この記事の結論
ZEHや基礎断熱という名称だけで、カビの原因や床下の空気の流れは判断できません。住戸の設計・設備の資料と、実際の結露・漏水・濡れ、換気の運転状況を照合します。新築時期からの水分の経過も、入居後の一律の年数だけで判断しないでください。
ZEHは断熱性能や省エネ設備、再生可能エネルギーなどを組み合わせ、年間のエネルギー収支をゼロにすることを目指す住宅の考え方です。個々の床下や換気方式の状態を確認した結果とは区別します。参考:資源エネルギー庁のZEHの説明。
1. 住宅の名称ではなく、確認項目を分ける
| 確認する対象 | 確認すること |
|---|---|
| 換気設備 | 方式・運転設定・給排気口・手入れの履歴を確認。ドアの重さやにおいだけで負圧や原因を断定しない |
| 床下 | 断熱・防湿・換気の仕様、配管や水滴、工事・濡れの履歴を施工会社と確認 |
| 建材の水分 | 現物の濡れや測定方法と経過を記録。入居後1〜2年という年数だけで原因を決めない |
| 施工・修理の確認 | 見える跡と未確認の内部を区別。断熱・防湿の不備や責任の判断は外観から推定しない |
2. 無理なく確認できる範囲を記録する
- 住戸の説明書で換気の運転・給排気口と手入れの条件を確認する
- 窓・壁・点検口から見える範囲の跡や濡れ、発見時期を写真に残す
- 温湿度計は測定場所・日時・室温と併せて記録し、数値だけで下地の乾燥を判断しない
- 床下への立入り、分解や開口が必要な点検は、管理者・施工会社へ相談する
設備の使い方はダイキンの換気の一般案内も参考に、現物の説明書を確認してください。外気条件に応じた換気・除湿の使い分けは米国EPAのカビ予防教材にも説明されています。一般的な資料で、個別住戸の仕様や日本の施工・法令判断を示すものではありません。
詳しくは「負圧とは」「基礎断熱と第1種換気の住宅のカビ」もご覧ください。
3. 点検・清掃・原因修理の範囲を確認する
繰り返すにおいや跡、濡れが続く場所は、発見時期と設備・雨との関係を伝えます。調査で確認できる範囲と、追加の点検・開口が必要な部分を分けて説明してもらってください。
当社への相談では、カビ菌検査の要否・方法と判別範囲、MIST工法®の素材・仕上げ・劣化に応じた適用条件を確認します。必要な試験確認や養生、換気・乾燥・利用再開、原因修理・建材交換の担当と費用は分けて相談します。
よくある質問(検索の多い疑問)
ZEHや基礎断熱の家でカビが出るのはなぜ?
ZEHや基礎断熱という名称だけでは原因は判断できません。換気設備の仕様と運転、床下や建材の濡れ、漏水や工事の履歴を確認し、見えていない範囲は追加の点検を相談してください。
高性能住宅でカビを防ぐポイントは?
住戸の取扱説明書に沿って換気設備・給排気口を管理し、温湿度は測定場所・日時・室温と併せて記録します。数値だけで建材が乾いているとは判断せず、濡れが続く箇所は管理者や施工会社へ点検を相談してください。
更新日:2026年10月23日(住宅仕様・設備と濡れの個別確認へ整理。元の公開日・既存関連記事を保持)
相談するときに用意しておくとスムーズなもの
- カビが出ている場所の写真(近くと部屋全体の2枚)
- いつから出ているか、拭いても戻るか
- 築年数・構造(木造/鉄骨/RC)・持ち家か賃貸か
高気密・高断熱住宅のカビのご相談は一般の方のお問い合わせ、またはフリーダイヤル 0120-052-127 へ。
