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ビニールクロスの裏にもカビ

2014/06/14

※カビ知識
ビニールクロスは、ほとんどの住宅で使用されている内装仕上げ材です。
ビニールクロスの裏面に糊をつけ、下地の石膏ボードに張りつけていきます。
この時、使用する糊が20%前後、カビの栄養となるといわれています。
この糊は、さらに倍近くの水で希釈され石膏ボードに貼り付けられます。
ここで既にカビの好む水分を多く持った状態が出来上がっています。
そして、下地としての石膏ボードの表面も紙で被われ水分を吸収しやすいものです。
通常、内装業者にカビの相談をすると「接着用の糊に防カビ仕様を使うから大丈夫」
などと答えが戻ってきます。
しかし、防カビ仕様の糊に防カビ剤は少量しか混入できていないのが現実です。
糊の防カビ性とは、糊自体の腐敗を防止するものであって、クロス工事全般の防カビ効果と区別した捉え方が必要なのです。
そして、防カビとはカビを防ぐ処理であったり考え方や住まい方であり、今カビに既に犯されている場合は、除カビが必要という取ることと防ぐことの違いも認識してください。
その上で、ビニールクロスの表面にカビが確認される状態では、下地の石膏ボードもカビが根っこと言われる菌糸で侵されていることを理解してください。
表面のビニールクロスを張替えて数日~数ヶ月で、またカビが目立ってきた!とよく聞く現象の根源は、ここにあります。
下地からカビを取り除く工程の必要性をご理解いただけましたか?
失敗しないカビ処理にお役立て下さい。