この記事の結論
- 高気密高断熱住宅は、窓や壁が冷えにくく結露しにくい家です。一方で、室内で出た水分が外に逃げにくいという特徴があります。
- カビが出る原因の多くは、換気を止める・加湿しすぎる・部屋干しが多いなど、湿気の出口と入口のバランスが崩れていることです。
- 新築後の数年は、建材に残った水分が抜ける時期でもあります。換気を止めず、湿度計で数字を見ることが基本です。
1. よくある原因
| 原因 | 起きること |
|---|---|
| 24時間換気を止める・給気口を閉じる | 湿気がこもり、においやカビ |
| 冬の加湿しすぎ | 窓の枠や北側の壁で結露 |
| 部屋干しが多い | 家全体の湿度が上がる |
| 新築直後の建材の水分 | 最初の1〜2年は湿気が出やすい |
| 夏の冷房 | 冷えた壁や床下で結露することがある |
2. 出やすい場所
- ウォークインクローゼット、納戸など窓のない収納
- 北側の部屋の家具の裏
- 窓の枠やサッシの角
- 洗面所・脱衣所
- 床下(基礎断熱の家では室内とつながる空間)
3. 住まい手ができる対策
- 24時間換気は止めず、給気口を開け、フィルターを掃除する
- 湿度計で40〜60%を保つ。冬の加湿は数字を見ながら
- 部屋干しは1部屋にまとめ、除湿機や浴室乾燥を使う
- 家具は外壁から5〜10cm離す
- 収納は詰め込まず、ときどき扉を開ける
4. 施工会社に相談したいケース
- 換気を正しく使っているのに、カビ臭さが続く
- 床下や壁の中のカビが疑われる
- 換気の風量が設計どおりか確認したい
換気のバランスが崩れたときに起きることは「ZEH・高気密住宅の負圧とカビ」で詳しく解説しています。
5. 業者に相談したほうがよいサイン
- 新築なのにカビが繰り返す
- 収納や北側の部屋の壁一面にカビがある
当社はカビ菌検査で状態を確認し、素材を傷めないMIST工法®で除去と防カビを行います。住宅会社・工務店の方は「建築・住宅会社の方へ」もご覧ください。
断熱材・床断熱とカビ
高気密高断熱住宅では、壁や床の中の断熱材が湿気を含むと、乾きにくく、見えない場所でカビが育つことがあります。原因の多くは、室内の湿った空気が壁や床の中に入り込むこと(気流止めや防湿層の施工の不備)や、雨漏り・配管からの水漏れです。
- 床がいつも冷たい・湿っぽい、カビ臭いときは、床下点検口から断熱材の状態を確認する
- 壁紙の浮き・シミ、コンセントまわりのにおいは、壁の中の湿気のサイン
- 換気システムを止めない。フィルターの掃除を続ける
よくある質問(検索の多い疑問)
高気密住宅はカビが生えやすいのですか?
窓や壁は結露しにくい一方、室内で出た湿気が外に逃げにくいため、換気を止めたり加湿しすぎたりするとカビが出やすくなります。換気を止めず、湿度を40〜60%に保つことが基本です。
高気密高断熱住宅が息苦しいと感じるのはなぜ?
換気システムが止まっている、フィルターが詰まっている、給気口が閉じているなど、換気が足りないことが主な原因です。換気は止めず、フィルターを掃除しましょう。
断熱材にカビが生えることはありますか?
断熱材が湿気を含むと、表面やまわりの木材にカビが生えることがあります。壁や床の中に湿気が入る原因(すき間・雨漏り・水漏れ)を止めることが先です。
相談するときに用意しておくとスムーズなもの
- カビが出ている場所の写真(近くと部屋全体の2枚)
- いつから出ているか、拭いても戻るか
- 築年数・構造(木造/鉄骨/RC)・持ち家か賃貸か
高気密高断熱住宅のカビのご相談は一般の方のお問い合わせ、またはフリーダイヤル 0120-052-127 へ。












