カビの基本知識や特徴、簡単にできるカビ予防術をご紹介

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冬の室内のカビ

2014/11/01

カビの一番の生息場所は土。
わずか1gの土の中にカビの胞子は数千万個いると言われています。
少しの風や土埃の中にカビの胞子も一緒に舞っていて、それが室内に入ってきます。
ただ、舞い込んで来ただけのカビなら良いのですが、そこに湿気や温度の留まる場所があるとカビは室内のあらゆる素材を栄養源とし繁殖を始めます。
「外気とともにカビが室内に入り込むならば窓を開けなければ良い!」
このような声を耳にすることがあります。
しかし、湿気や温度の留まる場所にカビが繁殖するならば、その湿気や温度を留めないようにする方法としては、室内の通風と換気をして空気を動かすことが必要です。そして、これから暖房を効かす室内の結露防止。これらが何よりも必要なのです。
外気とともにカビが室内に入り込むので窓を開けない。
これでは、室内の湿気と温度を含んだ空気は留まるを超えて澱んでしまいます。
また、昔の建物環境と今は大きく変わり建物自体の気密性が増し、外気は入りにくくなっています。
梅雨時期の室内の温度は20℃~25℃、湿度は70%以上。この状態が今では1年を通じて私たちの住まいの環境は一定しています。
私たちが住みやすい環境は、カビの繁殖にとっても理想的な環境となっています。
日々、寒さを感じる時期となって参りますが、留守の多いお宅ならば朝一番に窓を開け夜休む前に窓を開け、日中在宅のお宅ならば朝晩だけではなく日中にも何度か窓を開け室内の空気を入替える。これにより室内の生活による湿気を含んだ空気を入替えることは、澱んだ空気が入れ変わり私たちには気持ちも良いですが、カビにとっては繁殖に揃った条件を変えられる迷惑なこととなります。
これからの暖房の季節、雨の日以外は窓を開け湿気を含んだ空気を室内から追い出す作戦で、住まいをカビから守りましょう。