この記事の結論
- 高気密住宅は、計画換気(24時間換気)が設計どおりに働くことを前提につくられています。
- 給気口を閉じたり、フィルターが目詰まりしたりすると、排気ばかりが強くなって室内が負圧になり、すき間や壁の中、床下から湿った空気やにおいを引き込むことがあります。
- 住まい手にできるのは、給気口を開ける・フィルターを掃除する・換気を止めないこと。異常を感じたら施工会社に点検を依頼してください。
1. 負圧とは
換気で外へ出ていく空気の量が、入ってくる空気の量より多くなると、室内の気圧が外より低い状態(負圧)になります。高気密の家ではすき間が少ないため、空気は本来の給気口以外の小さなすき間から入ろうとします。
2. 負圧になりやすい原因
| 原因 | 起きること |
|---|---|
| 寒さや音を理由に給気口を閉じる | 空気の入口がなくなる |
| 給気口のフィルターの目詰まり | 入ってくる空気が減る |
| レンジフードを強で長時間運転 | 一時的に強い負圧 |
| 換気設備の不具合・設定の変更 | 給気と排気のバランスが崩れる |
3. 負圧で起きやすいこと
- 玄関ドアや窓が開けにくい、すき間から「ヒュー」と音がする
- コンセントや配管まわりから冷たい空気が入る
- 床下や壁の中のにおい(カビ臭さ)が室内に入る
- 湿った空気が壁の中を通り、見えない場所で結露する
4. 住まい手ができる確認と対策
- 各部屋の給気口が開いているか確認する
- 給気口と換気本体のフィルターを、取扱説明書に従って掃除・交換する
- 24時間換気は止めない
- レンジフードを使うときは、窓を少し開けるなど空気の入口をつくる
- においや結露など異常があれば、施工会社に換気量の点検を依頼する
5. 業者に相談したほうがよいサイン
- 換気を正しく使っているのに、カビ臭さが取れない
- 床下や壁の中のカビが疑われる
- 新築なのにカビが繰り返す
当社はカビ菌検査で室内や床下の状態を確認し、素材を傷めないMIST工法®で除去と防カビを行います。住宅会社・工務店の方は「建築・住宅会社の方へ」もご覧ください。
よくある質問(検索の多い疑問)
住宅の負圧とは何ですか?
家の中の気圧が外より低くなっている状態です。排気が給気より多いと起き、すき間や床下・壁の中から空気を引き込みやすくなります。
負圧だとなぜカビが出やすくなるのですか?
床下や壁の中、外の湿った空気が室内側に引き込まれ、冷えた場所で結露しやすくなるためです。給気口を閉じない、換気システムのフィルターを掃除する、レンジフード使用時の給気を確保することが対策になります。
相談するときに用意しておくとスムーズなもの
- カビが出ている場所の写真(近くと部屋全体の2枚)
- いつから出ているか、拭いても戻るか
- 築年数・構造(木造/鉄骨/RC)・持ち家か賃貸か
ZEH・高気密住宅のカビのご相談は一般の方のお問い合わせ、またはフリーダイヤル 0120-052-127 へ。
