カビによる被害を最も身近にみる住環境内。
この環境中では通常、カビが壁や床、家具に付着、またはカビが空気中に浮遊している。
室内空気中の浮遊カビ数は、汚染が進行していない状態では屋外よりも少ないといわれます。
しかし、近年建てられた住宅は、高気密性様式の普及や、断熱材・冷暖房器具による室内の温湿度管理が進んでいるという特徴を持つことから、室内はカビの増殖に最適な場となり、室内のカビ汚染は増加傾向にあります。
また、増殖するカビの種類も変化してきています。
室内環境でカビが増殖した場合、最も影響を考慮しなければならないのは、住む人が空気を吸入することによって引き起こされる呼吸器の健康影響です。
呼吸器の健康影響としては、大きく分けて、感染症、アレルギー、二次代謝産物中毒の三つが挙げられます。このうち、アレルギーについては、乳幼児から高齢者まであらゆる年齢層が罹患し、患者数も非常に多いことから、最も重要な疾患といわれています。
室内環境から検出されるカビの種類は、地域、季節、温度、湿度等により様々に変化し、個々の住宅で検出されてくるカビは異なってきます。
室内で増殖したカビは胞子を飛ばし、空気が汚染されカビ胞子自体がアレルギー原因物質となるため、住宅室内が高いカビ汚染を受けている場合には、カビアレルギー患者の発生、および既往患者の症状増悪が懸念されています。
室内浮遊カビ菌による汚染レベルを下げるには、増殖しているカビを処理し室内浮遊カビの処理が求められます。
また、その処理完了まで窓を開け通気を心がけることにより浮遊カビ菌量を下げる工夫も必要です。
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住環境を汚染するカビと呼吸器アレルギー
2016/11/21