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カビ取り屋の知恵袋

新築・床下・施設のカビや、湿気・カビ菌検査について。建物と悩みに合わせて、原因と対策を探せます。

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学校のカビ対策|教室・倉庫の初動、環境衛生基準と検査

 

更新日:(施工写真・記録と相互リンクを追加)

教室の天井に黒い点がある、夏休み明けの倉庫がカビ臭い、図書室の棚の裏が濡れている。学校のカビ対策は、発生場所と水分の原因を記録し、校内の担当者・学校薬剤師・設置者と対応を組み立てるところから始まります。教室の温湿度が基準の範囲にあっても、漏水や冷たい壁面の結露は別に確認する必要があります。

学校のカビ相談で、最初に整理したいこと

  • どの教室・倉庫・体育館で、天井・壁・備品のどこに見つかったか。
  • 授業や部活動で使う時間、立入り・作業区画を調整できるか。
  • 雨漏り・結露・空調の排水などの履歴と、調査・検査で確かめたいこと。

所在地・発生場所など、分かる状況からご相談いただけます。

学校のカビ・調査と施工条件を相談する →

教室・倉庫でカビを見つけたときの初動

最初に、校内の連絡手順に沿って管理職と施設担当者へ共有します。写真は発生面の近接写真と、場所が分かる全体写真を残し、発見日時・広さの目安・水滴や濡れの有無を記録してください。児童生徒の顔や氏名、掲示された個人情報が写らないよう撮影範囲も確認します。

  1. 授業で使う場所を確認する。発生箇所の近くに児童生徒が触れる備品があるか、天井から水が落ちるかなどを共有し、立入り・使用する区画と動線を管理職と調整します。
  2. 濡れの原因を設備担当者に伝える。降雨後だけ濡れる、空調運転中に水滴が出るなど、発生した条件と過去の修理内容を残します。
  3. 清掃・調査の方法を確認する。材質と範囲、飛散を抑える方法、養生・換気・乾燥を担当者と検討します。児童生徒にカビ取り作業をさせず、薬剤の一律使用や乾いた状態でのこすり落としは避けてください。
  4. 校内で対応できる範囲を整理する。広範囲、繰り返す濡れ、天井内・壁内の疑い、高所作業などは、設置者や専門業者も含めて調査・修繕の担当を決めます。

児童生徒や職員に体調の訴えがある場合は、養護教諭・学校医など校内の健康相談の手順につなげます。建物の写真やカビ菌数から、個人の病気や原因を診断することはできません。健康面の対応と、建物の調査・施工はそれぞれの担当者で進めます。

学校環境衛生基準と、空気中のカビの基準の違い

文部科学省の学校環境衛生基準は、学校保健安全法に基づく教室等の環境管理の基準です。2026年4月1日施行の改正を反映した本文を確認すると、教室の空気には換気・温度・相対湿度・粉じんなどの項目がありますが、空気中のカビ(浮遊真菌)の菌数を定めた項目はありません。

以下は関係する項目の抜粋です。スマートフォンでは、表を左右に動かして確認できます。

教室等の検査項目 学校環境衛生基準の値 カビ対策で区別すること
換気 二酸化炭素1,500ppm以下が望ましい 換気の指標。空気中のカビ菌数の測定ではありません。
温度 18℃以上・28℃以下が望ましい 室温と、壁・窓・配管の表面温度は同じではありません。
相対湿度 30%以上・80%以下が望ましい 80%以下ならカビが生えないという保証ではありません。
浮遊粉じん 0.10mg/m³以下 粉じんの質量濃度。培養した菌数のCFU/m³とは別の単位です。
ダニ又はダニアレルゲン 100匹/m²以下、又は相当するアレルゲン量以下 ダニ等を調べる項目。カビの検査で代用できません。

「望ましい」と記された値を、カビの有無や教室全体の安全を判定する数値に置き換えないことが大切です。学校の種類や建物規模により関係する制度も異なるため、適用と検査計画は学校薬剤師・設置者に確認します。保育所などへ学校の基準を一律に転用することも避けます。

なお、2026年改正は揮発性有機化合物のエチルベンゼン等に関する変更です。学校環境衛生管理マニュアルの平成30年度版は役割分担や点検方法の参考になりますが、数値は現行の基準本文と改正通知を確認してください。文部科学省の現行基準・改正通知 →

校内・学校薬剤師・教育委員会や設置者で役割を決める

日常点検、基準に沿った環境衛生検査、設備の修理、除カビ工事は、担当と目的が異なります。文部科学省の2026年改正通知も、環境衛生検査を学校保健計画に位置付け、学校薬剤師に相談して進めることを示しています。

校内では、窓口となる管理職・施設担当者、記録を集める担当者、学校薬剤師への相談担当を決めます。公立学校では教育委員会等、私立学校では学校法人等の設置者と、修繕、発注、予算、報告書の提出先を確認すると、外部業者との打合せを進めやすくなります。

学校環境衛生基準に照らして適正を欠く事項があれば、校長は改善に必要な措置を取り、学校でその措置を講じられない場合は設置者へ申し出ることが求められます。カビが見える場所の施工だけで終わらせず、漏水修理や内装復旧を含めて、誰がどこまで対応するかを整理しましょう。

教室・体育館・書庫の濡れと結露を点検する

カビが出た面を処理することと、水分が残る原因への対応を合わせて考えます。湿度計の1回の値だけで判断せず、同じ位置の変化を、雨・空調・使用時間と一緒に記録することが手掛かりになります。

教室の天井・窓・外壁側
雨の後の染み、窓枠の水滴、家具の裏の濡れ、同じ場所での再発を記録します。屋上、外壁、配管の点検が必要か設備担当者と確認します。
体育館・用具倉庫・更衣室
マットや用具を戻すときの濡れ、収納内の空気の流れ、壁に接した備品の状態を確認します。用具の清掃・乾燥と、建物側の調査を分けて整理します。
図書室・書庫・保健室
棚の裏、紙資料、カーテン、寝具などの状態を残します。濡れた物の移動・処分や清掃方法は、管理する担当者と相談して決めます。
空調設備・長期休業中の区画
フィルター、排水、吹出口周辺の濡れ、運転・点検履歴を確認します。休業中の点検担当と、授業再開前に確認する場所を決めておきます。

外の空気が湿っている場合は、窓開けだけで乾燥が進むとは限りません。外気の条件と設備の能力を見て、換気と除湿を調整します。臭いの発生源が見えないときも、壁や天井をむやみに剥がす前に、漏水履歴や設備図面を使って調査範囲を相談してください。

定期検査・毎授業日の点検と、カビの経過記録

現行基準では、換気・温度・相対湿度等の定期検査は原則毎学年2回、ダニ等は毎学年1回とされています。項目別の測定場所・時期・方法や省略条件があるため、学校薬剤師と検査計画を確認します。日常の換気・臭気・清潔などの点検は、定期検査とは別に毎授業日行います。

定期・臨時の検査結果は5年間保存し、毎授業日の点検結果は記録と3年間の保存に努める扱いです。カビ対応の記録も、発見箇所・写真・濡れの状況・行った処置・修理や施工後の変化を、校内で引き継げる形にまとめましょう。風水害による汚染など、必要な場合の臨時検査は学校薬剤師と相談します。

カビ菌検査は、必要な目的と測定条件から選ぶ

見えるカビや漏水への対応を進めながら、「発生源を絞りたい」「施工前後の状態を記録したい」など、検査で答えたいことを整理します。カビ菌検査を全教室の定期検査に一律に加えるのではなく、必要性・採取場所・結果の使い方を相談して選びます。

  • 浮遊菌検査:一定量の空気を採取し、培養できる菌の濃度などを確認します。CFU/m³は採取空気量に基づく値です。
  • 落下菌検査:決めた場所・時間で培地に落下する菌を調べます。浮遊菌のCFU/m³と、そのまま比較するものではありません。
  • 付着菌検査:天井・壁など採取した表面の状態を調べます。採取面積・方法や、菌種の同定を行うかも確認します。
  • 含水率測定:建材に含まれる水分を測ります。カビの数や種類を測る検査とは異なります。

測定位置、日時、在室人数、換気・空調の運転、採取方法・培養条件を記録し、比較する場合は条件を合わせます。住宅向けの浮遊真菌の目安を学校全体の合否判定に転用せず、数値だけで児童生徒の健康や教室利用の可否を判断しません。米国NIOSHも、短時間の菌数測定だけでは健康リスクを評価できないことを説明しています。

浮遊菌・落下菌・付着菌の違いを読む → / せらのカビ菌検査を見る →

施設の調査記録|保育園の含水率測定

建材の水分を調べる作業の例として、カビバスターズ東京が公開している東京都江東区の保育園の調査記録をご紹介します。この事例では、床下・1階を対象に落下菌検査と含水率検査を行っています。

東京都江東区の保育園で測定器を使い建材の含水率を調べている様子。調査担当カビバスターズ東京
保育園の含水率測定の記録。調査担当:カビバスターズ東京。掲載元:東京都江東区・保育園の公開調査事例。

含水率は建材の水分を確認する値で、菌数とは異なります。学校と保育所では適用される制度をそれぞれ確認し、調査箇所と評価条件を施設ごとに決めます。

授業・部活動の予定に合わせて施工を計画する

せらではMIST工法®による除カビ・防カビを含め、建材と発生範囲、学校の利用条件から施工方法を検討します。週末・長期休業の希望も、作業に必要な時間、乾燥・換気、確認と復旧まで含めて相談してください。

  • 区画と時間:授業、部活動、給食搬入などの予定、児童生徒と作業員の動線、立入りを分ける場所。
  • 養生と作業条件:机、教材、書籍、情報機器の保護・移動、足場・高所作業、飛散を抑える方法。
  • 使用材料と復旧:対象素材、薬剤等の情報、換気・乾燥、清掃、破損した内装の交換や漏水修理の担当。
  • 使用再開と説明:作業完了の記録、必要な再点検・検査、校内の確認手順、教職員・保護者へ伝える内容。

施工業者から作業範囲と完了状況を報告し、教室の使用については学校・設置者が関係者と確認します。施工後も同じ場所の濡れや変色を点検し、修理・乾燥・日常管理が機能しているかを振り返ります。米国EPAの学校向け指針も、水分の原因への対処と、利用者への説明を施工計画の一部にしています。

学校・公共施設の対応案内 → / 担当加盟店付きの施工写真を見る →

学校の除カビ・カビ菌検査の税込参考料金

カビバスターズ本部の掲載料金に合わせた参考額です(2026年10月11日確認)。学校の総額は、素材、広さ、利用時間、養生・足場、検査内容から個別に見積ります。天井100㎡未満は高所作業込み、100㎡以上はローリングタワー(足場)込みの目安です。

項目 税込参考料金
室内壁面(クロス) 1,650円〜/㎡
天井部分・100㎡未満 275,000円〜
天井部分・100㎡以上 2,200円〜/㎡
落下菌検査 1箇所4,400円〜
付着菌検査 1箇所27,500円〜
浮遊菌検査 基本料金44,000円+採取1箇所16,500円

浮遊菌1箇所の検査料は60,500円(税込)です。検査料とは別に、報告書作成費22,000円〜、現地調査費22,000円〜、調査員交通費(実費)を確認します。含水率測定は33,000円〜(税込)で、報告書はありません。

除カビ・防カビ、養生、高所作業、検査・報告書、交通費、漏水修理や内装復旧などの含まれる範囲と、学校の発注・提出書類の条件を、ご依頼前に確認してください。

せらの料金と簡単見積り → / カビバスターズ本部の料金表

学校のカビ対策でよくある質問

湿度80%以下なら、教室のカビは問題ありませんか?
相対湿度の値は学校環境衛生基準の一項目です。基準の範囲でも、漏水や局所的な結露があれば対応が必要です。発生面、濡れ、換気・設備の状態を一緒に確認します。
カビ菌検査をすれば、児童生徒の健康への影響が分かりますか?
建物のカビ菌数だけで個人の健康への影響や病気の原因を判断することはできません。体調の相談は養護教諭・学校医等へ、建物の調査・検査は目的を決めて担当者へ相談します。
休業日や夏休みに施工できますか?
希望日程をお知らせください。発生範囲、区画分け、教材等の移動、養生・乾燥、作業後の確認まで必要な時間を整理し、実施できる日程と条件をご案内します。
原因や面積が分からなくても相談できますか?
ご相談いただけます。所在地、教室・倉庫等の用途、発生場所、発見時期、濡れや臭い、利用時間を、分かる範囲でお知らせください。写真や図面の有無も相談時にお伝えいただけます。

発生場所と学校の予定から、せらへご相談ください

①学校の所在地、②教室・体育館・倉庫などの用途、③発生場所と広さの目安、④雨漏り・結露・設備点検の履歴、⑤利用時間と希望日程を、分かる範囲でお知らせください。校内や設置者への説明に必要な報告書、検査の希望も伺います。個々の児童生徒の氏名や病歴を相談フォームへ記載する必要はありません。

電話:0120-052-127(平日9:00〜18:00・土日祝除く)。電話・フォーム相談は無料です。現地調査・検査・施工の費用と日程はご依頼前に確認します。せらがご相談を受け、必要に応じて加盟店と対応地域・日程を調整します。

参考資料

記事を読んだあとのご案内

建物に合った対策へ。

分かる状況から、ご相談ください。

所在地・建物の用途・発生場所・おおよその範囲が分かると、相談を進めやすくなります。不明な項目があっても、まずは分かる範囲でお知らせください。

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