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カビ取り屋の知恵袋

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ホテル・旅館のカビ対策|カビ臭い客室の点検と使用・施工の判断

 

一次資料の確認:2026年10月11日

「空調を入れると客室がカビ臭い」「ユニットバスの天井や収納で黒ずみを繰り返す」。ホテル・旅館では、清掃の内容だけでなく、どの客室・区画をいつ使うか、設備点検や施工後の換気・乾燥をどう確保するかを一緒に整理します。

最初に、対象客室の状態と使用予定を確認してください。カビや漏水が気になる部屋は、宿泊者に提供する前に状態の確認と対応を手配します。該当客室・区画の使用見合わせ、客室移動、休館日の作業など、必要な対応を施設責任者と関係業者で検討します。

カビ臭い客室は、場所と発生するタイミングから点検する

臭いだけでカビの種類や発生源は決まりません。空調を入れたとき、浴室を使ったあと、収納を開けたときなど、気になる場面を記録し、目に見える黒ずみ・結露・漏水の跡と合わせて確認します。

  1. 客室と部位:空調の吹き出し口、ユニットバスの天井・目地、窓まわり、カーテン、収納、寝具など、場所を分けて記録します。
  2. 使用と設備:客室の稼働状況、換気・空調の運転、結露や漏水、清掃・設備点検の履歴を確認します。
  3. 次の使用予定:チェックイン、清掃、客室移動、作業可能時間、利用再開希望日を整理します。

清掃しても同じ場所に戻る、臭いが続く、天井・壁の内部や設備内部が気になる場合は、建物や設備の点検も含めて専門相談を検討します。必要なカビ菌検査は、何を確認したいかに合わせて方法を選びます。

客室の使用見合わせ・休館・施工後の利用再開を検討する

カビの面積や写真だけで、施設全体の休館や営業継続を一律に判断できるものではありません。次の表は、施設責任者と施工・設備業者が、使用する区画と作業計画を相談するための確認項目です。

客室・共用部・作業日程の確認事項
確認する場面 整理する条件 相談する内容
一つの客室や収納で気になる 状態確認前の提供予定、客室移動、作業区画、周囲の部屋との動線。 対象客室・区画の使用を見合わせる範囲、清掃・点検の内容、確認後の利用再開条件。
空調・廊下・複数客室に関わる 共通設備、給排気、設備停止の影響、他の客室や共用部への作業の影響。 設備業者・管理者との調整、段階的な作業、休館・稼働の少ない期間の利用可否。
大浴場や給湯・循環設備が気になる 水質・清掃記録、休止期間、設備の維持管理、利用者の動線。 入浴設備の衛生管理・設備点検と、建材表面のカビ対策を分けて相談。必要に応じて管轄の保健所へ確認。
施工後に客室を再開する 作業範囲、清掃・設備の復旧、換気・乾燥、立入制限、記録・追加点検。 必要な工程と確認担当を事前に決め、利用再開の条件と日程を個別に確認。

宿泊者の体調については医療機関の判断が必要です。建物の施工や環境検査は、病気の診断・治療、宿泊者の健康、施設の衛生基準達成を保証するものではありません。営業・設備利用の行政上の取扱いは、施設側から管轄の保健所へ確認してください。

旅館業の管理要領で確認する防湿・換気・寝具の管理

厚生労働省の旅館業ページが案内している現行の「旅館業における衛生等管理要領」には、施設の防湿・排水、換気、温湿度計、清掃、寝具の取扱いなどが示されています。本記事では、令和8年1月20日付の公開資料の別添3と照合しました。

カビ対策と関係する主な内容
項目 管理要領の内容
防湿・排水 施設に適当な防湿と排水の設備を設けること。
客室の構造 収容定員に応じた広さと清掃しやすい構造。管理要領には、窓のない客室を設けないことも記載。
換気設備 自然換気で衛生的な空気環境を確保するか、適当な機械換気設備・空気調和設備を設けること。
温湿度計 空気調和設備を設けている施設では、客室・廊下等の見やすい適当な位置に温度計・湿度計を備えること。
施設の維持管理 定期的な清掃、必要な補修・消毒と記録。空気環境等は建築物環境衛生管理基準を遵守することとし、3,000㎡未満の施設は努力義務と記載。
寝具 直接人に触れる寝衣・シーツ・カバー等は宿泊者ごとに洗濯したものへ交換。同一宿泊者では寝衣を毎日、その他を少なくとも3日に1回交換し、寝具を適切に洗濯・管理。

出典:厚生労働省「旅館業における衛生等管理要領」(別添3)。施設の許可・構造・衛生措置は自治体の条例や個別条件も確認します。

湿度40〜70%は、カビが生えないことや客室の使用可否を保証する数値ではありません

建築物環境衛生管理基準では、空気調和設備を設けている場合の相対湿度は40%以上70%以下です。施設の規模だけでなく、設備の種類や適用する条件も確認する必要があります。機械換気設備だけの場合は適用する項目が異なり、外気導入機能のない家庭用ルームエアコンは、この制度でいう空気調和設備には該当しません。

室内の湿度計の値に加え、窓・壁・空調周辺の結露や漏水、収納・寝具の乾きやすさも確認します。この湿度範囲や住宅向けの浮遊真菌の数値を、ホテルのカビの有無・衛生基準達成・営業再開の判定へそのまま転用するものではありません。

場所別に、日常清掃と専門相談を分ける

客室・浴室・設備の確認
場所 日常管理で確認すること 専門相談に進む場面
客室のユニットバス 天井・目地の黒ずみ、換気の運転、水滴、排水。 清掃後の再発、天井の裏や漏水、設備内部。作業区画・換気・乾燥の条件を確認。
空調機・ファンコイル 取扱説明に沿ったフィルター等の手入れ、臭いの出る時間、結露・排水。 分解が必要な清掃、内部・ドレン周辺、共通設備の点検。設備業者と停止の影響を調整。
窓・カーテン・壁 結露、水の跡、家具の裏の湿気、表面や素材の状態。 漏水・壁内部の確認、広がる変色、建材の補修や交換。写真だけで処理方法を確定しない。
収納・寝具 寝具の交換・洗濯・乾燥、収納内の湿気と臭い。 建物側のカビ、清掃しても繰り返す状態。寝具の取扱いと建材の対策を分けて検討。
低稼働の客室・休館期間 換気・空調の運転状況、湿度、室内・収納の点検記録。 再開前の設備点検、継続する臭い、複数区画での発生。営業再開日から逆算して相談。

日常清掃は、素材・設備と製品の取扱説明、自施設の管理手順に従って行います。写真の準備のために天井材や設備を外す必要はありません。点検・分解が必要な範囲は専門業者へ相談してください。

大浴場の生物膜と、天井・木材のカビ対策は分けて管理する

管理要領は、浴槽や配管・ろ過器の内壁などで微生物が生物膜(ぬめり)をつくると、浴槽水の消毒だけではレジオネラ属菌等の汚染を除けないことを説明しています。生物膜の形成を防ぎ、認めた場合は除去すること、設備を適切に清掃・消毒することが重要です。

これは入浴設備の微生物・レジオネラ対策です。浴室の天井や木材を除カビした写真や、表面の見た目の改善だけで、浴槽水・循環設備の衛生状態を確認したことにはなりません。設備の管理・水質等の確認は、施設責任者、設備業者、必要に応じて保健所と進めます。

同管理要領は、新規営業開始や休止後の再開時の入浴設備管理にも注意を促しています。休館明けは、客室の空調・浴室・収納に加え、大浴場の給湯・循環設備などの再開手順も確認してください。

日間賀島の旅館で行った、木製扉の公開施工写真

日間賀島の旅館の木製玄関扉を、カビバスターズ本部がカビ取りした掲載写真
日間賀島(愛知県)の旅館で、木製の玄関扉とその付近の木製目隠しを処理した施工記録のうち、木製扉の掲載写真。施工担当:カビバスターズ本部。掲載元:本部の施工事例。

風雨にさらされる木製部材を現地で確認し、素材に合わせた処理と防カビ対策を行ったことが掲載されています。宿泊施設では、客室だけでなく玄関や木製部材も対象になり得ます。室内・浴室・空調を相談するときは、その場所の状態と使用予定を別途確認します。

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相談前に、写真と客室の使用予定を整理する

  • 所在地、ホテル・旅館等の用途、施設側の連絡担当者。
  • 対象の客室・共用部・大浴場、部屋数、おおよその範囲、素材。
  • 場所の全体写真と近接写真、結露・漏水の跡、設備の種類。
  • 臭いが出る場面、気付いた時期、清掃・設備点検、再発の履歴。
  • 宿泊・清掃・チェックインの予定、客室移動、休館日、作業時間と利用再開希望日。
  • 必要な記録、施工前後の検査、報告書、設備業者・管理会社との連絡条件。

ホテル・旅館のカビ相談です。所在地は[市区町村]、対象は[客室/浴室/収納/共用部など]です。[空調運転時に臭う/結露/再発など]があり、対象の使用予定は[日程]、作業できる時間は[時間帯]です。写真[あり/なし]。区画の使い方、施工・検査の範囲、再開までの条件と費用を相談したいです。

見積りでは、対象範囲・素材、養生、設備や備品の移動、作業区画、換気・乾燥、入退館・搬入、高所作業、日程、交通費を確認します。検査を希望する場合は、目的・採取箇所数・報告書の範囲と別途費用を施工と分けて確認します。

電話・フォームでの相談は無料です。現地調査・検査・報告書・交通費などは、必要な範囲を確認して別途お見積りします。工期や利用再開時刻、臭いの解消を、写真だけで一律に約束するものではありません。

電話:0120-052-127/受付:平日9:00〜18:00(土日祝を除く)。施工する時間帯・休館日の対応可否は、ご希望と現場条件を確認してご案内します。

ホテル・旅館のカビ対策でよくある質問

カビ臭い客室は、清掃後すぐに使えますか?

臭いの原因、清掃・施工した範囲、設備の復旧、換気・乾燥、確認が必要な内容で異なります。作業終了と利用再開は分けて考え、施設責任者と関係業者で再開条件を事前に確認します。

宿泊営業を続けながら施工できますか?

対象区画と宿泊者の動線を分けられるか、共通設備に影響するか、換気・乾燥を確保できるかなどによります。客室移動、区画ごとの作業、休館日・低稼働日の作業を相談し、対応可否を個別に確認します。

湿度40〜70%なら、カビの点検は不要ですか?

その範囲は空気環境の管理基準の一項目です。カビの有無や利用の安全を保証する数値ではありません。設備の適用条件を確認し、結露・漏水・収納・空調等の状態も点検します。

カビ菌検査をすれば、衛生基準を満たしたと言えますか?

検査は採取した場所・日時・方法での検出状況を確認します。環境検査だけで施設全体の衛生基準達成、宿泊者の健康、将来の再発防止を保証するものではありません。確認目的と施設用途に合う検査・評価を相談してください。

参考資料と適用する範囲

本記事の客室使用・作業日程の表は、現場条件を整理するための確認項目です。管理要領・法令の説明と区別しています。所在地の条例、許可条件、施設固有の設備と衛生管理の取扱いは、施設責任者と管轄の保健所へご確認ください。

記事を読んだあとのご案内

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所在地・建物の用途・発生場所・おおよその範囲が分かると、相談を進めやすくなります。不明な項目があっても、まずは分かる範囲でお知らせください。

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