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カビ取りをしたのに再発した|考えられる原因の切り分けと、次に相談するときに伝えたいこと

「業者さんにカビ取りをお願いしたのに、数か月でまた黒い点が出てきた」「自分で何度掃除しても、同じ場所に生えてくる」。夏の湿気が抜けはじめる秋は、こうしたカビの再発についてのご相談が増える時期です。今回は、カビ取りのあとにカビが再発したときに考えられる原因の切り分け方と、次に相談するときに伝えておきたい情報を整理してお伝えします。夏の湿気を越えたこの時期は、「春にきれいにしたのに、また出てきた」というご相談が増える季節でもあります。

結論|再発したら「出方」を記録し、原因を切り分けてから相談を

カビ取りのあとにカビが再発する原因は、大きく分けて「湿気の原因が残っている」「下地に残っていた」「処理範囲の外から広がった」「生活条件が変わった」「別の場所が発生源」の5つが考えられます。どれにあたるかは、同じ場所・同じ形で出たのか、範囲が広がったのか、季節ごとに繰り返すのかといった再発の「出方」から、ある程度推測することができます。

そして、次に相談するときは、いつ・どこに・どのように出たか(写真)、前回の施工内容、温湿度の記録をそろえておくと、原因の見立てがぐっと正確になります。なお、防カビ処理はカビの発生を抑えるためのものであり、湿気の条件によっては再発の可能性をゼロにすることはできません。だからこそ、カビそのものの処理と、湿気の原因への対策を分けて考えることが大切です。

カビ取り後に再発するのはなぜ?考えられる5つの原因

カビは、水分・温度・栄養(ほこりや皮脂、素材そのもの)の条件がそろうと育ちます。カビ取りでいったん取り除いても、この条件が残っていたり、新たにそろったりすれば、再び発生することがあります。現場で再発のご相談を確認すると、多くは次の5つのどれか、あるいは複数が重なっています。

原因① 湿気の原因が残っている

もっとも多いのがこのケースです。北側の壁や窓まわりの結露、換気不足、家具の裏の空気のよどみ、浴室や脱衣所の湿気がこもる状態などが変わっていなければ、カビにとって過ごしやすい環境はそのまま残ります。

原因② 下地に残っていた

クロスの裏紙や石膏ボード、木材、目地など、水分を含みやすい素材の奥にカビが入り込んでいると、表面だけをきれいにしても、時間をかけて再び表に出てくることがあります。表面の色が薄くなっていても、内部の状態まではわかりません。

原因③ 処理範囲の外から広がった

見えている部分だけを処理し、そのすぐ外側や裏側にあったカビが残っていた場合、そこから少しずつ広がってくることがあります。前回の処理範囲の「ふち」から出てきた、あるいは処理していない隣の面から広がってきたように見える場合は、この可能性を考えます。

原因④ 生活条件が変わった

家族が増えた、室内干しが増えた、加湿器を使いはじめた、家具の配置を変えた、24時間換気を止めてしまった、しばらく家を空けていた――。こうした生活の変化で室内の湿気の状態が変わり、以前は出なかった場所にカビが出ることがあります。施工の時点では条件がそろっていなかった、というケースです。

原因⑤ 別の場所が発生源

天井裏や床下、壁の中、エアコン内部、押入れの奥など、目に見えない場所にカビの発生源があり、そこから室内の見える場所に出てきていることもあります。また、給排水管のわずかな漏れや雨漏りのように、水の出どころ自体が別の場所にあるケースもあります。この場合は、見えている部分だけを何度処理しても再発を繰り返しやすくなります。

図1|カビが再発したときの原因切り分けフローチャート(目安)。
表1|再発の5つの原因と、よくある状況・対策の方向性
原因 よくある状況 対策の方向性
湿気の原因が残っている 結露・換気不足・家具の裏のよどみが変わっていない 結露や換気の状態を確認し、設備配置や暮らし方を見直す
下地に残っていた 表面だけを拭いた・漂白した/素材が紙や木材 素材の奥まで処理できる方法を検討し、傷みが大きければ補修も
処理範囲外から広がった 前回の範囲の「ふち」や隣の面から出てきた 裏側や周辺を含めて範囲を確認し直す
生活条件が変わった 室内干し・加湿器・家具の移動・換気停止など 変化の前後で湿度を比べ、原因となった習慣を調整する
別の場所が発生源 天井裏・床下・壁内・設備の中・漏水 見えない場所の調査や、必要に応じて設備の修理を先に行う

再発の「出方」で原因を推測する|同じ場所か、広がったか、季節性か

原因を切り分けるときに役立つのが、再発の「出方」をよく観察することです。どこに、どんな形で、いつごろ出てきたかによって、疑わしい原因がある程度しぼり込めます。

表2|再発の出方から考えられる原因のヒント
再発の出方 考えられる原因 確認したいこと
前回と同じ場所に、同じような形で出た 下地に残っていた/湿気の原因が残っている その場所だけが結露していないか、素材の奥の状態
前回の範囲のふちから、外側へ広がった 処理範囲外から広がった 裏側・周辺の面・家具の裏にカビがないか
毎年、同じ季節になると出てくる 湿気の原因が残っている(季節の結露・梅雨の湿気) その時期の温湿度、窓や壁の結露の有無
以前は出なかった場所に、新しく出た 生活条件が変わった 最近の暮らし方・家具の配置・換気の使い方の変化
部屋のあちこちに点々と、または上の方から出た 別の場所が発生源 天井のしみ、エアコン、天井裏・床下の状態
しみやふくらみと一緒に出た 漏水・雨漏りなど水の出どころ 配管まわりや屋根・外壁からの浸水がないか
図2|再発の「出方」と考えられる原因の対応図。

たとえば、北側の寝室の壁で、前回とほぼ同じ位置・同じ形に黒い点が出てきた場合は、壁の表面が冷えて結露しやすい状態が続いているか、下地に残っていたカビが再び表に出てきた可能性を考えます。一方、クローゼットの中で前回処理した面の隣の壁から出てきたのであれば、処理範囲の外にあったカビが広がった可能性も視野に入ります。

ここでご紹介しているのは、あくまで原因を推測するためのヒントです。実際には複数の原因が重なっていることも多く、最終的な判断には現地での確認が必要です。

再発に気づいたら、まず自分でできること

再発に気づくと、すぐにでも拭き取りたくなるものです。ですが、原因を切り分けるためには、手を加える前の状態を残しておくことがとても大切です。次の順番で進めてみてください。

  1. 拭く前に写真を撮る:全体がわかる引きの写真と、カビの形がわかる寄りの写真の両方を撮ります。定規やメジャーを添えると大きさが伝わります。
  2. 日付と場所をメモする:いつ気づいたか、どの部屋のどの面か(北側の壁、窓の下など)を書き留めます。
  3. 周辺を確認する:家具の裏、クローゼットの奥、天井のしみ、窓まわりの結露など、近くに気になる変化がないか見てみます。
  4. 温湿度計を置く:再発した部屋に温湿度計を置き、数日〜数週間の数字を記録します。
  5. 最近の変化を振り返る:室内干し、加湿器、家具の移動、換気の止めっぱなしなど、暮らし方の変化がなかったか思い出してみます。

原因がわからないまま強い薬剤で何度もこすったり、壁紙を貼って隠したりすると、素材を傷めたり状態がわかりにくくなったりします。範囲が広い場合や繰り返す場合は、無理をせずご相談ください。

防カビ処理の効果期間は?再発の可能性をゼロにできない理由

「防カビ処理をしたのに、なぜ生えたのか」「防カビの効果はどれくらい続くのか」というご質問も多くいただきます。防カビ処理は、カビ取りのあとにカビが発生しにくい状態に整えるためのものです。一方で、効果の続き方は、湿度や結露の状況、素材の種類、日当たりや風通し、日頃の掃除や換気といった条件によって大きく変わります。

そのため、どの現場にも当てはまる「防カビ効果は何年」という期間を一律にお示しすることはできません。防カビ処理は再発のしやすさを抑える手段の一つであり、再発の可能性をゼロにするものではないとお考えください。

大切なのは、「カビの処理」と「湿気の原因への対策」をセットで考えることです。カビ取りと防カビ処理で今ある状態を整え、あわせて結露や換気、設備の配置を見直すことで、再発しにくい環境に近づけていきます。

次に相談するときに伝えたい情報|いつ・どこ・写真・前回の施工内容・温湿度

再発のご相談では、事前にいただく情報が多いほど、原因の見立てがしやすくなります。すべてそろっていなくても構いませんが、次の項目を意識してまとめておくと、相談がスムーズに進みます。

表3|再発の相談時に伝えたい情報と、その理由
伝えたい情報 具体的な内容の例 役立つ理由
いつ 前回の施工日、再発に気づいた日、毎年出る時期 季節性や、施工からの経過を把握するため
どこ 部屋・方角・面(北側の壁の下の方、窓の下など) 結露しやすい場所や発生源の見当をつけるため
写真 施工前・施工後・再発時の写真(引きと寄り) 同じ場所・同じ形か、広がったかを比べるため
前回の施工内容 処理した範囲・方法、防カビ処理の有無、見積書や報告書 処理範囲の外から出たのかを判断するため
温湿度の記録 再発した部屋の湿度、結露が出た日 湿気の原因が残っているかを数字で確かめるため
生活の変化 室内干し・加湿器・家具の移動・換気の使い方 生活条件の変化が関係していないかを見るため
図3|再発のご相談時に伝えたい情報チェック。

特に役立つのが、施工前後と再発時の写真です。同じ角度から撮った写真を並べると、「同じ場所・同じ形で出たのか」「範囲が広がったのか」がひと目でわかります。

MIST工法®カビバスターズ本部でできること|防カビアドバイスとカビ菌検査

当社では、再発のご相談に対して、カビを取るだけでなくなぜ再発したのかを一緒に考えることを大切にしています。

防カビアドバイス|現地環境を調査し、原因を分析

防カビアドバイスでは、現地の環境を調査して、カビが発生・再発する原因を分析します。そのうえで、設備の配置や換気の方法など、暮らしの中で取り入れやすい対策をご提案します。

カビ菌検査|施工前後の比較で状態を確かめる

カビ菌検査には、空気中に漂うカビを調べる落下菌検査(採取は30〜60分程度)と、寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定する同定検査があります。施工の前と後、あるいは再発した部屋と別の部屋で結果を比べることで、目に見えない状態の変化を確かめる材料になります。

カビ菌検査は、健康への影響を判定するものではありません。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

MIST工法®によるカビ取りと防カビ処理

再発した部分のカビ取りが必要な場合は、MIST工法®で対応します。MIST工法®は素材を削らない・こすらないカビ取り技術で、霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなくアルカリ性液で、研修・試験に合格した施工者が施工します。処理のあとは防カビ処理で予防します。

費用の目安は、室内壁面(クロス)1,500円〜/㎡、ユニットバス全体35,000円などです(いずれも税別)。範囲・環境・素材によって大きく異なるため、現地調査のうえでお見積もりします。詳しくはサービス内容と料金をご覧ください。住宅の事例は木造住宅のカビ取りやカビ取り・カビ対策施工例でもご紹介しています。

管理会社・工務店さまへ|再発のご相談で押さえたいこと

賃貸物件や引き渡し後の住宅で再発のご連絡を受けた場合も、考え方は同じです。入居者さまやお施主さまに、再発した日・場所・写真・暮らし方の変化をうかがっておくと、切り分けに役立ちます。

法人さまからのご相談は法人・業者様のお問い合わせから承っています。建築・住宅会社の方へ、店舗・事務所のカビ取り、公共施設のカビ取りもあわせてご覧ください。

こんなときは、一度ご相談ください

  • カビ取りをしたのに、同じ場所にまた出てきた
  • 前回より範囲が広がっている気がする
  • 毎年、同じ季節になると再発する
  • どこから広がっているのか、原因がわからない
  • 前回の施工内容と比べて、状態を確かめたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

よくあるご質問

Q. カビ取りをしてもらったのに再発しました。施工が失敗だったのでしょうか?

A. 再発したからといって、すぐに施工の失敗とは限りません。湿気の原因が残っていた、処理した範囲の外から広がった、生活の条件が変わった、別の場所に発生源があったなど、いくつかの可能性が考えられます。まずは再発した場所・時期・出方を記録し、前回の施工内容と照らし合わせて原因を切り分けることが大切です。

Q. 防カビ処理の効果はどれくらいの期間続きますか?

A. 防カビ処理はカビの発生を抑えるためのものですが、効果の続き方は湿度や結露の状況、素材、日頃の換気や掃除などの条件によって大きく変わります。そのため、一律に「何年もつ」とお伝えすることはできません。再発の可能性をゼロにするものではなく、湿気への対策とあわせて考えることが大切です。

Q. 再発した部分を市販のカビ取り剤で拭いてもよいですか?

A. 小さな範囲で素材が対応していれば、応急的に拭き取ることもできます。ただし、拭く前に写真を撮っておくと、原因を切り分けるときの大切な記録になります。素材によっては変色や傷みの原因になることもあるため、広い範囲や何度も出てくる場合は、無理にこすらずご相談ください。

Q. 前回と別の業者に相談しても大丈夫ですか?

A. もちろんご相談いただけます。その際は、前回いつ・どこを・どのような方法で施工したか、見積書や報告書、施工前後の写真などがあれば一緒に見せていただくと、原因の見立てがしやすくなります。資料がなくても、覚えている範囲でお伝えいただければ十分です。

Q. 湿度はどのように記録すればよいですか?

A. 市販の温湿度計を再発した部屋に置き、朝・夕など決まった時間に数字をメモしたり、スマートフォンで写真を撮ったりする方法が手軽です。記録機能のある温湿度計を使えば、数日〜数週間の変化をまとめて確認できます。窓や壁に結露が出た日もあわせて記録しておくと参考になります。

Q. 再発が体調に影響しないか心配です。

A. カビとにおいや体調との関係を、この記事の範囲で判断することはできません。体調に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。住まいの側では、カビの範囲や原因を確認し、環境を整えるお手伝いができます。

まとめ

  • カビ取り後の再発は「湿気の原因が残っている」「下地に残っていた」「処理範囲外から広がった」「生活条件が変わった」「別の場所が発生源」の5つに切り分けて考える
  • 同じ場所・同じ形か、範囲が広がったか、季節ごとに繰り返すかといった「出方」が、原因を推測する手がかりになる
  • 再発に気づいたら、拭く前に写真を撮り、日付・場所・温湿度を記録しておく
  • 防カビ処理は発生を抑えるためのもので、再発の可能性をゼロにするものではない。湿気の原因への対策とセットで考える
  • 相談時は、いつ・どこ・写真・前回の施工内容・温湿度の記録を伝えると、原因の見立てがしやすくなる

何度も繰り返すカビは、それだけ住まいのどこかに理由があるサインでもあります。「またか」とあきらめる前に、出方を記録して、原因の切り分けから始めてみてください。よくあるご質問はQ&A、実際にご依頼いただいた方の感想はお客様の声でもご覧いただけます。

「前にカビ取りをしたのに、また出てきた」とお困りでしたら、再発した場所の写真と前回の施工内容がわかるものをお手元にご用意のうえ、お気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

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