契約書またはその付属文書の中に、カビの発生に影響する事項があれば、居住者はその事項を守る必要があると言えますが、契約書等にその事項が何も書かれていない場合、責任の所在は何を基準として決定できるのでしょう。
住宅を供給する側は、住まい方マニュアルを用意し入居前に入居者にその内容を説明しておくことが必要な時代です。
これについて、住宅を設計した建築士に設計料とは別に料金が掛かっても作成してもらうことは、これからは大切なことです。
住宅を設計する建築士は、少なくとも住む人の生命や健康、そして建てる人の財産を損なうことなく過ごせる住宅を設計する社会的使命を担っています。
カビの予防措置を講ずることを設計の主要眼目の一つに加え、また施工に従事する建築側も設計者の意が生かされるように施工管理に意を注いで欲しいものです。
住まいのカビに対する問題は新築にも多々発生している現状を、建築に係わる全ての所で意識すること、それはそこに住む人に最善の知恵の提供となり、責任の所在の基準ともなると考えます。
カビの基本知識や特徴、簡単にできるカビ予防術をご紹介
カビ取り屋の知恵袋
住まいのカビの発生は作り手、住み手どちらに責任がある
2014/08/09