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空き家・長期不在の家がカビる理由|久しぶりに開けたらカビ臭いときの手順と、留守中の備え

「実家に久しぶりに帰ったら、玄関を開けた瞬間にカビ臭い」「単身赴任から戻ったら押入れの布団に黒い点が」。秋は、お盆やお彼岸で空き家になった実家を訪ねた方や、夏のあいだ閉め切っていたお住まいから、こうしたご相談が増える時期です。今回は、空き家・長期不在の家がカビる理由と、久しぶりに開けたらカビ臭いときの安全な手順、そして留守中にできる備えを、スタッフの目線でわかりやすく整理します。

結論|空き家のカビは「換気と通水が止まる」ことから始まります

空き家や長期不在の家がカビやすい最大の理由は、人が暮らさないことで換気と通水が止まり、湿気が逃げ場を失うからです。窓も換気扇も閉じたままの家では、雨の多い季節に入り込んだ湿気が抜けにくく、押入れ・家具の裏・北側の部屋・床下など、空気が動かない場所から順にカビが増えていきます。さらに、水を流さない期間が続くと排水トラップの封水が切れ、下水のにおいが上がってくることもあります。

久しぶりに開けてカビ臭いときは、①マスクをして換気 → ②水を流してにおいを切り分け → ③写真で記録 → ④範囲が広ければ無理にこすらず相談、の順番が基本です。そして、留守中は「定期的に訪れて、窓を開けて、水を流す」ことが、いちばん手軽で効果的な備えになります。

空き家・長期不在の家がカビ臭くなる4つの理由

総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は900万戸、空き家率は13.8%と公表されています。空き家に限らず、単身赴任や入院、長期の出張などで家を空けているお住まいも、カビの面では同じ条件になりやすいといえます。閉め切った家でカビが増えやすい理由を、4つに分けて見ていきましょう。

図1|閉め切った家でカビが増えやすい4つの理由(空き家数・空き家率は総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)。

理由① 換気が止まり、湿気が家の中にたまる

人が住んでいる家では、窓の開け閉めや換気扇、人の出入りによって、空気が少しずつ入れ替わっています。空き家ではそれがほぼ止まるため、梅雨や長雨の時期に入り込んだ湿気が、家の中にとどまり続けます。カビは湿気と、ほこりや汚れなどの栄養がそろうと増えやすくなります。人の出入りがない家は、まさにその条件がそろいやすい環境です。

理由② 通水が止まり、排水トラップの封水が切れる

キッチン・洗面台・浴室・洗濯機の排水口やトイレには、排水トラップと呼ばれる、水をためて下水のにおいや虫の侵入を防ぐしくみがあります。この水を封水といいます。長く水を流さないと封水が蒸発して切れ、下水のにおいや湿った空気が室内に上がってくることがあります。「カビ臭い」と感じていたにおいが、実は下水臭だったというケースもあるため、においの切り分けが大切です。

理由③ 家具の裏・押入れは空気が動かない

外壁に面した壁ぎわは外気で冷やされ、室内の湿気が結露しやすい場所です。そこにタンスや本棚がぴったり置かれていたり、押入れに布団が詰め込まれていたりすると、空気がまったく動かず、湿気がこもります。布団や衣類、段ボールは湿気を抱えやすいため、実家の押入れは特にカビが見つかりやすい場所のひとつです。

理由④ 床下・北側の部屋は乾く機会が少ない

床下は地面からの湿気の影響を受けやすく、北側の部屋は日当たりが悪いため、もともと乾きにくい場所です。人が住んでいれば暖房や生活の熱である程度乾く機会がありますが、空き家ではそれもありません。畳や床板のしみ、床のきしみやふかふかした感触は、床下の湿気のサインであることもあります。

空き家がカビ臭い?下水臭い?においの切り分け方

久しぶりに開けた家のにおいは、原因によって対処が変わります。まずは次の表を目安に、どのタイプのにおいに近いかを確かめてみてください。

表1|においのタイプ別|考えられる原因と最初の対処
においの特徴 考えられる原因 まず試したいこと
土っぽい・かび臭い・湿った布のようなにおい 押入れ・壁・床下・家具の裏などのカビ 換気を続け、においの強い場所を探す
下水・どぶのようなにおい 排水トラップの封水切れ すべての排水口に水を流して様子を見る
水を流しても下水臭が続く 配管の不具合、排水口まわりの汚れなど 設備の点検を検討する
部屋全体がこもったようなにおい 空気のよどみ(カビが軽い場合も) 対角の窓を開け、しばらく換気する
換気してもすぐに戻る 見えない場所にカビの発生源がある 範囲を確認し、専門業者に相談する

においだけで原因を断定することはできません。上の表は一般的な目安です。複数の原因が重なっていることもあります。

実家・空き家でカビが見つかりやすい場所

空き家や実家を見て回るときは、次の場所を重点的に確認すると、カビの広がりを把握しやすくなります。見るだけで、触ったりこすったりしないのがポイントです。

表2|空き家でカビを確認したい場所とチェックポイント
場所 カビが出やすい理由 見ておきたいこと
押入れ・クローゼット 布団や衣類が湿気を抱え、空気が動かない 壁の下の方・角の黒ずみ、布団のしみ、こもったにおい
家具の裏(外壁側) 冷えた壁ぎわで結露しやすい 家具を少し動かした裏の壁、巾木(はばき)まわり
北側の和室・畳 日当たりが悪く乾きにくい 畳表の白い粉や黒い点、畳の裏のしみ
浴室・洗面・キッチン 水気が残りやすく、封水切れも起きやすい 目地やパッキンの黒ずみ、収納の床板のふやけ
窓まわり・窓台 家の中でいちばん冷えやすく結露が集まる 窓台の木部やカーテンの黒ずみ、窓下の壁紙のはがれ
床下・天井 地面の湿気や雨漏りの影響を受ける 床のふかふか感、点検口からのにおい、天井のしみ

久しぶりに開けたらカビ臭いときの手順

カビ臭い家に入るときは、あわてて掃除を始めるより、まず空気を入れ替え、状況を確かめることが大切です。一般的な注意点をふまえた手順は次のとおりです。

図2|久しぶりに開けた家がカビ臭いときの手順。
  1. マスクをして入る:長居せず、まず玄関と窓を開けて外気を入れます。
  2. 換気を続ける:対角線上の窓を開けて風の通り道をつくり、換気扇も回します。
  3. 水を流してにおいを確認:台所・洗面・浴室・洗濯機の排水口とトイレに水を流し、下水臭かカビ臭かを切り分けます。
  4. 写真で記録する:カビの場所・範囲・においの強さを、触らずに写真やメモで残します。ご家族や業者への説明にも役立ちます。
  5. 範囲で判断する:小さな範囲なら換気しながら拭き取り、広い範囲・素材の奥まで入っている・においが強い場合は、無理にこすらず専門業者に相談します。

換気をする前に掃除機をかけたり、乾いたカビを強くこすったりすると、ほこりやカビを部屋中に広げてしまうことがあります。また、塩素系と酸性の洗剤を混ぜるのは大変危険です。市販の洗剤を使う場合は、必ず表示どおりに、単独で使ってください。

作業中に体調の変化を感じたら、すぐに作業をやめて外の空気を吸い、必要に応じて医療機関にご相談ください。体調面の判断は医療機関の領域です。

自分で対処できる範囲と、相談したほうがよい目安

「どこまで自分でやってよいのか」は、よくいただくご質問です。すべてを業者に頼む必要はありませんが、無理をすると素材を傷めたり、かえって広げてしまったりすることもあります。判断の目安を表にまとめました。

表3|ご自身での対処と、専門業者への相談の目安
状況 ご自身での対処の目安 相談をおすすめする場合
カビの広さ 手のひら程度までの小さな範囲 壁一面、押入れ全体、複数の部屋に広がっている
カビの深さ 表面だけで、拭くと落ちる 拭いても黒ずみが残る、素材の奥まで入っている
素材 タイルや樹脂など水拭きできる面 木材・畳・クロス・石膏ボードなど水を吸う素材
におい 換気で軽くなり、戻らない 換気してもすぐ戻る、床下や壁の中からにおう
建物の傷み しみや変形がない 床のふかふか感、天井のしみ、雨漏りの跡がある

見えない場所の状態を確かめたい場合は、カビ菌検査で空気中や表面のカビの状態を調べる方法もあります。売却や住み直しの前に現状を記録しておくと、施工後との比較にも役立ちます。

長期不在のカビ対策|留守中にできる備え

空き家や長期不在の家のカビ対策で大切なのは、「湿気をためこまない状態で家を離れ、定期的に風と水を通す」ことです。特別な道具がなくても、次のチェック表の内容を続けるだけで、カビの出やすさは大きく変わります。

図3|留守中の家のカビ対策チェック表。

留守にする前にやっておきたいこと

  • 布団・衣類を減らす:湿気を抱えやすい布類は、できるだけ持ち出すか、よく乾かしてから収納します。
  • 押入れ・収納に通り道をつくる:扉を少し開け、すのこなどで床や壁から離して収納します。
  • 水まわりを乾かす:浴室・洗面・キッチンの水気を拭き取り、冷蔵庫を使わない場合は中を空にして拭き、扉を少し開けておきます。
  • 家具を壁から離す:外壁に面した壁の家具は、少しでもすき間をつくると空気が通りやすくなります。

定期的に訪れたときにやりたいこと

訪れる頻度は、建物・地域・季節によって変わるため一律にはいえませんが、「定期的に」訪れて、全室の窓を開けて風を通し、すべての蛇口と排水口に水を流すことが基本です。あわせて、押入れ・北側の部屋・窓まわり・天井・床下点検口などを見て回り、前回との違いを写真で比べると、小さな変化に気づきやすくなります。梅雨どきや長雨・台風のあとは、早めに様子を見ていただくと安心です。

遠方でご自身が通えない場合は、近くのご親族にお願いしたり、空き家の管理サービスを利用したりする方法もあります。お住まいの自治体でも空き家の管理に関する相談窓口や案内を設けていることがあるので、あわせて確認してみてください。

売却・賃貸・住み直しの前に、除カビを

空き家を売る・貸す・住み直すと決まったら、内装を整える前にカビの範囲と湿気の原因を確かめ、除カビと防カビ処理を済ませることをおすすめします。壁紙や畳だけを新しくしても、下地や床下にカビと湿気の原因が残っていると、しばらくして再び表に出てくることがあるためです。

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理で予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなく、アルカリ性液です。施工は、研修と試験に合格した施工者が担当します。柱や梁、和室の木部など、古い家ならではの素材を生かしたまま除カビできるのも特長です。

表4|MIST工法®の施工料金の目安(税別)
施工箇所 料金の目安(税別)
室内壁面(クロス) 1,500円〜/㎡
コンクリート(外壁) 1,200円〜/㎡
一般住宅の外壁(築40年未満) 3,500円〜/㎡
ユニットバス全体 35,000円
和室木材部(6畳) 120,000円〜

実際の金額は、範囲・素材・建物の状態によって変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。詳しくはサービス内容と料金、施工の様子は施工事例をご覧ください。

また、カビバスターズグループには、MIST工法®によるカビ取りから内装の修繕までを一貫して行うグループ代理店「カビ取リフォーム」(関東・関西・東海)もあります。空き家の再生では、除カビのあとにクロスや床、畳の張り替えが必要になることも多いため、ひとつの窓口で除カビから修繕までまとめて進められるのは、遠方にお住まいの方にとっても心強い点です。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 久しぶりに開けた実家や空き家が、カビ臭い
  • 押入れや家具の裏に、カビが広がっていた
  • 売却・賃貸・住み直しの前に、状態を整えたい
  • 遠方で、なかなか現地に行けない
  • 床下や壁の中まで広がっていないか心配

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

よくあるご質問

Q. 空き家や実家のカビ臭さは、換気だけで消えますか?

A. 空気中にこもったにおいであれば、換気を続けることでかなり軽くなることがあります。ただし、押入れの壁や床下、家具の裏などにカビが広がっている場合は、においの元が残っているため、換気をやめると再びにおいが戻りやすくなります。換気しても数日で戻る場合は、どこかに発生源があると考えて確認してみてください。

Q. トイレやお風呂が下水のようににおいます。カビでしょうか?

A. 長く水を流していない家では、排水トラップの封水(においを防ぐためにたまっている水)が蒸発して、下水のにおいが上がってくることがあります。まずはすべての排水口に水を流し、しばらくしてにおいが弱まるか確認してください。水を流しても変わらない場合や、カビ臭さが混じっている場合は、カビや配管まわりの不具合も含めて確認が必要です。

Q. 久しぶりに帰った家で、自分でカビ取りをしてもよいですか?

A. 手のひら程度の小さな範囲で、表面だけの軽いカビであれば、換気をしながらマスクや手袋を着けてご自身で拭き取る方も多くいらっしゃいます。一方で、壁一面や押入れ全体、床下など広い範囲の場合は、強くこすると胞子を広げたり、素材を傷めたりすることがあります。無理をせず、専門業者へご相談ください。

Q. 留守中は、どのくらいの頻度で家に風を通せばよいですか?

A. 建物の状態、地域、季節によって適した頻度は変わるため、一律にはいえません。「定期的に訪れて、窓を開け、水を流す」ことを基本に、梅雨どきや長雨・台風のあとは早めに様子を見ていただくのがおすすめです。遠方でご自身が通えない場合は、ご親族や管理サービスに依頼する方法もあります。

Q. 空き家を売る・貸す前に、カビ取りはしたほうがよいですか?

A. 内見の際、カビ臭さや目に見えるカビは印象を大きく左右します。また、見えない場所にカビが残ったまま内装だけを新しくすると、あとから再び表に出てくることもあります。売却・賃貸・住み直しの予定がある場合は、先にカビの範囲と原因を確かめ、除カビと防カビ処理を済ませてから内装を整える順番がおすすめです。

Q. 遠方に住んでいて、現地に立ち会えません。相談できますか?

A. まずはお電話やお問い合わせフォームから、場所・状況・写真などをお知らせください。立ち会いの方法や鍵のお預かりなどについては、ご状況をうかがったうえでご相談させていただきます。関東・関西・東海エリアでは、グループ代理店のカビ取リフォームが除カビから内装の修繕まで一貫して対応しています。

まとめ

  • 空き家・長期不在の家がカビるのは、人が暮らさないことで換気と通水が止まり、湿気がたまるから
  • 「カビ臭い」と感じたら、排水口に水を流して下水臭(封水切れ)かどうかを切り分ける
  • 帰宅時は、マスクをして換気 → においの切り分け → 写真で記録 → 広範囲なら無理にこすらず相談
  • 留守中は「定期的に訪れて、窓を開け、水を流す」が基本の備え
  • 売却・賃貸・住み直しの前は、除カビと防カビ処理を済ませてから内装を整えるのがおすすめ

大切な実家や、戻ってくる住まいを良い状態で保つために、まずは次に訪れたときの換気と通水から始めてみてください。カビの広がりが気になるときは、よくあるご質問もあわせてご覧ください。

「実家がカビ臭い」「空き家を売る前に状態を確かめたい」と思われたら、お気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

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