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住まいで見つかるカビの種類図鑑|クラドスポリウム・アスペルギルス・ペニシリウムほか、名前・見た目・出やすい場所

「クラドスポリウム」「アスペルギルス」「ペニシリウム」──カビの名前を検索したことはありませんか。検査結果に書かれていた、テレビで聞いた、管理会社から説明を受けた。名前がわかると、かえって不安になることもあります。秋の長雨や台風のあとは家の中に湿気が残りやすく、衣替えで押入れやクローゼットを開けたときに、夏のあいだに増えたカビを見つけて気になりだす時期です。この記事では、MIST工法®の開発元である当社が、住まいで名前を聞きやすいカビを図鑑のように整理し、名前・見た目・出やすい場所の傾向を、東京都や厚生労働科学研究の資料で確認できた範囲でご紹介します。あわせて、種類を検査で確かめる方法と、実際の対処で本当に大事なことをお伝えします。

この記事の要点

  • 住まいでよく名前があがるのは、クラドスポリウム(クロカビ)・アスペルギルス(コウジカビ)・ペニシリウム(アオカビ)・アルテルナリア(ススカビ)など。
  • カビの色はほとんどが胞子の色。色や場所には傾向があるが、見た目だけで種類は確定できない。確定は同定検査(寒天スタンプで採取し培養)で。
  • カビには水気の多い場所を好むタイプと、やや乾いた環境でも育つタイプ(好乾菌)がある。名前は「どこに湿気の原因があるか」を考える手がかりになる。
  • 名前だけで健康への影響は判断できない。体調が気になるときは医療機関へ。
  • 対処を決めるのは種類よりも範囲・素材・水の原因。原因を止め、MIST工法®で削らずに除カビし、防カビ処理を行う。

結論|カビの名前は「原因を考える手がかり」。種類は検査で確かめ、対処は範囲と原因で決める

カビの名前を知ることには意味があります。たとえば、水気の多い場所を好むカビが壁一面に出ていれば、結露や漏水など水の出どころを疑うきっかけになります。一見乾いた収納やカメラのレンズに出ていれば、空気が動かない場所の湿気のこもりを見直すきっかけになります。

ただし、色や場所だけでカビの種類を確定することはできません。同じ仲間でも菌種によって色がさまざまで、生え始めと広がったあとでも見た目が変わります。種類を正確に知りたいときは、採取して培養する同定検査が必要です。そして実際の除カビでは、種類よりもどこまで広がっているか・どんな素材に入り込んでいるか・湿気の原因は何かが、工事の中身を左右します。

10月は、夏の湿気や秋雨で増えたカビが見つかりやすい時期です。厚生労働科学研究の相談マニュアルでは、室内の空気中のカビの濃度は一般に春・秋に高く、冬に低くなると説明されています。一方で冬は、窓や外壁側の壁の結露が毎日のように続き、カビが育ちやすい条件が局所的にそろいやすい季節でもあります。これから冬に向けて結露が増える前に、家の中のカビを「名前」と「場所」で整理しておきましょう。

カビ 種類の基本|名前の付き方と「色は胞子の色」という話

図鑑に入る前に、カビの基本を押さえておきます。東京都保健医療局「食品衛生の窓」の「カビQ&A」によると、カビはキノコや酵母とともに真菌類と呼ばれる生き物の仲間です。「カビ」という呼び名は俗称で、食品などの上で増えて肉眼で見えるようになる種類をまとめてそう呼んでいます。

カビは、糸のような菌糸と、胞子からできています。胞子の大きさは菌種によって大きく異なりますが、直径2〜10マイクロメートルのものが多いとされています。そして、カビのさまざまな色は、ほとんどがこの胞子の色です。胞子は、条件がそろうと2〜3日で目に見える塊(集落)になり、1週間もするとたくさんの胞子をつくって周りにまき散らします。拭いたはずのカビが、しばらくすると離れた場所にも出てくるのはこのためです。

この記事で紹介する「クラドスポリウム」「アスペルギルス」などは、属(ぞく)という単位の学名です。1つの属にはたくさんの種が含まれ、たとえばアスペルギルスやペニシリウムには、それぞれ約150菌種が含まれると東京都の資料で紹介されています。「クロカビ」「アオカビ」などは、その属の見た目からついた俗称です。

表1|カビが育つ条件(公的資料で確認できた内容)
資料 書かれている条件 住まいで読みかえると
東京都保健医療局「カビQ&A」 栄養源・水分・温度・酸素の4つの要素が発育に影響。湿度70%以上と細菌より低い水分でも発育できる。ほとんどのカビは10〜30℃の温度が必要 人の垢やほこり、塗料の成分、プラスチックまで栄養源になる。暮らしの温度はほぼカビの適温
厚生労働科学研究「シックハウス症候群に関する相談マニュアル」 発生しやすい環境として、相対湿度80%以上、温度25〜35℃、有機物の多い汚れ、長期間利用のない場所、空気の流れがない、家塵が多い、結露が生じる、などをあげている 結露する窓や壁、閉め切った部屋、ほこりのたまった収納、長く使わない部屋が要注意

湿度や温度の数値は、それぞれの資料が示している目安です。数値を下回ればカビが生えないという意味ではありません。住まいでは、部屋の平均的な湿度よりも、結露する窓や壁、家具の裏など局所的に湿った場所がカビの出発点になりやすいことを覚えておきましょう。

カビの名前一覧|住まいで見つかるカビの種類図鑑

ここからは、住まいや身の回りで名前を聞きやすいカビを、図鑑のように紹介します。色や出やすい場所は、東京都保健医療局「食品衛生の窓」の「カビとカビ毒」の各ページと、厚生労働科学研究の「シックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」で確認できた内容をもとにしています(ケトミウムは海外の学術論文を参照)。いずれも一般的な傾向で、見た目だけで種類が決まるわけではありません。

図1|住まいで名前を聞きやすいカビ9種のカード(色・場所・湿り気の好み)
表2|住まいで名前を聞きやすいカビ一覧(属名・俗称・色・出やすい場所)
名前(属名) 俗称 色の傾向 出やすい場所・分布
クラドスポリウム(Cladosporium) クロカビ 暗緑色〜黒色 風呂場の壁、住居内、衣類。室内や外気中で最も高頻度に検出
アスペルギルス(Aspergillus) コウジカビ 緑・黄土色・茶・黒・白・青緑など菌種で様々 ほこり、土壌、紙、繊維、皮革、穀類
ペニシリウム(Penicillium) アオカビ 青緑色 ハウスダスト、室内の空気中、食品
アルテルナリア(Alternaria) ススカビ 灰色〜黒色、やや綿毛状 木材、空気中、ほこり、土壌、植物
ユーロチウム(Eurotium) (好乾菌) 青緑色、一部が黄色 乾燥食品、カメラのレンズ、フィルム、精密機器の基板
ワレミア(Wallemia) (好乾菌) チョコレート色の小さな集落 ほこり、じゅうたん、畳表、糖度の高い食品
オーレオバシジウム(Aureobasidium) — 初めは白色、次第に黒色の湿った集落 水気の多い工場の壁面、清涼飲料水・ゼリーなど
ケトミウム(Chaetomium) — 見た目だけでは区別しにくい 濡れた木材・合板・石膏ボードなど、セルロースを含む建材
ムコール(Mucor) ケカビ 灰白色、綿毛状 野菜・果実、長期間低温保存した食品、土壌

クラドスポリウム(クロカビ)|浴室や結露した壁の黒いカビの代表

東京都の解説では、風呂場の壁でよく見かける黒いカビがこの仲間とされ、俗にクロカビと呼ばれます。住居内だけでなく、衣類や食品にも生え、暗緑色から黒色の集落をつくります。空気中に浮遊するカビの中で最も多いとされ、厚生労働科学研究の相談マニュアルでも「室内や外気中において最も高頻度に検出」される、中温性・好湿性のカビとして紹介されています。浴室のほか、結露する窓まわりや北側の壁で黒い点が広がっているときに、名前があがりやすいカビです。

アスペルギルス(コウジカビ)|ほこり・紙・革にも出る、色がさまざまな仲間

コウジカビとも呼ばれ、自然界で最も普通に見られるカビの一つです。お酒やみその醸造に欠かせない菌もいれば、カビ毒をつくる菌もいて、約150菌種が含まれます。集落の色は緑・黄土色・茶・黒・白・青緑と菌種によってさまざまです。相談マニュアルでは「耐乾性から好乾性」とされ、家のほこり、紙、繊維、皮革などに存在すると説明されています。押入れの中の古い本や革製品、ほこりのたまった場所で見つかることがあります。

ペニシリウム(アオカビ)|室内の空気やほこりに広くいる青緑のカビ

アオカビとも呼ばれ、青緑色の集落をつくるのが特徴です。約150菌種に分類され、ペニシリンやチーズづくりに使われる菌も含まれます。相談マニュアルでは、生活環境ではハウスダスト、水系・乾燥性の環境、空気中に多く、特に室内の空気中に広く存在するとされています。外気と室内ではカビの組成が異なり、ペニシリウムは室内に多く見られるとも書かれています。また、多くは30℃以上で発育が悪くなる中温性とされています。

アルテルナリア(ススカビ)|木材や空気中にいる、灰色〜黒色のカビ

ススカビとも呼ばれ、灰色から黒色のやや綿毛状の集落をつくります。土壌、空気中、ほこり、植物などに分布し、相談マニュアルでは中温性・好湿性で、木材などに存在すると紹介されています。果物の腐敗の原因となるカビとしても知られています。

ユーロチウム|カメラのレンズにも出る「好乾菌」

やや乾燥した環境(水分活性0.70〜0.85)を好む好乾菌です。お菓子や乾物など糖や塩の多い食品に発生するほか、東京都の解説ではカメラのレンズ、フィルム、精密機器の基板などに発生することがあるとされています。「部屋はそれほど湿っていないのに、防湿庫に入れていない機材にカビが出た」というとき、このタイプのカビが関わっていることがあります。機材の保管については本・カメラ・楽器を守る部屋づくりでも紹介しています。

ワレミア|ほこり・じゅうたん・畳表から見つかる小さな茶色のカビ

これも好乾菌で、直径2〜3ミリ程度の小さなチョコレート色の集落をつくります。東京都の解説では、ほこり、じゅうたん、畳表などからも多数検出されるとされています。目立ちにくいカビですが、ほこりや敷物と関わりがあることを知っておくと、掃除や換気の見直しに役立ちます。

オーレオバシジウム|白から黒へ変わる、水気の多い場所のカビ

生え始めは白色の集落ですが、次第に黒色の湿った集落になります。東京都の解説では、清涼飲料水やゼリーなどの食品のほか、工場の壁面などで発生が見られるとされています。水を多く使う施設や、湿った壁面で名前があがることがあるカビです。

ケトミウム|濡れた木材・合板・石膏ボードを分解するカビ

ケトミウムは、紙や木材などに含まれるセルロースを分解するカビとして知られています。ヨーロッパの室内環境から分離された株を調べた学術論文(Kedves ほか、2021年)では、ケトミウムとその近縁のカビが室内で見つかり、濡れた木材や合板、石膏ボードなどの建材を分解して傷めることがあると報告されています。漏水や雨漏り、浸水のあとの壁の中や床下など、建材が長く濡れていた場所で気にしておきたいカビです。

ムコール(ケカビ)・フザリウム|住まいより食品や植物で多い仲間

ムコールは灰白色で綿毛状の集落をつくり、発育が速いのが特徴です。野菜や果実、長く低温で保存した食品などにしばしば発生します。フザリウムは灰白色から深紅の綿毛状の集落をつくり、麦などに寄生する植物病原菌として知られています。いずれも住まいの壁や木部より、食品や植物、土壌で名前を聞くことが多い仲間です。

カビ 出やすい場所|家の中の場所別に、よく名前があがるカビ

図鑑の内容を、家の中の場所に置きかえてみます。場所ごとに「どんなカビの名前があがりやすいか」を知っておくと、見つけたカビから湿気の原因を考えやすくなります。

図2|家の中の「出やすい場所」と、よく名前があがるカビ(イメージ)
表3|場所別・名前があがりやすいカビと、あわせて確かめたいこと
場所 名前があがりやすいカビ 考えられる湿気の原因 あわせて確かめたいこと
浴室の壁・天井 クラドスポリウム 入浴後の湿気、石けんかす パッキンや目地の奥まで入っていないか
結露する窓・サッシ・カーテン クラドスポリウムなど湿り気を好むカビ 冬の毎朝の結露 窓台の木部、カーテン、窓下の床
外壁側・北側の壁、家具の裏 黒い斑点ならクラドスポリウムなど 壁が冷えて起きる結露 クロスの浮き、壁の中への広がり
押入れ・クローゼット アスペルギルス、ペニシリウム 空気が動かず湿気がこもる 奥の壁・床板、しまっていた布団や革製品
畳・じゅうたん・ほこり ワレミア、アスペルギルス 敷物の下の湿気、ほこり 畳の裏や床との間、掃除の頻度
カメラ・精密機器 ユーロチウム 閉め切った棚やバッグの中 保管場所と除湿の方法
床下・壁の中の濡れた建材 ケトミウムなど 漏水・雨漏り・浸水のあと 建材がいつから、どのくらい濡れていたか

色ごとの見分け方は黒・白・緑・赤…色で見るカビの見分け方で、白いふわふわが気になるときは白カビに毒性はある?で詳しく紹介しています。この記事では、色ではなくカビの名前(属名)から整理しているのが違いです。

カビの湿り気の好み|「水気型」と「乾き型」から原因を考える

カビの名前を原因探しに生かすうえで役に立つのが、湿り気の好みです。資料では、クラドスポリウムやアルテルナリアは「好湿性」、ユーロチウムやワレミアは「好乾菌」、アスペルギルスは「耐乾性から好乾性」と説明されています。これを住まいに当てはめると、大きく次のように分けて考えることができます。

図3|「湿り気の好み」で見るカビのタイプと、原因の手がかり
表4|湿り気の好みで分けたタイプと、原因の考え方
タイプ 代表的な名前 出ていたら疑いたいこと 見直しの方向
水気が多い場所型 クラドスポリウム、アルテルナリア、ケトミウム、オーレオバシジウム 結露・漏水・雨漏り・床下の湿気など、水の出どころ 水の原因を止めて乾かす。壁の中・床下まで範囲を確かめる
どちらにも見られる型 ペニシリウム、アスペルギルス ほこり、空気のよどみ、湿気のこもり 掃除と換気、収納の詰め込みすぎの見直し
やや乾いた環境型 ユーロチウム、ワレミア 一見乾いて見える収納・棚・機材の中の湿気のこもり 閉め切った場所の空気を動かす。保管方法の見直し

この分け方は、資料の説明をもとにした目安です。実際の住まいでは、複数の種類のカビが同じ場所に出ていることも多く、1つの名前だけで原因を決めることはできません。

特に注意したいのは、水気型のカビが広い範囲に出ているときです。表面を拭いたり漂白したりしても、結露や漏水が続いていれば同じ場所に戻ってきます。壁の中の広がり方は壁の中のカビ、家全体のにおいから発生源を探す方法は家じゅうがカビ臭いときの原因の探し方で紹介しています。

カビと健康|名前だけで危険の程度は決められない

カビの名前を調べると、「アレルギー」「カビ毒」「感染症」といった言葉も目に入り、不安になるかもしれません。ここでは、厚生労働科学研究の「シックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」に書かれている内容を、住まいの立場から紹介します。

  • 室内に一定量の真菌(カビ)が存在することは避けられない。
  • 一般の室内環境では、空気中のカビの量と症状との関係ははっきりしておらず、WHOの報告書などでもガイドライン値の設定はできないとしている。
  • カビがアレルゲンとなり、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の原因となることがある。クラドスポリウム、アスペルギルス、ペニシリウム、アルテルナリアについては、医療機関で血液検査(特異IgE)によりアレルギーの有無を推定できる。
  • 免疫の状態が正常な一般の方に、空気中のカビのばく露で真菌感染症が生じることはまれ。

つまり、カビの名前がわかっても、それだけで「危ない」「大丈夫」とは言えないということです。体調や症状が気になるときは、住まいの調査とは別に、医療機関にご相談ください。当社が行うカビ菌検査は、住まいのカビの状態や種類を把握するためのもので、健康被害の有無を判定するものではありません。秋に症状が気になる方は10月にアレルギー症状が増えるのはなぜ?もあわせてご覧ください。

カビ毒(マイコトキシン)は主に食品の話題として取り上げられることが多いものです。食品にカビが生えたときの扱いは、自治体や公的機関の食品衛生の情報をご確認ください。この記事では住まいの建物や家財のカビを扱っています。

カビの種類を調べるには|同定検査と落下菌検査の使い分け

カビの種類を確かめたいときは、見た目で判断するのではなく、採取して培養する検査を行います。当社のカビ菌検査には、次の2つがあります。

図4|カビの種類を確かめてから除カビ・防カビまでの流れ
表5|同定検査と落下菌検査の違い
検査 方法 わかること 向いている場面
同定検査 寒天スタンプで壁や木部などの表面から採取し、培養する 採取した場所のカビの種類を確定 「このカビは何か」を知りたい、報告書に種類を載せたい
落下菌検査 培地を置き、空気中から落ちてくるカビを受ける(採取は30〜60分程度) 空気中のカビの状態 部屋ごとの比較、施工前後の変化の記録

検査は、現地調査とセットで考えるのがおすすめです。種類がわかっても、それがどこまで広がっているか、原因が何かは、現地で床下・壁・天井・換気の経路などを確かめないとわかりません。反対に、現地調査で範囲と原因がはっきりしていれば、検査をせずに施工に進むこともあります。検査の選び方はカビ菌検査という選択肢で詳しく紹介しています。

ご相談の前には、見つけたカビをこすらずに写真に撮り、場所・広さ・色・においの有無・いつごろから気になったかをメモしておいてください。こすったり掃除機で吸ったりすると、胞子を広げてしまうことがあります。

種類より大事なのは範囲と原因|MIST工法®で建物を傷めずに除カビする

当社がカビ取りのご相談で最も大切にしているのは、カビの名前よりも、どこまで広がっているか・どんな素材に入り込んでいるか・湿気の原因は何かです。同じクラドスポリウムでも、浴室の目地の小さな点と、北側の部屋の壁一面と壁の中まで広がったものとでは、必要な工事がまったく違います。

表6|状況ごとに優先したいこと
状況 優先したいこと 進め方の目安
水まわりの小さな点 日常の掃除と換気 市販品を表示どおりに使い、様子を見る
壁一面・天井・家具の裏まで広がっている 範囲の確認と結露の原因 現地調査 → 除カビ → 防カビ処理 → 暮らし方の見直し
漏水・雨漏り・浸水のあと 水の原因を止めて乾かす 修理 → 乾燥 → 除カビ → 防カビ処理
床下・壁の中・天井裏が疑わしい 見えない範囲の確認 点検口から撮影 → 現地調査・カビ菌検査
賃貸・売却・引渡しの前 状態の記録と説明資料 検査と施工前後の写真を記録に残す

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤を、カビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄します。使用する専用剤は、一般的なカビ処理剤に多い酸性の液ではなくアルカリ性の液です。除カビのあとには防カビ処理を行い、カビが増えにくい状態に整えます。施工は、研修と試験に合格した施工者が担当します。

木材や和室の柱、石膏ボード、合板、コンクリートなど、素材ごとにカビの入り方が違うからこそ、剤をその場で調整できることが意味を持ちます。現地の環境を調べて原因を分析し、換気や設備の配置について助言する防カビアドバイスもあわせて承っています。

浴室の一部やエアコン内部など小さな範囲のカビは、ハウスクリーニングやエアコン専門業者が向いている場合があります。当社は床下・部屋全体・建物規模のカビ取りと防カビを専門にしています。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 検査結果や説明で聞いたカビの名前が、住まいにとってどういう意味か知りたい
  • 黒・緑・白のカビが壁一面や天井、家具の裏まで広がっている
  • 漏水・雨漏り・浸水のあと、壁の中や床下の建材が長く濡れていた
  • 漂白しても、しばらくすると同じ場所に同じカビが戻ってくる
  • 賃貸・売却・引渡しの前に、カビの種類と範囲を検査で記録しておきたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

工務店・ハウスメーカー、不動産会社、賃貸管理会社などプロの方からは、「入居者や施主に説明するために、カビの種類と範囲を記録したい」というご相談もいただきます。現地調査・カビ菌検査・施工前後の写真を組み合わせ、説明資料として使える形で残すことができます。建築会社さまは建築・住宅会社の方へ、そのほかの法人さまは法人・業者様のお問い合わせからご相談ください。店舗・事務所は店舗・事務所のカビ取り、公共施設は公共施設のカビ取りもご覧ください。

費用は、範囲・素材・環境によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。部位ごとの目安はサービス内容と料金に掲載しています(例:室内壁面クロス1,500円〜/㎡、ユニットバス全体35,000円、築40年未満の和室木材部6畳120,000円〜〔天井除く、6畳を超える場合は1畳ごとに+10,000円〕、いずれも税別)。全国のカビバスターズグループ拠点と連携して対応しますので、まずは本部にご相談ください。

冬前に見直したい場所|秋に見つけたカビを名前で読み解く

これからの季節、ご家庭で見かけるカビを「名前」で読み解くと、次のような見直しにつながります。

  • 窓・北側の壁の黒い点:クラドスポリウムなど水気を好むカビのサイン。毎朝の結露を拭き、家具を外壁から少し離す
  • 押入れ・クローゼットの青緑や白っぽいカビ:ペニシリウムやアスペルギルスなど。詰め込みすぎを避け、ときどき開けて空気を入れ替える
  • カメラや機材、畳・じゅうたんのカビ:乾き気味でも育つタイプ。閉め切った棚や敷物の下の湿気のこもりを見直す
  • 漏水や雨漏りのあとの壁・床下:ケトミウムなど濡れた建材を好むカビ。まず水の原因を止め、乾いているかを確かめる

これから冬に向けた結露への備えは暖房の使い始めに増える結露とカビ、大掃除を前倒しで計画するなら年末の大掃除は10月から計画をで紹介しています。

よくあるご質問

Q. 浴室の黒いカビは、クラドスポリウムと考えてよいですか?

A. 東京都保健医療局の解説では、風呂場の壁でよく見かける黒いカビとしてクラドスポリウム(クロカビ)が紹介されています。ただし、黒く見えるカビはほかにもあり、酵母や細菌、汚れが混ざっていることもあります。見た目だけで種類を決めることはできないため、確かめたいときは同定検査をご利用ください。

Q. クラドスポリウムやアスペルギルスが見つかったら、健康に危険ですか?

A. カビの名前だけで危険の程度を判断することはできません。室内に一定量のカビがあることは避けられず、一般の住まいの空気中のカビの量について、健康影響との関係を示す基準値は設けられていないと整理されています。一方で、カビがアレルギーの原因になることもあります。体調や症状が気になるときは、住まいの確認とは別に医療機関にご相談ください。

Q. カビの種類は、写真で見分けてもらえますか?

A. 写真からは、色・場所・広がり方をもとに「どんなタイプのカビが考えられるか」「どこに湿気の原因がありそうか」をお伝えすることはできます。ただし、種類の確定は写真ではできません。種類を確かめたい場合は、寒天スタンプで採取して培養する同定検査を行います。

Q. 同定検査と落下菌検査は、どちらを選べばいいですか?

A. 目的によって使い分けます。「壁や木部に出ているカビが何か」を知りたいときは同定検査、「部屋の空気中のカビの状態を比べたい」「施工前後で変化を記録したい」ときは落下菌検査(採取は30〜60分程度)が向いています。両方を組み合わせることもあります。詳しくはカビ菌検査のページをご覧ください。

Q. カビの種類によって、除カビの方法や料金は変わりますか?

A. 施工の中身と料金を大きく左右するのは、種類よりも、カビの範囲・素材・湿気の原因です。MIST工法®では、カビの状態や素材に合わせて専用剤をその都度調整します。料金は現地調査のうえでお見積もりしており、部位ごとの目安はサービス内容と料金のページに掲載しています(例:室内壁面クロス1,500円〜/㎡、ユニットバス全体35,000円、いずれも税別)。

Q. 工務店・管理会社として、報告書にカビの種類を載せたいのですが対応できますか?

A. 対応しています。現地調査の結果とあわせて、カビ菌検査で状態や種類を確かめ、施工前後の写真とともに記録として残すことができます。入居者さまや施主さまへの説明資料づくりにも役立ちます。法人・業者さまは法人・業者様のお問い合わせ、建築・住宅会社さまは建築・住宅会社の方へのページからご相談ください。

まとめ

  • 住まいで名前を聞きやすいのは、クラドスポリウム(クロカビ)・アスペルギルス(コウジカビ)・ペニシリウム(アオカビ)・アルテルナリア(ススカビ)など
  • カビの色はほとんどが胞子の色。色や場所には傾向があるが、見た目だけで種類は確定できない
  • 水気の多い場所を好むタイプと、やや乾いた環境でも育つ好乾菌がある。名前は湿気の原因を考える手がかりになる
  • 名前だけで健康への影響は判断できない。体調が気になるときは医療機関へ
  • 種類を確かめるなら同定検査、空気中の状態を比べるなら落下菌検査(採取は30〜60分程度)
  • 対処を決めるのは範囲・素材・水の原因。原因を止め、MIST工法®で削らずに除カビし、防カビ処理を行う

カビの名前は、怖がるためではなく、住まいの湿気の原因を見つけるための手がかりです。衣替えで収納を開けるこの時期、見つけたカビの写真を1枚撮っておくところから始めてみてください。

参考にした情報

カビの名前や検査結果の意味、広がったカビの除カビについては、全国のカビバスターズグループ拠点と連携して本部が承ります。よくあるご質問はQ&A、施工の事例はカビ取り・カビ対策施工例、木造住宅は木造住宅のカビ取りもご覧ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。