、カビを防ぐ方法をこの記事では解説していきます。
毎日のお掃除に少し工夫をするだけで一気にカビが沸かない、発生しない快適な生活を送ることができます。しかし個人ではどうしても解決できないカビ問題も中にはあるのが事実。カビを根こそぎ解決できる業者も紹介しながらカビの知識をぜひ身につけてください。
1.カビ取り・除去をする前に!カビについて学べばカビ防止も可能
カビは、真菌の一種であり、様々な場所で発生することがあります。カビは、湿度が高く温度が適切であれば、壁や天井、床などの様々な場所に発生することがあります。カビは、室内に存在する微生物の中でも、特に健康に影響を与える可能性があります。
1-1.カビの正体はキノコなどの真菌
先に述べたようにカビはキノコなどと同じ真菌です。まさかカビがキノコと同じなんて?と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?カビにはさまざまな種類があります。一般的には、カビはその形状や色、成長環境によって分類されます。以下に代表的なカビの種類をいくつか紹介します。
まず、ペニシリウム属は、白色や灰色の綿毛状の菌糸で被われたカビです。食品や壁、布などあらゆる場所に生えることがあります。チーズの中に発生するペニシリウム・ロックフォールという種類は、非常に有名です。
次に、アスペルギルス属は、緑色や黄色の菌糸を持つカビで、空気中に存在しやすいとされています。このカビは、風邪や肺炎などの呼吸器系疾患を引き起こす場合があります。
また、クロボタンカビ属は、黒色の菌糸を持つカビで、濡れた木材や紙、繊維製品、塗装された壁、バスルーム、キッチンなどに生えやすいとされています。
1-2.カビが発生する原因
カビが発生する原因は様々ありますが、主なものをいくつか挙げると以下のようになります。
湿気や水分の多い場所での生活
カビは、湿気や水分が多く、換気の悪い場所で発生しやすくなります。浴室やトイレ、キッチン、洗濯室、屋根裏などは、湿気がたまりやすく、カビが発生する危険が高まります。
温度の高低差が激しい場所
温度が急激に変わる場所も、カビの発生につながります。例えば、窓枠や壁際などは、室内外の温度差が大きいため、湿気がたまりやすくなり、カビが繁殖しやすくなります。
換気が不十分な場所
換気が不十分な場所でも、湿気がたまりやすく、カビの繁殖につながります。特に、トイレや浴室、洗濯室などの閉鎖的な場所は、換気が重要です。
ゴミの不始末
食品やゴミの不始末も、カビの発生原因となります。食品を放置しておくと、湿気がたまり、カビが繁殖します。また、ゴミの不始末によって、カビが繁殖することもあります。
建材や素材の劣化
建材や素材の劣化も、カビの発生につながる要因の1つです。特に、古い建物や家具は、カビが発生しやすくなります。建材や素材を定期的にメンテナンスすることで、カビの発生を防止することができます。
1-3.カビが発生しやすい条件
カビは、湿度が高く、温度が適した場所で発生しやすくなります。具体的には、湿度が60%以上、温度が20℃以上25℃以下の環境がカビの繁殖に適しています。また、通気性の悪い場所や水がたまりやすい場所などもカビが発生しやすい条件になります。このような場所では、空気中の水蒸気が充満しているため湿度が高くなり、カビが繁殖しやすくなります。そのため、衣服や寝具、浴室やキッチンなど、日常生活で使う場所やものには特に注意が必要です。
1-4.住環境においてカビが発生しやすい場所とカビの種類
住環境においてカビが発生しやすい場所としては、以下のような場所が挙げられます。
・浴室やキッチンなど、水回りの場所
・窓や壁の裏側、隅っこなど、換気の悪い場所
・湿気の多い地域や、雨の多い季節
カビの種類には多くの種類がありますが、代表的なものをいくつか挙げると、
・アオカビ
・クロカビ
・カンジダ菌
・アスペルギルス属のカビ
・ペニシリウム属のカビ
などがあります。それぞれのカビの種類によって、健康に与える影響が異なることが知られています。
2.カビ取り・カビ対策・防カビを行うべき理由 – 場合によっては死亡例も
カビは、健康被害やアレルギー症状の原因となるばかりでなく、建物や家具の腐食、悪臭の発生など、様々な問題を引き起こします。そのため、カビの発生を防ぐためには適切な対策が必要であり、また発生した場合には早急に除去することが重要です。
2-1.カビが人体に与える影響とは?
カビは健康に悪影響を与えることがあります。カビから発生する微生物は、アレルギー反応や呼吸器系の病気を引き起こすことがあります。また、カビが発生している場所には、カビの臭いや揮発性有機化合物などが発生し、それらによる不快感や頭痛、めまいなどの症状が現れることもあります。さらに、カビが発生している食品を摂取することで、食中毒を引き起こす可能性もあるため、カビ取りや防カビ対策は健康面でも重要です。カビによる健康被害として、感染症、アレルギー、中毒症について紹介します。
2-2.カビによる感染症の種類
肺アスペルギルス症
肺アスペルギルス症とは、アスペルギルス属のカビが原因で引き起こされる肺疾患のことを指します。アスペルギルス菌は、自然界に普通に存在しているカビの一種ですが、免疫力の低下した人や慢性的な呼吸器疾患を持つ人などでは、肺の病気を引き起こすことがあります。
具体的には、アスペルギルス菌が肺の中に侵入し、炎症を引き起こします。症状としては、咳、痰、息切れ、胸痛、発熱などが現れます。また、肺の組織が破壊されることで、血液中の酸素濃度が低下するため、全身的な症状としては、疲れやだるさ、食欲不振、体重減少などが現れることもあります。
肺アスペルギルス症は、治療が難しく、重症化すると死亡することもあります。予防策としては、免疫力を高めることや、カビの繁殖を防ぐために適切な対策を行うことが重要です。
クリプトコッカス症
クリプトコッカス症とは、クリプトコッカス菌によって引き起こされる感染症です。この病気は、土壌や鳥の糞などに存在するクリプトコッカス菌が体内に入ることで発症します。主に肺や中枢神経系に感染し、発熱、頭痛、咳、めまいなどの症状が現れます。特に免疫力が低下している人(HIV感染者など)や高齢者などの健康状態が悪い人に感染すると、命に関わることもあります。治療には、抗真菌剤や抗生物質が使用されますが、重症化すると手術が必要となることもあります。
水虫
水虫は、白癬菌(はくせんきん)が原因で引き起こされる皮膚病の一種で、足や手の指の間、爪、足の裏などで発生しやすい病気です。白癬菌とは、真菌の一種で、人や動物の角質層や毛髪などに寄生して発症する皮膚病「白癬(はくせん)」を引き起こす菌です。白癬は一般的に、皮膚のかゆみや赤み、脱毛、円形の発疹などが見られる病気で、感染部位によって症状の出方や名称が異なります。
白癬菌は、人の皮膚や衣服、タオル、寝具、靴下、シューズなどに存在し、これらの物品を共有することで感染することがあります。特に、湿度が高く、汗や皮脂の分泌が多い部位や、擦れたり密着したりする部位などで感染しやすく、足や股、頭皮、爪などがよく感染部位として知られています。
白癬は一般的に、抗真菌薬や外用薬などで治療が可能ですが、放置すると重症化し、全身に広がってしまうこともあるため、早めの治療が重要です。また、予防にも十分な注意が必要で、衛生面の改善や、衣服やタオルなどの共用を避けることが重要です。
癜風(でんぷう)
癜風は、真菌感染症の一種で、発疹、かゆみ、皮膚の剥離などの症状が現れます。主に湿気の多い場所や体の皮膚のしわなど、湿潤した部位に発生しやすく、感染力が強いことが特徴です。癜風は一般的に軽度の症状であり、抗真菌薬によって治療されます。しかし、免疫力が低下している人や高齢者、慢性的な疾患を抱えている人にとっては、重篤な合併症を引き起こすことがあります。定期的な健康診断や適切な予防方法を行うことが重要です。
2-3.カビにもアレルギーがあるの?
カビにはアレルギー反応を引き起こすものがあります。カビにさらされることで、アレルギー症状が出る人がいます。アレルギー反応には、鼻水やくしゃみ、目のかゆみや赤み、喉の痛みやかゆみ、喘息の発作などがあります。また、カビが発生する環境で長時間暮らしていると、アレルギー症状が慢性化して、慢性鼻炎や気管支炎、肺炎などの呼吸器系の疾患を引き起こすことがあります。ただし、すべての人がカビに対してアレルギー反応を示すわけではありません。
夏型過敏性肺炎
夏型過敏性肺炎(英: summer-type hypersensitivity pneumonitis、略称:SHP)は、カビや菌類など微生物の有機物質によって引き起こされる、肺胞(肺の小さな空気の袋)の炎症を伴う呼吸器疾患の一つです。
SHPは、夏季に湿気の多い場所に住む人に多く発生し、農作業や植物の手入れなどの際に微生物に曝露された人に発症することが多いとされています。主な症状は、咳、息切れ、発熱、筋肉痛、関節痛、倦怠感などで、慢性的に症状が進行する場合もあります。
治療方法としては、症状を引き起こす微生物から遠ざかることが第一であり、症状を軽減するためにステロイド薬や気管支拡張剤などが用いられます。また、予防としては、作業時にマスクを着用したり、室内の湿度を下げるなどの対策が有効とされています。
気管支炎喘息
カビによる気管支炎喘息は、カビに感染することで引き起こされる呼吸器系の疾患です。カビが繁殖すると、空気中にカビの胞子が飛散し、これらの胞子が吸入されることで、気道の炎症を引き起こすことがあります。これによって気管支が狭くなり、息苦しさや咳、喘鳴などの症状が現れることがあります。また、アレルギー体質の人は、カビによるアレルギー症状を引き起こすことがあります。カビの胞子が体内に入ることで、免疫反応が起こり、鼻炎、結膜炎、皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの症状が現れることがあります。
アレルギー性結膜炎
カビによるアレルギー性結膜炎は、カビに対するアレルギー反応が原因で発症する目の病気です。カビの胞子が目に入ることで、免疫反応が起こり、目が炎症を起こしてかゆみ、充血、涙目などの症状が現れます。この症状は、アレルギー性結膜炎として知られており、花粉症やダニアレルギーと同様に、季節性のアレルギー疾患の一種です。
アレルギー性鼻炎
カビによるアレルギー性鼻炎は、カビの胞子が鼻の中に入り込んで、免疫反応を引き起こすことによって発症します。主な症状としては、くしゃみや鼻水、鼻づまり、かゆみなどが挙げられます。これらの症状は、通常、花粉症やハウスダストアレルギーなどの他のアレルギー性疾患と似ています。しかし、カビの胞子は比較的大きいため、花粉やダニなどと比較して、鼻の奥まで到達しやすく、症状が長引くことがあります。また、カビによるアレルギー性鼻炎は、気管支炎や喘息など、他の呼吸器疾患との関連があることが報告されています。
2-4.カビの中毒症について
マイコトキシンは、カビが生産する毒素のことで、食品や飼料などに汚染されることで、食中毒や健康被害を引き起こすことがあります。マイコトキシンは、カビの種類や生育条件、食品や飼料の種類、加工方法などによって異なる種類が存在します。
マイコトキシンによる中毒症の症状には、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、めまい、意識障害などがあります。また、長期にわたってマイコトキシンを摂取することで、免疫力の低下、肝臓や腎臓の障害、発がん性のリスクが高まることが報告されています。
マイコトキシン中毒症は、食品の保存や加工、製造プロセスの管理、衛生管理の徹底などによって予防することが重要です。また、国や地域によっては、食品中のマイコトキシンの基準値が定められているため、これに遵守することも大切です。カビによる中毒症としては、以下のようなものがあります。
アフラトキシン中毒
アフラトキシンというカビが作り出す毒素を摂取することによって引き起こされる病気のことです。アフラトキシンは、主にトウモロコシ、落花生、小麦などの穀物類や、大豆、アーモンド、クルミなどの種実類に含まれることが多く、高温多湿な気候下で栽培される場合、特にそのリスクが高くなります。
アフラトキシン中毒の症状は、慢性的な毒素摂取による肝機能の低下や、発がん性物質として知られることがあるため、肝臓がんを引き起こすことがあります。また、食欲不振、下痢、発熱、頭痛、肝臓の腫れや黄疸などの症状が現れることもあります。
エルゴチステイン中毒
エルゴチアルカロイドと呼ばれる毒素が含まれた菌類、主に麦角菌が原因となる中毒症です。エルゴチアルカロイドは、麦角菌が発生する穀物類(小麦、ライ麦、オーツ麦など)や、牧草、コーヒー豆、トウモロコシなどに含まれます。
エルゴチステイン中毒は、麦角菌が発生した穀物を食べることによって発症することが多く、主に農村地帯で発生する傾向があります。中毒症状は、血管収縮作用や幻覚作用を持つエルゴチアルカロイドが中枢神経系や血管系に作用することによって引き起こされます。
エルゴチステイン中毒の症状には、手足のしびれ、痛み、筋肉のこわばり、幻覚、嘔吐、下痢、血管攣縮、徐脈などがあります。重症化すると、血管攣縮による末梢循環不全や、中毒性ショックなどが引き起こされることがあります。
ストーチ中毒
生のキャッサバ(マニオカ)を摂取することによって引き起こされる食中毒の一種です。キャッサバは、トウモロコシや小麦などの穀物に比べて、消化酵素を阻害する成分が含まれています。この成分が腸管に影響を与え、症状を引き起こす原因となります。
ストーチ中毒の症状には、激しい腹痛、嘔吐、下痢、発熱、頭痛、筋肉痛などがあります。また、慢性的に摂取する場合は、慢性の腸障害や栄養不良につながることもあります。
フマル酸中毒
フマル酸を摂取した際に引き起こされる中毒症状のことを指します。フマル酸は、果物や野菜、飲料水などに天然に含まれる有機酸の一種ですが、摂取量が多い場合や長期間にわたって摂取する場合に、中毒を引き起こすことがあります。
フマル酸中毒の症状としては、下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、めまい、呼吸困難、意識障害などが報告されています。重症の場合には、腎不全や肝機能障害などの合併症を引き起こすことがあります。
フマル酸中毒の原因としては、天然に含まれるフマル酸を多量に摂取する場合や、人工的に添加されたフマル酸を摂取した場合が挙げられます。人工的に添加されたフマル酸は、食品や飲料水の酸味料や防腐剤として使用されることがありますが、過剰な摂取は中毒を引き起こす恐れがあります。
これらの中毒症は、食品に含まれるカビが原因となって起こることが多いため、食品衛生には十分注意する必要があります。
3.カビの健康被害に要注意!死亡してしまう例も
3-1.カビが原因で入院することも?体験談も
カビが原因で入退院を余儀なくされている方も数多くいらっしゃいます。今回はその中から名古屋市にお住まいのAさんの体験談をご紹介します。
カビバスターズが施工を行った名古屋市のAさんの体験談
カビが原因で入退院を繰り返すという経験をしたことがあります。私はアレルギー性気管支炎と診断され、病院に入院したことがありました。病院に入る前は、ひどい咳や息切れに苦しんでいました。病院では、ステロイド剤や抗生物質を投与され、少し症状は改善されたように感じました。
しかし、入院から退院後も、咳や息切れは続いていました。何度も繰り返す入退院には、心身ともに疲れ果ててしまいました。ある日、私は自宅のカビに気付きました。カビは部屋の隅々に生えていました。そこで、カビを取り除くために専門業者に依頼しました。
カビが取り除かれてからは、驚くほど症状が改善されました。咳や息切れがほとんどなくなり、入退院することもなくなりました。カビの存在が私の健康に与えていた影響に、初めて気づいたのです。
カビは目に見えない微生物ですが、健康に大きな影響を与えることがあります。私のように、カビが原因で入退院を繰り返している人も多くいると思います。カビが原因で体調が悪化する前に、定期的な防カビ対策を行うことが重要です。私は今では、定期的な換気やカビ取りを行い、健康的な生活を送っています。
3-2.それカビが原因かも?知らない間にカビに汚染される体
カビによる健康被害では気づかないうちに体が汚染されているケースも存在します。東京都のYさんの体験談をご紹介します。
カビバスターズが施工を行った東京都港区のYさんの体験談
私は、あるとき原因不明の咳に悩まされていました。数ヶ月間も続いていたので、かかりつけの病院に行っても原因がわからず、咳止めをもらうだけでした。しかし、薬を服用中は症状が緩和されるものの、薬が切れると再び咳が出始めました。その後、頭痛や発熱などの症状が出てきたので、別の総合病院に行きました。
アレルギーの可能性があるとのことで検査をしてもらい、結果、花粉の時期でもないのにハウスダストが原因である可能性があると診断されました。しかし、掃除をしたりしても改善の見込みはありませんでした。そこで、ネットで検索したところ、カビバスターズの記事を見つけました。カビが原因ではないかと疑いだし、カビ菌の検査をしてもらいました。
その結果、部屋中にカビが蔓延していることがわかりました。私はすぐに除カビ施工をしてもらいました。施工後の検査でもカビは検出されませんでした。現在は、症状はまったく出なくなりました。このように、カビが人体に悪影響を与えることを知らなかったため、長期間にわたり苦しむことになってしまいました。今後、同じように苦しむ人がいないよう、カビについての情報を広めることが必要だと思います。
4.カビの発生を抑えるカビ対策術
家庭内でカビはあらゆるところに発生してしまいます。カビが発生する主な条件は以下の通りです。
湿気が高い場所
湿度が60%以上の場所はカビの発生に適した条件です。特に、シャワーやお風呂、キッチン、トイレなどの水回りや、洗濯物を干す部屋などは湿気が高くなりやすいので、注意が必要です。
通気が悪い場所
換気が不十分な場所は、湿気がこもりやすく、カビの繁殖に適した環境となります。特に、クローゼットや押し入れなどの閉じた場所は換気が悪いため、カビの発生につながります。
温度が高い場所
カビは高温多湿の環境を好みます。室温が高く、かつ湿度が高い場所はカビの繁殖に適した環境となります。
汚れがたまった場所
カビは有機物をエサとして繁殖するため、汚れた場所や、餌となるものがたまりやすい場所はカビの発生につながります。特に、キッチンやお風呂などは汚れやすく、定期的な掃除が必要です。
4-1.家はカビの温床?自宅に潜むカビ問題
カビは普段目に見えないものです。一見、カビが生えていない家庭でもカビが発生する条件さえ揃ってしまえばカビによっては天国、パラダイスとなり得ます。カビにとって日本の気候は発育条件が適しており、いつでも我々の側にいるということを頭にいれておく必要があります。カビを見ることができないため、カビの胞子を除去しようと思っても、なかなか素人では対応が難しいのも現状です。
カビがどのようなところに発生しやすいのかを知ることで、未然にカビの発生を防ぐことが可能です。以下に家庭内でのカビについて詳しく説明していきます。
4-2.家庭内でカビが好む場所を知ろう
家庭内でカビが好む場所は、湿気が多く風通しが悪い場所です。具体的には、浴室やトイレ、キッチン、洗濯室、クローゼット、壁の裏側や隅っこ、カーペット、カーテン、布団などが挙げられます。これらの場所は、水分や湿気がたまりやすく、空気が滞りがちで換気が不十分なため、カビが繁殖しやすい環境になっています。定期的な掃除や換気、適切な温度や湿度の管理が必要です。
キッチンのカビの原因
・水回りで湿気がこもる
・食べ物のカスや油などがこびりつく
・換気が不十分で空気が滞留する
クローゼットのカビの原因
・湿度が高い
・換気が悪い
・日当たりが悪い
・衣類が密集している
お風呂場・浴槽のカビの原因
・湿気がこもりやすい環境
・排水溝の詰まりや水垢などが汚れの原因となる
・清掃不足や、水分を放置することで繁殖が進む
押入れのカビの原因
・湿気がたまりやすい
・通気が悪い
エアコンのカビの原因
・エアコン内部の湿度が高い
・エアコンのフィルターやドレンパンの汚れ
・エアコンの使用頻度が少ない
タンスや大物家具の後ろに潜むカビの原因
・家具が壁に密着しているため、換気が悪くなっている。
・湿気が多い季節や部屋の換気が不十分なため、壁や家具の後ろが湿気で濡れてしまっている。
・部屋の温度差により、壁や家具の表面に結露が生じ、カビが発生する。
窓枠、サッシ、パッキンのカビの原因
・高湿度のため、窓枠やサッシ、パッキンに水滴がつき、そこでカビが繁殖する。
・窓枠やサッシ、パッキンが老朽化しているため、隙間から湿気が入り込み、カビが繁殖する。
木部・木の製品のカビの原因
・湿度が高い環境である
・風通しが悪く換気がされない
・長時間使用せずに放置される
シューズボックス・下駄箱のカビの原因
・湿気が多い
・通気性が悪い
・靴が濡ったまま入れている
洗濯機のカビの原因
・洗濯機内部が湿った状態が続くことでカビが繁殖する。
・洗濯機のシーラント部分や洗濯槽の排水溝など、水分が残りやすい箇所がカビの原因となる。
5.後悔する前に知っておきたい!NGなカビ対策!
あれ?こんなところにカビが生えてる!なんて場面に遭遇したら焦ってしまいますよね。そしてそのカビを取ろうとして慌てて擦ったり、削ったりしてしまう人も多いのではないでしょうか?しかしその行為が後々後悔することになるかもしれませんよ。
ここではNGなカビ取り方法をお伝えします。
5-1.NGなカビ対策
①摩擦でカビを落とすこと
カビを布でこすったり、ブラシでこするようなことは避けるべきです。カビをこすることでカビの胞子が舞い上がり、健康被害の原因となることがあるためです。
②重曹、酢などの単独使用
重曹や酢はカビの除菌効果があると言われていますが、単独で使用すると効果が限定的です。また、効果があるとしても完全にカビを取り除くことはできないため、再発の原因になることがあります。
③掃除機でカビを吸い取る危険性
掃除機でカビを吸うと、カビの胞子が空気中に飛散し、健康被害を引き起こす可能性があります。カビの胞子が体内に入ると、アレルギー症状や呼吸器疾患などを引き起こすことがあります。また、掃除機内部にカビが繁殖することで、掃除機自体がカビの発生源となってしまう場合もあります。そのため、掃除機でカビを吸わないようにすることが重要です。
5-2.自分でカビ取りした失敗例
以下は弊社に寄せられた一般の方のカビ取りの失敗例です。
漂白剤や重曹などの薬剤を大量に使いすぎた結果、カビが死滅したはずが、薬剤で塗りつぶされたカビがますます繁殖し、悪化した。
カビが生えた布団をそのまま放置していたら、カビが広がって壊滅的な状態になってしまった。
カビが生えた箇所を掃除機で吸い取り、消毒を行わなかったため、カビが再び繁殖してしまった。
カビを取り除いたつもりで、その後換気をしなかったため、湿気がこもり、カビが再発生してしまった。
カビが生えた壁紙を剥がそうとしたが、剥がす過程でカビが舞い上がり、室内全体に拡散してしまった。
これらの例からわかるように、カビの対策は素人判断だけで行うのは難しく、適切な知識や技術が必要です。
6.自分でできる!カビ除去と対策
ここでは自分でできるカビ除去と対策を先ほど挙げたエリア別に解説していきたいと思います。
キッチンのカビ対策
【対策】
・換気をしっかり行う
・キッチン周りを定期的に掃除する
・シンクや排水口の水気をしっかりと拭き取る
・使用後の食器や調理器具を早めに洗い、乾燥させる
・食品を密閉容器に入れる
・湿気を取り除くために除湿機を使用する
クローゼットのカビ対策
【対策】
・湿度計を置いて、湿度が50%以下になるように管理する
・定期的に換気する
・除湿剤を置く
・衣類を密集させないようにし、風通しを良くする
・日当たりが悪い場合は、照明を使用する
・カビ取り専用のスプレーを使用して、定期的にクローゼット内を清掃する
お風呂場・浴槽のカビ対策
【対策】
・シャワーやお風呂の後は換気をしっかり行い、湿気を取り除く
・浴槽周りや排水口は水滴を拭き取って清潔に保つ
・シャワーカーテンは定期的に洗濯するか、水気を取り除いておく
・カビキラーなどの洗剤を使って定期的に掃除する
・カビ予防のグッズを使う(例:カビ取りシート、カビ予防スプレー)
押入れのカビ対策
【対策】
・定期的に換気する
・湿気を取るために、湿気取り剤を置く
・衣類は十分に乾かしてから収納する
・衣類をしまう前に、湿気を取るために布団乾燥機を使用する
・押入れ内部を定期的に掃除する
エアコンのカビ対策
【対策】
・エアコンのフィルターを定期的に清掃する
・ドレンパンも定期的に洗浄する
・エアコンの使用頻度を上げる
・湿度を下げるために除湿機能を利用する
タンスや大物家具の後ろに潜むカビの対策
【対策】
・家具を壁から離し、換気を良くする。
・カビが生えやすい湿気の多い季節は、加湿器を使用せずに換気をしっかりと行う。
・エアコンを適切に設定し、室温と湿度の調整をする。
・家具の後ろや壁面を定期的に掃除し、カビの発生を防ぐ。また、カビが生えた場合は、すぐに掃除する。
窓枠、サッシ、パッキンのカビ対策
【対策】
・窓を開けて換気する。
・窓枠やサッシ、パッキンを定期的に清掃する。
・窓枠やサッシ、パッキンが古くなっている場合は、交換する。
・窓周りの断熱材を充填するなど、断熱性能を向上させる。
木部・木の製品のカビ対策
【対策】
・風通しを良くする
・定期的な掃除をする
・湿度を下げるために加湿器を使わない
・長時間使用しない場合は、風通しの良い場所に移動する
・カビ予防剤を使用する
シューズボックス・下駄箱のカビ対策
【対策】
・シューズボックスを風通しの良い場所に置く
・靴を入れる前に十分に乾かす
・湿度を下げるために除湿剤を使う
・定期的にシューズボックスを掃除する
洗濯機のカビ対策
【対策】
・洗濯後はドラムやシーラント部分、排水溝など水分が残りやすい箇所を拭き取る。
・洗濯槽クリーナーを定期的に使用して洗浄する。
・洗濯機の扉やシーラント部分を開放して乾燥させる。
お部屋にカビが発生してしまったら?
上記の対策をしてもカビが発生してしまうケースも多々あります。カビが発生することによって、室内の空気中にカビの胞子が放出され、呼吸器系や目に入り、人体に悪影響を与えます。また、カビが発生すると、建物の構造部分や家具などにも被害が出ることがあります。
天井のカビ
天井にカビが発生すると、見た目の美観を損ねるだけでなく、健康にも悪影響を与える可能性があります。以下に天井のカビについての情報をまとめました。
【天井のカビが発生する原因】
・高温多湿の環境
・通気が悪く、湿気がこもる部屋
・漏水や結露による水滴が天井に付着したまま放置された場合
【天井のカビが健康に与える影響】
・カビが繁殖すると、カビの繁殖物質である「アレルゲン」が発生するため、アレルギー症状を引き起こす可能性がある。
・また、カビが発生した部屋の空気中にカビの胞子が飛散することで、呼吸器系や皮膚に影響を与える可能性がある。
壁紙のカビ
壁紙にカビが発生すると、天井のカビと同様、見た目が悪くなるだけでなく、健康にも悪影響を与える可能性があります。
【壁紙にカビが発生する原因】
・湿気が高い場所や季節に、壁紙の裏側に湿気がこもり、カビが繁殖します
・壁紙と壁の間に隙間風があると、そこから湿気が入り込んでカビが繁殖します
・壁紙に汚れが付着すると、カビの栄養源となります
【壁紙のカビが与える影響】
・カビに含まれる菌類が発生させるアレルゲンやマイコトキシンなどの有害物質が、体内に入ることで健康被害を引き起こす可能性があります。
・カビが繁殖することで、壁紙の色や形状が変化し、壁紙が劣化する可能性があります。
・カビが発生していることが、家の価値を下げる原因になります。
床下のカビ
室内にカビが発生する原因は、様々なものが考えられます。壁や天井、浴室やキッチンなど、湿気の多い場所に発生しやすいのはよく知られていますが、床下に発生したカビが原因であることもあります。床下にカビが発生すると、その湿気が室内に伝わって室内にもカビが発生する原因になります。
床下にカビが発生する原因は、主に以下のようなものが考えられます。
【原因】
・地盤の湿気や水蒸気の侵入
・断熱材が湿気を含んでいる
・水道管の漏水
床下にカビが発生すると、それが室内に伝わって、室内にもカビが発生する原因になります。そのため、床下のカビ対策は室内のカビ対策にもつながる重要な対策です。
また、床下に発生したカビが原因で室内にカビが発生するだけでなく、健康被害も考えられます。カビによって発生する揮発性有機化合物は、刺激臭を放ち、目や喉の痛み、頭痛、咳などの症状を引き起こすことがあります。特に、免疫力の低下している人やアレルギー体質の人は、カビによる健康被害のリスクが高くなることが知られています。
以上のように、床下にカビが発生することは室内のカビ発生の原因になり、健康被害のリスクもあります。床下のカビ対策は、室内のカビ対策にもつながるため、早めの対策が必要です。
カビ取り専門業者に任せる理由
これまで自分でできるカビ取り・カビ対策について書いてきましたが、自分でできる範囲には限りがあります。気づかないうちに広い範囲や、カビ取りが困難な場所へカビが広がってしまった場合には早めの対応が肝心です。カビは発育条件さえ揃ってしまえばどこにでもあっという間に広がっていきます。一度綺麗になった箇所も再発してしまう場合は、しっかりと根本的な対応をしなければほとんどの場合、カビが再発してしまいます。
カビを根こそぎ退治する「MIST工法」
カビバスターズが独自開発したカビ取り専門技術「MIST工法」ではカビを擦(こす)らず、削(けず)らず、そして素材を傷めずにカビを取り除く事が可能です。ハウスクリーニング業者や清掃業者と言われる業者などは、カビのことを単なる汚れとして処理してしまう事が多くカビを見た目だけ綺麗に拭き取ったり、カビを削り取ったり、隠したりするだけで根本的な解決はしないのが通常です。その場合、カビというものは見た目だけだ綺麗になったとしてもカビの根が素材の奥まで侵食していることがほとんどのケースであるため、再度カビが発生してしまうリスクが非常に高いのです。カビバスターズのMIST工法は、独自開発したカビ取り専用の液剤を機械で霧状にし、カビに直接噴霧することで素材の奥までこのカビ取り液剤を浸透させ、カビの根を死滅・分解し、そして水で流してカビを根こそぎ除去します。さらに除菌施工と抗菌施工を行い、カビの再発リスクを低減させることが可能になっています。。このようにMIST工法は木材のようなデリケートな素材も傷めることなくカビ取りが可能になります。さらにカビ取り専用液剤はカビを取る素材に合わせて現地で都度、強さを調整してカビの処理をするため素材を傷めることがほとんどありません。一般住宅だけではなく事務所や店舗、病院や施設、小さなお子様が利用する幼稚園や保育園、高齢者施設飲食店や食品工場、そして国宝や歴史的建造物、神社・仏閣に至るまで安心して施工が可能となっています。
カビの見える化
カビバスターズは施工前に現地調査を行いカビ菌検査(新菌検査)を行っています。具体的には室内に浮遊し落下するカビ菌の量を測定する落下菌検査と対象物表面に培地を接触させて、微生物を培地表面に採取する付着菌検査と含水率検査を行います。第三者機関の一般社団法人 微生物対策協会との連携でどこに、どんなカビが、どれくらいいるのかを数値をもとに見える化し、そして報告書を作成し、そのデータを元にどのような対策が必要になるのかをカビ取りの専門家として的確にアドバイスします。さらに、カビ取り施工後にも検査を再度行いカビのレベルがどの程度落ちたのかしっかりと報告します。目に見えないカビだからこそ、カビ菌検査をすることにより具体的な数値で施工前後の違いが数値で一眼でわかることによりご依頼主様から大きな信頼を得ることにつながっております。
日本の風土はカビにとって最適な環境とも言えます。日頃からのカビ対策はもはや当たり前の時代になってきました。カビをゼロにすることはできませんが、限りなくカビが発生しずらい環境を作ることは可能です。この記事がきっかけでカビに対する考え方や、対応の仕方を参考にいていただければ幸いです。