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工場・倉庫のカビ|製品・資材を守るための点検場所と、稼働を止めずに進める段取り

10月も後半になると、朝晩の冷え込みが一気に強くなります。この時期、工場や倉庫の担当者さまから多くなるのが「朝、シャッターの近くの床がぬれている」「屋根の裏から水滴が落ちてきた」「奥に置いていた段ボールがカビ臭い」といったご相談です。秋の長雨や台風で建物がたっぷり湿気を含んだところに、外気との温度差が加わり、結露が始まる季節だからです。年末の出荷が増える前に、製品や資材を守るための点検場所と、稼働を止めずに対策を進める段取りを整理します。

結論|工場・倉庫のカビは「結露の出どころ」と「物の置き方」から。区画ごとに進めれば稼働は止めずにすむ

工場・倉庫のカビは、屋根・シャッター・外壁際・床といった外気の影響を受けやすい場所の結露と、パレットや段ボールを床や壁に密着させた置き方が重なって起きることが多いと考えられます。まずは「どこがぬれるのか」「どこに物が詰まっているのか」を点検し、湿気の出どころを確かめることが第一歩です。

カビ取りが必要になった場合も、施設全体を止める必要があるとは限りません。区画を分け、休日や夜間などの稼働が少ない時間帯に順番に施工することで、日常の業務を続けながら進められる場合があります。10月後半〜11月は結露の始まりの時期で、冬本番の前に状況をつかんでおくと、年末の繁忙期や年明けの計画も立てやすくなります。

図1|工場・倉庫で結露とカビが起きやすい場所(断面の模式図)。

工場・倉庫でカビが起きやすい理由|外気との温度差・床からの湿気・物の密集

工場や倉庫は、住宅にくらべて空間が大きく、天井が高く、出入口も大きいのが特徴です。この特徴が、湿気のたまり方にも影響します。

外気との温度差で結露しやすい

金属の屋根や外壁、シャッターは、外の冷たい空気で冷やされやすい部分です。そこに庫内の暖かく湿った空気がふれると、表面で結露が起きます。朝方に冷えた屋根の裏で結露した水が、日中に落ちてくる、というのもよく聞くお話です。暖房を使い始める季節は、庫内と外の温度差がさらに大きくなります。

床から上がる湿気と、出入口から入る湿気

土間コンクリートの床は、地面からの湿気の影響を受けることがあります。また、雨の日の荷の出し入れでシャッターを開ける時間が長いと、湿った外気や、ぬれたフォークリフトのタイヤ、雨具から持ち込まれる水分も加わります。

物が密集して、空気が動かない

パレットや段ボール、資材を床や壁にぴったりつけて積むと、その裏側や下側は空気が動かず、湿気が逃げにくくなります。段ボールや木製パレットは水分を含みやすく、カビにとっては栄養にもなりやすい素材です。奥の棚や長く動かしていない在庫ほど、気づくのが遅れがちです。

倉庫の結露が起きやすい場所と点検のポイント

点検は、上から下へ、外まわりから奥へと順に見ていくと抜けが少なくなります。特に冷え込んだ日の朝や、雨の翌日に見るのがおすすめです。

表1|場所別|結露・カビの点検ポイント
場所 起きやすいこと 点検で見ておきたいこと
屋根・天井の裏側 冷えた屋根材の裏で結露し、水滴が落ちる 水滴の跡、断熱材のしみや変色、天井付近の黒い点
シャッター・出入口まわり 外気の出入りと温度差で、周辺がぬれやすい シャッター下の床のぬれ、レールや周辺の壁の黒ずみ
北側・日陰側の外壁際 日が当たらず冷えたまま乾きにくい 壁際に積んだ荷の裏、壁の下端のしみ
土間の床・床の低い所 地面からの湿気や、たまった水が乾きにくい パレットの下、床の色むら、においのこもり
棚・ラックの奥や下段 空気が動かず、湿気がたまる 段ボールの底や側面のしみ、カビ臭さ
事務所・休憩室・更衣室 人の出入りや水まわりで湿気が出る 窓まわり、エアコン付近の壁、ロッカーの裏

屋根や高所の点検は、転落のおそれがあります。脚立や高所作業車を使う作業は、社内の安全ルールに従い、無理をせず専門業者に依頼してください。

パレット・段ボール・資材のカビ|製品を守る保管の見直し

建物の結露が続く限り、置かれている物にもカビが移りやすくなります。建物側の対策とあわせて、保管のしかたを見直すことで、製品や資材への影響を減らしやすくなります。

表2|保管物別|カビが出やすい理由と見直しのポイント
保管物 カビが出やすい理由 見直しのポイント
段ボール・紙の資材 湿気を吸いやすく、乾きにくい 床に直置きしない、壁から離す、古い在庫から順に確認する
木製パレット 水分を含みやすく、裏側が見えにくい ぬれたまま戻さない、使う前に裏面も確認する
布・梱包材 湿気を含むと乾きにくい 密閉しすぎず、湿気の少ない場所で保管する
長期在庫・予備品 動かさないため変化に気づきにくい 点検の日を決めて、定期的に出し入れ・確認する

カビが出た段ボールやパレットは、ほかの物への影響も考えて早めに区分けし、社内の基準に沿って扱いを決めてください。製品そのものを使えるかどうかの判断は、取引先や社内の品質管理の基準によります。当社では、保管場所の床・壁・棚など建物側の除カビと、原因の確認を担当します。

食品・医薬品などを扱う工場では、業界や取引先、社内規定で衛生管理の基準や手順が定められていることがあります。施工の範囲・方法・時間帯は、その内容を優先して品質管理のご担当者さまと確認しながら決めます。

自分たちでできる日常点検と、避けたいこと

日常の点検は、担当者が変わっても続けられるように、見る場所と記録のしかたを決めておくのがポイントです。

  • 冷え込んだ朝に見回る:結露は朝方に起きやすいため、始業前の巡回に組み込むと気づきやすくなります。
  • 写真と日付で記録する:同じ場所・同じ角度で撮っておくと、広がり方や季節ごとの変化がわかります。
  • 荷を壁と床から離す:すのこやパレットで床から上げ、壁との間にすき間をつくって空気を通します。
  • ぬれた床はその日のうちに拭き取る:シャッター下や出入口のぬれを放置しないようにします。
  • 換気扇・空調の設定を確認する:止めたままになっていないか、設備管理のご担当者さまと確認します。

一方で、広い範囲を市販の薬剤で強くこする、塩素系と酸性の製品を同じ場所で使う、高所で無理に作業するといったことは避けてください。素材を傷めたり、作業する方の安全にかかわったりするおそれがあります。薬剤を使う場合は製品の表示に従い、換気を十分に行ってください。

表3|点検の目安(頻度は施設の状況に合わせて調整してください)
タイミング 主な点検内容
毎日(始業前) シャッター下・出入口の床のぬれ、天井からの水滴
毎週 棚の奥・下段の段ボール、壁際の荷の裏、においのこもり
毎月 外壁際・北側の壁の下端、事務所・更衣室の窓まわりやエアコン付近
季節の変わり目 台風・長雨のあと、暖房の使い始め、長期休業の前後の全体点検

専門業者に相談する目安と、MIST工法®でできること

拭いても同じ場所に何度もカビが出る、広い範囲の壁や天井が黒ずんでいる、においがこもって取れない――こうした場合は、表面の掃除だけでは追いつかないことがあります。原因の確認も含めて、専門業者への相談を検討してください。

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取りの方法です。霧状の専用剤を、カビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄します。仕上げに防カビ処理を行い、再び発生しにくい状態に整えます。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなくアルカリ性液で、研修・試験に合格した施工者が施工します。コンクリートや金属、木材など、工場・倉庫に多い素材についても、現地で状態を確かめたうえで方法をご提案します。

また、防カビアドバイスとして、現地の環境を調査して原因を分析し、設備の配置や換気などについて助言することもできます。施工だけでなく、「なぜここに出るのか」を一緒に確かめるところからご相談ください。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 屋根の裏やシャッターまわりで、冷え込んだ朝に水滴やぬれが出る
  • 段ボールやパレット、棚の奥にカビやカビ臭さがある
  • 壁や天井の黒ずみが広い範囲に広がっている
  • 取引先の監査や年末の繁忙期の前に、状態を確かめておきたい
  • 稼働を止めずに、区画ごとにカビ取りを進めたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

稼働を止めずに進める段取り|区画分け・時間帯・記録

工場・倉庫のカビ取りでいちばん大切なのは、業務への影響を小さくする段取りです。当社では、おおむね次の流れで進めます。現場の状況によって工程が前後することがあります。

  1. ご相談・写真の共有:場所・広さ・いつから・どんなときに起きるかをお聞きします。
  2. 現地調査:カビの範囲、素材、結露や漏水などの原因、動線や稼働の時間帯を確認します。必要に応じてカビ菌検査も行います。
  3. 区画と日程の計画:施工する区画の順番と、休日・夜間など作業できる時間帯を決めます。
  4. 製品・資材の移動と養生:施工範囲の物をどこへ移すか、何を養生するかを事前に決めておきます。
  5. 除カビ・防カビ処理:区画ごとにMIST工法®で施工し、終わった区画から順に戻します。
  6. 確認と記録:施工前後の写真や検査結果を記録し、今後の点検に生かします。
図2|稼働を止めずに進める、工場・倉庫のカビ取りの段取り。

落下菌検査は30〜60分程度で採取でき、区画どうしや施工前後の比べる材料になります。同定検査は寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定する方法です。社内での報告や、取引先への説明の資料としてお役立ていただけます。なお、検査は健康への影響を判定するものではありません。

施設管理のご担当者さまへ|社内での進め方と相談の窓口

工場・倉庫のカビは、製造・物流・総務・品質管理など、複数の部署がかかわることが多い問題です。まずは点検の記録と写真をまとめ、「どこで・いつから・どのくらい」を社内で共有しておくと、予算や日程の判断がしやすくなります。

当社では、工場・倉庫のほか、店舗・事務所や公共施設のカビ取りにも対応しています。施工の事例はカビ取り・カビ対策施工例でご覧いただけます。法人さまのご相談は法人・業者様のお問い合わせから承っており、全国のMISTグループで対応しています。

図3|季節ごとに見ておきたい、工場・倉庫の点検ポイント。

よくあるご質問

Q. 倉庫の天井から水滴が落ちてきます。雨漏りか結露か、どう見分ければよいですか?

A. 雨が降っていない日の朝方や、冷え込んだ翌朝に水滴が出る場合は、結露が関わっていることが多いと考えられます。反対に、雨の日やその直後だけ同じ場所がぬれる場合は、雨漏りの可能性があります。発生した日時・天気・場所を記録し、写真を残しておくと、屋根の補修業者やカビ取り業者に相談するときの判断材料になります。

Q. 工場や倉庫を稼働させたまま、カビ取りはできますか?

A. 施工する区画を分け、休日や夜間、ラインが止まる時間帯を使って進めることで、全体の稼働を止めずに対応できる場合があります。どの区画をいつ施工するか、製品や資材をどこへ移すかは、現地調査のうえで担当者さまと相談して決めます。

Q. 段ボールやパレットにカビが出ました。中の製品は使えますか?

A. 製品を使えるかどうかは、製品の種類や取引先・社内の品質基準によって判断が変わるため、当社から一律にお答えすることはできません。社内の品質管理のご担当者や取引先とご確認ください。当社では、カビが出た保管場所の床・壁・棚など、建物側の除カビと防カビ処理、原因の確認をお手伝いしています。

Q. 食品工場の衛生管理の基準を満たせるようにしてもらえますか?

A. 衛生管理の基準や手順は、業種・取引先・社内規定などによって異なるため、当社が基準への適合を判断することはできません。施工の範囲や方法、使用する剤、作業の時間帯などは、貴社の品質管理のご担当者さまと事前に確認しながら進めます。

Q. カビ菌検査は工場や倉庫でも使えますか?

A. はい。落下菌検査は空気中から落ちてくる菌を30〜60分程度で採取する方法で、区画どうしや施工前後の比較に使えます。同定検査は寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定する方法です。どちらも健康への影響を判定するものではありませんが、状況を記録として残し、社内で共有する材料になります。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 工場・倉庫は面積や天井の高さ、素材、施工できる時間帯によって条件が大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。参考として、コンクリート外壁は1,200円〜/㎡(税別)が目安です。詳しくはサービス内容と料金のページをご覧ください。

まとめ

  • 工場・倉庫のカビは、屋根・シャッター・外壁際・床の結露と、物を密着させた置き方が重なって起きやすい
  • 10月後半〜11月は結露の始まりの時期。冷え込んだ朝に、上から下・外から奥へと点検する
  • パレット・段ボールは床と壁から離し、長期在庫も定期的に確認する。製品の扱いは社内・取引先の基準で判断
  • カビ取りは、区画分けと休日・夜間の施工で、稼働を止めずに進められる場合がある
  • カビ菌検査で施工前後を記録しておくと、社内共有や今後の点検に役立つ

冬本番を迎える前に、まずは明日の朝、シャッターの下と棚の奥をのぞいてみてください。気になる場所が見つかったら、写真を撮ってお気軽にご相談ください。

「倉庫の結露が気になる」「稼働を止めずにカビ取りを進めたい」とお考えの施設ご担当者さまは、お気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

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