更新:2026年10月17日。施設の確認事項、設備・製品条件、点検と施工の担当範囲を見直しました。
この記事の結論
- 介護施設は、入浴設備の稼働が多く、洗濯やリネンの量も多いため、湿気が集中する場所があります。
- 出やすいのは浴室・脱衣所、リネン庫、洗濯室、居室の窓まわり、空調の吹き出し口です。
- 地域の気候だけで原因を決めず、窓・壁面・収納の濡れ、設備の運転状況、雨や使用時間との関係を記録します。
1. 出やすい場所
| 場所 | 確認する状態・条件 |
|---|---|
| 浴室・脱衣所 | 使用後の水滴や残水、排水・配管、換気設備の運転と乾きの状態 |
| リネン庫 | 収納前の乾き、棚や壁面の湿り、漏水や通気・設備の状態 |
| 洗濯室 | 乾燥機の仕様と排気・排水、室内の濡れ、手入れ箇所 |
| 居室の窓まわり | 窓や壁面の水滴の位置・時期、室温・湿度、設備・建物仕様 |
| 空調の吹き出し口 | 付着物や水滴、空調の運転・排水・清掃状況。色だけでカビや原因を確定しない |
2. 職員で共有したい点検
- 浴室の天井・目地・換気扇
- リネン庫の奥と床、においの有無
- 居室のカーテンの裾、窓のパッキン
- 空調の吹き出し口の黒い点
気づいた日時と場所、写真、雨や設備使用との関係を記録し、施設内の担当者に共有します。表面の色やにおいだけで内部の状態や原因を判断せず、点検が必要な範囲を相談してください。
3. 日常の管理
- 浴室と換気機器の仕様・施設の運用に従い、運転と残水・乾きの状態を確認する
- リネンの洗濯・乾燥表示と施設の管理手順に従い、乾きを確認してから収納する
- リネン庫の棚・壁面の湿りと通気を確認し、収納設備の条件に応じた配置・量にする
- 居室の温湿度は測定場所・日時と併せて記録し、設備仕様や個別の医療・看護上の指示に応じて調整する
参考:米国の学校・商業施設の管理者向けEPAのカビ・湿気対策ガイド。施設管理と水分問題への対応を考える参考資料で、日本の介護施設の運営基準や個別製品の施工手順を定めるものではありません。
4. 施工時の配慮
入居者が生活している施設では、作業範囲・区画、生活動線と作業時間、家財や設備の養生、使用する製品の適用条件、換気・乾燥と再使用条件を事前に確認します。施設の管理・医療看護の担当者と施工担当者で、必要な立入り制限や移動の方法も調整してください。
5. 業者に相談したほうがよいサイン
- 浴室や脱衣所のカビが、清掃しても戻る
- リネン庫や居室にカビ臭さがある
- 複数の部屋で同じ症状がある
カビ菌検査は採取・分析の目的や判別できる範囲を確認し、漏水・結露など水分原因の建物点検と区別して相談します。MIST工法®による除カビ・防カビは、素材・仕上げ・傷みと試験確認に応じて適用範囲を検討します。原因修理や建材の補修・交換が必要な場合の担当と費用内訳も確認してください。
6. よくある質問
Q. 入居者が生活したまま施工できますか?
A. 作業範囲・使用製品・施設の運用を確認し、区画や日程、入居者の動線・移動の要否、換気・乾燥と再使用条件を相談します。生活したまま施工できると一律に判断せず、施設の管理・医療看護担当と調整します。
Q. 入居者の健康への影響が心配です。
A. 健康面は医師や看護職にご相談ください。施工にあたっては、使用する材料や手順を事前にご説明します。
相談するときに用意しておくとスムーズなもの
- カビが出ている場所の写真(近くと部屋全体の2枚)
- いつから出ているか、拭いても戻るか
- 築年数・構造(木造/鉄骨/RC)・持ち家か賃貸か
八王子市のご相談は一般の方のお問い合わせ、またはフリーダイヤル 0120-052-127 へ。法人・施設の方は法人・業者様のお問い合わせからもご連絡いただけます。
