周囲を海に囲まれた我が国の気候は温暖で、カビにとっても生息地としてベストな環境にあります。
カビは私たちの生活に昔から貢献してきました。
味噌・醤油・酒・ビール・ワインなどの発酵食品には無くてはならない微生物です。
しかし、カビの悪戯も現在ではクローズアップされるようになってきました。
カビが原因とする病気の増加です。
これは、医学領域においても深刻な問題として取り上げられています。
昭和30年代を境として抗生物質、副腎皮質ホルモン剤、抗がん剤、免疫抑制剤などの普及と医療技術の目覚しい進歩により、不治の病といわれていた病気の克服は人の生命を多く救えるようになってきました。
また、この医療の進歩の一方で微生物に対する抵抗力が弱まった患者をカビが襲うことも明らかとなってきたのです。
カビは本来、感染力は弱いものですが抵抗力の弱った人の体に忍び込み、人の体にカビの巣をつくってしまいます。
これを日和見真菌感染症(一例として急性白血病があげられます)といいます。
残念なことにカビが原因の病気に対して、特効薬が少ないのが現状です。
その理由として
・患者数が多く確認されていなかったことで薬の開発費用と釣り合わなかった。
・カビの細胞が人の細胞と似ており人の細胞にも損傷を与えてしまう。
これに対して、日和見真菌感染の増加により抗真菌剤の開発は高い利益が得られることにより、製薬会社の主要な開発薬剤となりましたが、折角カビに効く薬を開発しても副作用は強く臨床の場で利用できる薬を見つけるのは大変な難しさが伴っています。
そのため、
いかにカビが生えない生活空間にするか、また汚染したカビをいかに除去するか
私たちにできることは、ここなのです。
カビの基本知識や特徴、簡単にできるカビ予防術をご紹介
カビ取り屋の知恵袋
カビ 問題
2014/06/18