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カビ取り屋の知恵袋

新築・床下・施設のカビや、湿気・カビ菌検査について。建物と悩みに合わせて、原因と対策を探せます。

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カビ菌検査の種類と費用|浮遊菌・落下菌・付着菌の違い

 

カビ臭がする、新築の引渡し後にカビが出た、施設の施工前後を記録したい。カビ菌検査を考えるときは、まず空気・表面・菌の種類のうち、何を確認したいかを整理しましょう。目的によって採取方法も、結果の単位も、費用も変わります。

最初に押さえたい3つ

  • 室内空気の濃度をCFU/m³で調べるのは、エアサンプラーを使う空中浮遊菌検査です。
  • 落下菌・付着菌・同定検査は目的が異なります。数字をそのまま比べることはできません。
  • 検査結果は採取した場所と時点の記録です。湿気の原因や建物全体の状態は、現地調査も合わせて確認します。

検査方法と税込料金を見る →

カビ菌検査は、何を調べるためのもの?

培養による検査では、採取した試料を培地で育て、得られたコロニーを数えたり観察したりします。CFUは、培養によってコロニーを形成した単位を表します。空気中のすべての胞子を直接数えた数字ではありません。採取方法・培地・培養条件によって、検出される内容が変わります。

「何となく不安なので全部検査」では、結果をどう使うかが曖昧になります。たとえば、引渡し前の状態を記録する、カビが疑われる表面を調べる、除カビ前後を比較するなど、目的を決めて採取箇所と方法を検討します。

空中浮遊菌・落下菌・付着菌・同定の違い

空中浮遊菌検査:一定量の空気を採取する

専用のエアサンプラーで一定量の空気を採取し、培養で得られた菌数を空気1立方メートルあたりに換算します。室内の浮遊真菌の濃度を確認したいときに使う方法です。結果の単位はCFU/m³で、採取空気量・採取場所・日時なども記録して評価します。

落下菌検査:培地へ自然に落下した菌を採取する

培地を一定時間開放し、その間に落下した菌を採取します。採取時間、皿の条件、置く場所、空気の流れなどが結果に関わります。空気を何立方メートル採取したかは測っていないため、落下菌数をそのままCFU/m³へ換算できません。依頼時には開放時間と報告単位を確認してください。

付着菌検査:壁・床・建材などの表面を採取する

寒天スタンプや綿棒などで、対象の表面から菌を採取して調べます。どの場所を、どの面積・方法で採取したかが大切です。表面の検査だけで、壁紙の裏や壁内まで同じ状態だと判断することはできません。内部の確認が必要な場合は、別の調査方法を検討します。

同定検査:採取した菌の種類を調べる

同定は、採取した試料から菌の種類を調べる分析です。「表面を採取すること」とは区別します。調べる範囲や方法によって分かる細かさが異なるため、菌数だけの報告か、同定を含むかを見積り時に確認してください。

含水率測定は木材やコンクリートなどの水分を調べる測定です。カビ菌検査とは異なりますが、湿気の状況を考える際の手がかりになります。せらでは一般社団法人微生物対策協会と連携し、目的に合う検査内容を検討します。

検査の現場写真:引渡し後のカビ問題を調べた例

長野県安曇野市で引渡し後のカビ問題を調べた調査スタッフの写真
長野県安曇野市・住宅の調査現場
引渡し後からカビ問題があった築3年の住宅で、ハウスメーカーからの依頼により含水率調査と真菌検査を実施した記録です。対応:カビバスターズ名古屋・三好。掲載元:せらの施工・調査記録(2022年4月27日対応)。写真は調査時の様子で、検査結果や建物全体の状態を示すものではありません。

こうした相談では、気になる部屋だけでなく、発生時期、建材の状態、引渡し時の記録も確認材料になります。建築会社・管理会社の方は、新築・引渡し前後のカビ対応もご覧ください。

「住宅で1,000 CFU/m³以下」の意味

せらのMIST工法®による対策では、日本建築学会の住宅の維持管理規準値を参考に、浮遊真菌1,000 CFU/m³以下を目標に室内環境の改善を検討します。住宅で1,000 CFU/m³以上の場合は、室内と外気の濃度比(I/O比)も確認します。採取方法や建物用途が異なる結果へ、この数字を一律に当てはめることはできません。

この目安は健康への影響を判定する境界値ではありません。病院・高齢者福祉施設・事務所などは用途によって規準値が異なります。厚生労働省の建築物環境衛生管理基準における空気環境の項目にも、浮遊真菌の一律の数値基準はありません。WHOは湿気・カビによる汚染について、健康に基づく定量的な許容値を示していません。

「基準以下だから誰にでも安全」「落下菌が少ないから空気中の濃度も低い」といった判断は避け、採取条件と用途を合わせて結果を読みます。室内環境の目安と検査の考え方を見る →

施工前後を比較するときの確認事項

施工前後の検査は、採取した範囲の変化を確認する材料になります。比較するなら、検査方法、採取場所・高さ、採取量や時間、培養条件、換気・空調、室内の使用状況などを記録し、できる限り条件を揃えます。外気や季節の違いにも注意します。

1回の検査も、その時点の状態を記録する意味があります。一方、施工後の数字だけで施工の効果や将来の再発防止を保証することはできません。見えるカビの除去、水分の供給源の確認、必要な環境改善も合わせて検討します。

カビ菌検査の費用と、見積りで確認したいこと

カビバスターズ本部の料金表に合わせた税込参考額です(2026年10月10日確認)。

  • 落下菌検査:1箇所4,400円〜
  • 付着菌検査:1箇所27,500円〜
  • 空中浮遊菌検査:基本料金44,000円+採取1箇所16,500円(1箇所60,500円)
  • 含水率測定:33,000円〜(報告書はありません)

検査料とは別に、報告書作成費22,000円〜、現地調査費22,000円〜、調査員交通費は実費となります。同定の範囲・費用、採取箇所数、報告書の内容を含む総額は、事前の見積りで確認します。検査料金の詳細/検査・施工の参考額を計算

検査を相談する前に、分かる範囲で整理する

  1. 目的:カビが疑われる場所を調べたい、引渡し前の記録が必要、施工前後を比べたいなど。
  2. 建物と場所:所在地、住宅・施設などの用途、気になる部屋や建材、見えるカビや臭いの状況。
  3. 予定と記録:結果が必要な日、清掃・施工済みか、過去の検査の方法と結果、報告書の提出先。

分からない項目は、そのままで構いません。施工前の状態を残したいときは、清掃や除カビの前に採取方法をご相談ください。写真を添える場合は、場所全体と気になる箇所を撮ると状況が伝わりやすくなります。

何を調べるべきか、まだ決まっていなくてもご相談ください。

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電話・フォーム相談は無料です。現地調査・検査・報告書・交通費などは、必要な内容を確認して別途お見積りします。

よくある質問

市販のカビ検査キットで、空気の安全性を判断できますか?

培地で菌を育てるキットは、使用条件の範囲で状態を記録する手がかりになります。ただし、落下菌を採取するキットの結果は空中浮遊菌のCFU/m³と同じではなく、健康への影響を判定するものでもありません。提出用の記録が必要な場合は、求められる方法と報告内容を先に確認してください。

菌の種類が分かれば、カビの原因も分かりますか?

菌の種類だけでは、漏水、結露、換気などの原因を特定できません。現場の状態や水分の調査と合わせて考えます。個人の症状との因果関係は検査では判断できないため、症状がある場合は医療機関へご相談ください。

検査だけの相談や、報告書の相談はできますか?

検査のみの相談も承ります。目的、報告書の提出先、結果が必要な日をお知らせください。検査方法や培養条件により所要日数が変わるため、納期と報告範囲は事前に確認します。

参考資料

記事を読んだあとのご案内

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分かる状況から、ご相談ください。

所在地・建物の用途・発生場所・おおよその範囲が分かると、相談を進めやすくなります。不明な項目があっても、まずは分かる範囲でお知らせください。

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