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クロスに生えるカビ防止

2014/08/20

多くの住宅で用いられているクロスの素材には、ポリ塩化ビニールなどのプラスチック製のものが多く、紙を素材としたものが少ないのが実体です。
欧米のような湿気の少ない気候風土では、それが問題として生じないのですが、湿気の多い日本の住まいでは、クロスと糊部分に集中するかのようにカビの問題が生じています。
日本の住まいでは、ビニールクロスを使わないことが賢明と言えるのですが、ほとんどの住まいにビニールクロスは用いられているのが実際です。
そこで、どんなカビが生えるのか検出度の高い順にあげてみます。
・ススカビ(アルテルナリア・アルテルナータ)
・クロカビ(クラドスポリウム・クラドスホリオイデス)
・オーレオバシディウム・プルランス
・アカカビ(フザリウム・セミテクタム)
・ツチアオカビ(トリコデルマ・ビリディ)
・ニグロスポラ・オリゼ
プラスチック内装材の表面や糊面に発育する主力的なカビで、農作物や植物の病気を引き起こすカビでも知られています。
なお、ヨーロッパの壁紙の80%は本物の紙で、残り20%は高級な模様の入った布地が室内の壁面や天井面に用いられています。プラスチック製の壁紙は、どこの店にも販売がされていないことを付け加えます。
湿気の多い私たちの住空間。クロスの張替え時には、ビニールクロスを卒業し本物の紙で作られている壁紙に変更することで、安心して過ごせる住まいにしたいものです。