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公共施設・遊具・屋外設備|屋外の「黒い・緑の汚れ」をどう扱うのか

公園の遊具、水飲場、屋外のベンチや外構。黒ずみや緑の汚れが出ると、利用者から問い合わせが入ります。ただ、屋外で黒く見えるものはカビだけではありません。今回は、屋外設備をどう見て、どう扱うのかを整理します。

結論|屋外はまず「何なのか」の切り分けから

屋外の汚れは、カビ、藻、地衣類、白華、さびが混ざって出ることが珍しくありません。文部科学省「カビ対策マニュアル」の実践編は、材質からカビかどうかを判断することはできないと述べています。逆に言えば、見た目と場所から当たりをつけ、必要なら確かめるという手順になります。

白い粉状の析出については、農林水産省の資料で、コンクリート中の水分が表面で蒸発し、可溶成分であるカルシウムが乾燥して生成するエフロレッセンスとして説明されています。品質への悪影響はないとされますが、水の移動に関連して生じるため、水の通り道があるという手がかりになります。

図1|屋外で黒く・緑に見えるものは、一つではない。
図1|屋外で黒く・緑に見えるものは、一つではない。

屋外ならではの条件

屋内との最大の違いは、水が繰り返し来ることです。雨、散水、朝露。乾く前にまた濡れる場所では、条件がリセットされません。加えて、日陰で風が弱い場所ほど乾く時間が短くなります。

もう一つの違いは、人が直接触れる設備が多いことです。遊具、手すり、水飲場。ここでは、落ちるかどうかだけでなく、仕上げの安全性が判断に入ります。

図2|屋外ならではの条件。
図2|屋外ならではの条件。

高圧洗浄で済ませる前に

屋外の定番の手当ては高圧洗浄です。広い面を短時間で洗えますが、木部の遊具では毛羽立ちや割れ、塗装面では剥離が起きることがあります。また、表面の汚れが落ちても、素材の内部に入った菌糸が残れば、条件が戻ると同じ場所に出ます。

表1|屋外設備の手当ての比べ方
方法 向いている対象 注意したいこと
高圧洗浄 コンクリート土間、堅牢な舗装面 木部・塗装面・接合部を傷めることがある
ブラシ洗浄 局所的な汚れ こする力で表層が失われる素材がある
塩素系薬剤 限られた素材・場所 使える場所が限られる。脱色や有害なガスに注意
分解して落とす 木部の遊具、彫刻のある外構 削らず素材を残せる。素材ごとの液性調整が前提
塗り替え 美観の回復 下地の菌と水の条件が残れば、下で進行する

当社の公開事例では、三重県の幼稚園の遊具の除カビが約105,000円・工期3日間、愛知県のテニスコートが工期2週間と紹介されています。屋外は面積が大きく、天候の影響も受けるため、屋内とは日数の考え方が変わります。

図3|屋外設備を扱うときの進め方。
図3|屋外設備を扱うときの進め方。

遊具や手すりのように人が直接触れる設備では、施工後に何をどう管理するかまで決めておいてください。屋外は季節で状態が変わるため、年間の点検時期を決めておくと、次の判断が早くなります。

次回予告

次回は外壁です。塗り替えの前に、やっておくべきことを説明します。

参考にした情報

  • 株式会社せら「公共施設・屋外設備のカビ対策」 https://sera.jp/public
  • 株式会社せら「サービス内容と料金」 https://sera.jp/service
  • 農林水産省「農業水利施設の機能保全の手引き」参考資料
  • 文部科学省「カビ対策マニュアル 実践編」

カビの原因調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。現地の状況によって最適な方法は変わりますので、お問い合わせよりご相談ください。