カビ菌検査の種類と費用
空気中・表面などの検査方法と、依頼前に確認したい条件をご案内します。
見えるカビを除去し、見えないカビは検査で確認。
株式会社せらは、一般社団法人微生物対策協会と連携し、カビ菌検査で室内空気中のカビ(浮遊真菌)の濃度を確認します。MIST工法®を用いるカビバスターズ・カビ取リフォームでは、除カビと室内環境の改善を検討し、検査で状態を確認する取り組みを行っています。
住宅では、浮遊真菌1,000 CFU/m³以下を目標に
日本建築学会の住宅の維持管理規準値を参考に、1立方メートルあたり1,000 CFU以下を目標として対策を検討します。CFU/m³は、採取した空気から培養で得られたコロニー数を空気1立方メートルあたりに換算した単位です。
病院・高齢者福祉施設・事務所などは用途によって規準値が異なります。住宅で1,000 CFU/m³以上の場合は、外気との濃度比(I/O比)も確認します。採取場所・日時・方法・外気の状態を踏まえて結果を評価し、達成状況は実際の検査結果で確認します。
浮遊菌検査と落下菌・付着菌検査は、採取方法・単位・確認できる内容が異なります。空気中の濃度を確認したい場合は、検査方法からご相談ください。
参考:日本建築学会「微生物による室内空気汚染に関する設計・維持管理規準・同解説(AIJES-A0002-2013)」/文化庁公開資料の住宅・施設別の規準値/日本建築学会の環境規準一覧。維持管理の目安であり、健康影響の有無を判定する境界値ではありません。
カビ菌検査をご相談いただく際の確認事項
カビ菌検査は、採取した場所・時点・方法における菌の検出状況を確認するためのものです。見た目だけでは分かりにくい状況を調べる手がかりとなりますが、検査結果だけで建物全体の状態や将来の再発を保証するものではありません。
まず「何を確認したいか」をお知らせください
- カビが疑われる場所や、繰り返し発生している場所を調べたい
- 新築・引き渡し前の物件で、カビの状況を確認したい
- 施設・店舗・工場の環境について、検査内容を相談したい
- カビ取り施工と併せて、検査の必要性を確認したい
建物の所在地、用途、発生状況、検査をご希望の理由をお問い合わせフォームにご記入ください。必要な検査や採取箇所は、ご相談内容に応じて確認します。
検査の選び方
何を調べたいかで、方法を選ぶ。
空気中の濃度、表面の状態、菌の種類。それぞれ確認する方法が違います。ご相談の目的を整理し、一般社団法人微生物対策協会と連携して検査内容を検討します。
空中浮遊菌検査
専用のエアサンプラーで一定量の空気を採取し、培養で得られた菌数を空気1立方メートルあたりの濃度として確認します。
室内空気の濃度や、施工前後の状態を確認したい方へ。比較する場合は採取条件も揃えて検討します。
落下菌検査
一定時間開放した培地に自然に落下した菌を採取し、培養して確認します。採取時間や設置条件を記録して評価します。
落下してくる菌の状態を調べる方法です。空中浮遊菌検査のCFU/m³と同じ数値として扱うことはできません。
付着菌検査
壁・床・天井・建材などの表面から菌を採取し、その場所の状態を確認します。採取方法と範囲は対象物に合わせて決めます。
カビが疑われる表面や、清掃・施工後の対象箇所を確認したい方へ。
同定検査
採取した試料を培養・観察し、菌の種類を調べる検査です。表面からの採取方法そのものとは区別してご案内します。
どの菌が検出されたかを知りたい方へ。調べる範囲や方法、費用は見積り時に確認します。
検査方法の参考:一般社団法人微生物対策協会のカビ検査案内(2026年10月10日確認)。含水率測定は建材の水分を調べる測定で、カビ菌検査とは異なります。
培養で確認する、菌の様子



写真は培養で得られた菌の参考例です。写真だけで菌種や建物の状態を判定するものではありません。
進め!カビバスターズの検査解説
カビの種類は、どうやって調べる?
色や外観だけでは、カビの種類を正確に判断できません。一般社団法人微生物対策協会の今田理事長が、採取したカビを培養し、顕微鏡で観察する「同定」の考え方を解説する動画です。
公開元:進め!カビバスターズ/動画「そのカビ、何者?顕微鏡で正体を見抜く『カビ同定』の世界」(2026年7月17日公開)。
菌の種類を調べる同定検査と、空気中の濃度を調べる浮遊菌検査は目的が異なります。何を確認したいかを整理して、検査方法と採取条件をご相談ください。
相談から結果の確認まで
検査を依頼する流れ
- 目的と建物の状況を相談
所在地・建物用途・気になる場所・施工前後のどちらを確認したいかをお知らせください。
- 採取条件と費用を確認
方法・採取箇所数・日時・報告書の範囲・交通費を含む見積り条件を確認します。
- 試料を採取し、検査
決めた条件で採取します。使用状況、換気や空調など、結果を読むための条件も確認します。
- 結果を確認し、対策を検討
検出状況と採取条件を合わせて確認します。必要に応じて除カビや湿気対策、再検査を検討します。
結果が必要な日や引渡し予定がある場合は、最初のご相談でお知らせください。検査方法・培養条件などによって所要日数が変わるため、納期は事前に確認します。
カビ菌検査・含水率測定の料金(税込目安)
- 含水率測定:33,000円〜(報告書はありません)
- 落下菌検査:1箇所4,400円〜
- 付着菌検査:1箇所27,500円〜
- 空中浮遊菌検査:基本料金44,000円+採取1箇所16,500円(1箇所60,500円、5箇所126,500円)
検査料とは別に、報告書作成費22,000円〜、現地調査費22,000円〜、調査員交通費は実費となります。採取費用の扱い、検査の種類、採取箇所数、報告書の範囲と総額を事前の見積りでご確認ください。
料金はカビバスターズ本部の料金表に合わせています(2026年10月10日確認)。含水率測定は建材の水分を調べる測定で、菌の種類を調べる検査とは異なります。
依頼前の疑問
カビ菌検査のよくある質問
検査とカビ取りは、どちらを先に相談すればよいですか?
確認したい目的によって異なります。施工前の状態を記録したい場合は、除去や清掃の前に採取方法を相談してください。まずは今の状況と、何を確認したいかをお知らせください。
空気中の数値と、表面の検査結果は比較できますか?
採取方法や単位が異なるため、そのまま比較できません。空中浮遊菌・落下菌・付着菌のどれで測ったか、場所や日時などの条件と合わせて確認します。
1,000 CFU/m³以下なら、どの施設でもよいのですか?
1,000 CFU/m³以下は住宅の維持管理規準値を参考にした目標です。病院・高齢者福祉施設などは用途によって規準値が異なります。健康影響の有無を判定する数値ではありません。
採取箇所数が決まっていなくても相談できますか?
分かる範囲の情報でご相談ください。建物用途、気になる部屋や表面、結果を確認したい理由をもとに、方法と採取箇所を検討します。報告書が必要かどうかもお知らせください。