※カビ知識
梅雨の時期はカビのことが特に気になります。
水周りなどの湿気の多い場所は無論のこと、部屋の中や家具、押込みやクロゼットの中と色々な所にカビの繁殖が確認されます。
カビは真菌という微生物です。
私たちの生活空間のあらゆるものを栄養源として生きています。
胞子という花のようなところを空中に飛ばし、生長に必要な栄養豊富な住処を探しさまよいます。
その住処は新たな塗装面であったり新に張替えられたクロスであったりと、私たちの住宅は常にカビから狙われるものに囲まれています。
また、それは住まいだけに留まらず私たち自身の皮膚に付着し「皮膚真菌症」水虫やタムシ、皮膚カンジタ症やマラセチア毛包炎などの病変を生じたり、空中に浮遊しているカビの胞子を吸い込み肺などの呼吸器に異常を起こしたりもします。
これを「真菌アレルギー症」といっています。
気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎もこの一つです。
そして、このカビを繰り返し吸い込んでおこる「過敏性肺炎」の原因の約7割を占めているのがトリコスポロンというカビ菌です。
毎年、梅雨から夏にかけて増えるアレルギー症なので、夏型過敏性肺炎といわれています。
築20年以上の木造家屋やコンクリートの建物の3階以下の湿気が多く日当たりの悪い建物に多く発生します。
症状は夏風邪に似ていて咳や発熱などがでます。進行すると呼吸困難も現れます。
カビが原因で起こる疾患はたくさんありますが、何よりもカビを増殖させないことが予防には一番大切です。
カビが生えやすい所を念入りに掃除する。
風通しをよくして換気に努める。
洗濯物を部屋干しするときには除湿器やエアコンを活用し除湿に心がける。
また、部屋の湿度は50%程度に保つなど普段の生活の中に対策を心がけることが大切です。
梅雨の合間の晴れた日、窓を開け放し、洗濯や掃除に時間を配ってみてください。
カビの基本知識や特徴、簡単にできるカビ予防術をご紹介
カビ取り屋の知恵袋
梅雨の時期のカビ
2014/06/14