この記事の結論
- 「背中のカビ」と呼ばれるものの多くは、皮膚にもともといる真菌(カビの仲間)が、汗や皮脂の多い環境で増えることで起きる皮膚の症状です。
- 見た目がにきびや湿疹と似ていることがあり、自分で判断するのは難しいため、気になる症状があれば皮膚科を受診してください。
- 日常では、汗をかいたら早めにシャワーや着替え、通気性のよい衣類、清潔な寝具が予防の基本です。
※この記事は一般的な情報です。診断や治療は医師にご相談ください。
1. 背中のカビと呼ばれる主な症状
| 呼ばれ方 | 特徴として知られていること |
|---|---|
| 癜風(でんぷう) | 胸や背中に、茶色っぽい・白っぽいまだらな色の変化が出ることがある |
| マラセチア毛包炎 | 背中や胸に、にきびに似た小さなブツブツが出ることがある |
どちらも、皮膚の常在菌の一つであるマラセチアが関わるとされています。汗をかきやすい季節や体質、スポーツなどで汗をかいたままでいる習慣が関係することがあります。
2. 似ている症状との違い
にきび、あせも、湿疹、ほかの皮膚の病気と見分けがつきにくいことがあります。市販の薬を自己判断で使い続けると、かえって長引くこともあるため、皮膚科で確認してもらうのが確実です。
3. 皮膚科を受診する目安
- 背中や胸のブツブツ、色の変化がなかなか治らない
- かゆみがある、広がってきた
- 市販薬を使っても良くならない
- 毎年、暑い季節に同じ症状が出る
4. 日常でできる予防
- 汗をかいたら、早めにシャワーを浴びるか着替える
- 通気性・吸湿性のよい肌着を選ぶ
- 背中まで石けんでやさしく洗い、すすぎ残しをしない
- シーツや枕カバーをこまめに洗う
- 寝室の湿度を40〜60%に保つ
5. 住まいのカビとの関係
背中の皮膚の症状と、部屋の壁や押し入れに生えるカビは、別のものです。ただ、湿度の高い寝室や湿った寝具は、汗が乾きにくい環境をつくります。寝具や寝室のカビ対策は「ベッド・マットレスのカビ」でも紹介しています。
6. よくある質問
Q. 人にうつりますか?
A. 皮膚の常在菌が関わるため、一般的には人から人へうつる病気とは考えられていません。気になる場合は皮膚科で確認してください。
Q. 部屋のカビ取り剤を背中に使ってもいいですか?
A. 絶対に使わないでください。皮膚を傷めます。治療は医師の指示に従ってください。
住まいのカビのご相談は一般の方のお問い合わせ、またはフリーダイヤル 0120-052-127 へ(皮膚の症状のご相談は医療機関へお願いします)。
Q. 背中のカビの画像で自分の症状を判断できる?
画像は参考にはなりますが、背中の症状はカビ(真菌)によるもの、あせも、ニキビ、湿疹など見た目が似ているものが多く、画像だけで判断することはできません。気になるときは皮膚科で検査を受けてください。
Q. 服の背中にカビが生えたら?
背中の部分は汗がしみ込みやすく、洗わずにしまうとカビが出やすい場所です。屋外で払ってから洗濯表示に従って洗い、落ちない場合はクリーニング店に相談しましょう。












