この記事の結論
- 嬉野市は山に囲まれた温泉と茶の町で、九州北部らしい梅雨の大雨と夏の高温多湿がカビの大きな原因です。
- 一般の住宅では浴室・脱衣所・北側の部屋、旅館や宿泊施設では客室の天井・エアコン・大浴場まわりがカビの出やすい場所です。
- 塩田津のような土蔵造りの町並みや古い木造建築は、塩素系の薬剤でこすると素材を傷めるため、素材に合った方法で対処する必要があります。
1. 嬉野市の住まいがカビやすい理由
嬉野市は佐賀県の南西部にあり、嬉野温泉を中心とする嬉野地区と、塩田川の下流に広がる塩田地区からなります。周囲を山に囲まれた地形で、梅雨の時期はまとまった雨が続き、夏は気温・湿度ともに高い日が多くなります。
湿度が70%を超える状態が続くと、カビは一気に増えやすくなります。梅雨から9月ごろまでは、窓を開けても外の空気自体が湿っているため、「換気しているのにカビる」という状態が起こりがちです。この時期は窓を開ける換気より、除湿機やエアコンの除湿で湿度を下げるほうが効果的です。
| 建物 | 出やすい場所 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 一般住宅 | 浴室の天井・脱衣所・北側の部屋・押し入れ | 梅雨〜夏の湿気、入浴後の湯気 |
| 旅館・宿泊施設 | 客室の天井や壁、エアコン吹き出し口、大浴場・脱衣所 | 浴場からの湯気、空室時の閉め切り |
| 土蔵造りの町家・古い木造建築 | 土壁、漆喰、柱や梁、床下 | 雨の多い時期の湿気、通風不足 |
2. 一般住宅で見ておきたい場所
浴室の天井と脱衣所
浴室の天井は掃除の手が届きにくく、ここに残ったカビの胞子が落ちて床や壁のカビが何度も戻ります。入浴後は換気扇を2〜3時間回し、脱衣所のドアを少し開けて湯気が他の部屋に流れ込まないようにします。
北側の部屋と押し入れ
日が当たりにくい北側の部屋は、夏でも壁の温度が低く、湿気が集まりやすい場所です。押し入れにはすのこを敷き、壁から離して収納します。
3. 旅館・宿泊施設で注意したいこと
温泉地の宿泊施設では、大浴場や客室の浴室から出る湯気が建物全体の湿度を押し上げます。さらに、平日や閑散期に閉め切った客室は、次に開けたときにカビ臭さが出ていることがあります。
- 空室の客室も定期的に換気・除湿運転を行う
- エアコン内部のカビは吹き出し口の黒い点で気づけます。気づいたら早めに分解清掃を
- 大浴場の脱衣所・廊下の天井に黒い点が出ていないか定期的に確認する
- お客様からの「カビ臭い」の声は、見えない場所で進んでいるサインです
営業を止めずに施工したい宿泊施設・店舗のご相談は「店舗・事務所のカビ取り」をご覧ください。
4. 土蔵造り・古い木造建築の場合
塩田津の町並みに残るような土蔵造りの建物や古い木造建築は、土壁や漆喰、無垢の木材が使われています。これらを塩素系のカビ取り剤でこすると、変色したり表面が崩れたりすることがあります。こすらず、素材を傷めにくい方法を選ぶことが大切です。当社のMIST工法®は、神社仏閣や文化財に近い木部の施工にも使われています(神社仏閣のカビ取り・復元処理)。
5. よくある質問
Q. 梅雨の時期、窓を開けて換気したほうがいいですか?
A. 外の湿度が高いときに窓を開けると、かえって室内の湿度が上がることがあります。雨の日は窓を閉めて除湿機やエアコンの除湿を使い、晴れて乾いた時間帯に換気してください。
Q. 旅館の客室を営業しながら施工できますか?
A. 部屋ごとに日程を分けて施工するなど、営業への影響を抑える方法をご提案します。まずはご相談ください。
相談の前に用意しておくとスムーズなもの
- カビが出ている場所の写真(近くと、部屋全体の2枚)
- いつ頃から出ているか、拭いても戻るか
- 築年数・構造(木造/鉄骨/RC)・戸建てか集合住宅か
嬉野市のお住まいのご相談は一般の方のお問い合わせ、または フリーダイヤル 0120-052-127 で受け付けています。原因を調べてから施工方法を決める流れについては「検査→施工→防カビ→アドバイスをワンストップにする意味」で詳しく説明しています。
