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黒・白・緑・赤…色で見るカビの見分け方|家の中でよく見る色と、場所ごとの注意

10月も後半に入り、朝晩の冷え込みとともに、窓ガラスに結露がつき始めるご家庭も増えてきました。衣替えで冬物を出したら白いふわふわが付いていた、窓枠に黒い点が増えてきた、お風呂の隅がピンク色……。色の違う「カビらしきもの」に気づきやすい時期です。今回は、家の中でよく見るカビを色ごとに整理し、場所ごとに何に注意すればいいかをご紹介します。色だけでは種類を決められない理由や、カビ以外のものがカビに見えるケースもお伝えします。

結論|色は「手がかり」。種類の確定は検査で、対処は場所と広がりで決める

カビの色は、どんなカビが生えていそうかを考えるための手がかりになります。色と場所には一定の傾向があります。

ただし、色だけでカビの種類を確定することはできません。同じ種類でも生え始めと広がったあとで色が変わりますし、違う種類のカビが似た色に見えることもあります。さらに、赤・ピンクのぬめりは酵母や細菌、白い粉はコンクリートの結晶、緑の汚れは藻やコケというように、カビではないものがカビに見えることもあります。種類を正確に知りたいときは、採取して培養する同定検査が必要です。

実際の対処で大切なのは、色よりも「どこに」「どのくらい広く」「素材の奥まで入っているか」です。結露が始まり、年末の大掃除も近づく今の時期に、色を目安にして家の中を見て回り、場所と広がりで優先順位をつけていきましょう。

図1|家の中でよく見るカビの色と、見かけやすい場所の早見表。

カビの種類と色|家の中でよく見る黒・白・緑・赤・黄の見え方

色ごとの一般的な傾向をまとめました。名前は「その色でよく知られている代表例」で、実際のカビがそれだと決まるわけではありません。

表1|色ごとに考えられるものと、よく見かける場所(一般的な傾向)
色 考えられるもの(代表例) よく見かける場所 見るときのポイント
黒 黒カビと呼ばれるカビ(クロカワカビ〈クラドスポリウム〉など) 浴室のパッキン・目地、窓枠、結露する壁、エアコンまわり 点状に広がる。素材に入り込むと表面を拭いても色が残りやすい
白 生え始めのカビ、白っぽいカビ 押入れ・クローゼット、木材、革製品、衣類・布団 綿毛のようにふわっとしている。白い粉は結晶のことも
緑・青 アオカビ(ペニシリウム)、コウジカビ(アスペルギルス)の一部など 壁紙、家具の裏、食品、湿気の多い収納 粉をふいたような斑点。外まわりの緑は藻やコケのことも
赤・ピンク 酵母や細菌であることが多いといわれる 浴室の床・排水口まわり、洗面ボウル、シャンプーボトルの底 ぬめりがある。カビとは別でも、湿気と汚れのサイン
黄・茶 一部のカビのほか、水じみ・ヤニ・サビなど 天井・壁のしみ、木部、窓まわり 輪じみ状なら雨漏りや漏水のあとのことも

表は住まいでよく見られる傾向を整理したもので、種類を特定するものではありません。どの色でも、健康への影響を色だけで判断することはできません。体調が気になるときは、医療機関にご相談ください。

黒カビ|お風呂・窓まわり・北側の壁でよく見る色

家の中でいちばん目にすることが多いのが黒いカビです。浴室のゴムパッキンやタイル目地、結露する窓のサッシやゴム部分、北側の部屋の壁や家具の裏など、水分が繰り返し残る場所に出やすいのが特徴です。10月後半から冬にかけては、窓の結露が毎朝続くことで、窓枠やカーテンの裾に黒い点が増えてくることがあります。

黒カビでやっかいなのは、素材の中に入り込みやすいことです。ゴムパッキンやコーキング、壁紙の裏、木材などに根を張ると、表面を拭いても色が残ったり、漂白して一度は白くなってもしばらくして同じ場所に戻ってきたりします。強くこすると素材を傷めることもあります。

白カビと白い粉の違い|ふわふわはカビ、ザラザラは結晶のことも

白いカビは、押入れやクローゼットの中、木材の表面、革のバッグや靴、衣類や布団などで見かけることが多い色です。カビの多くは、生え始めのうちは白っぽく見え、広がるにつれて黒や緑などの色が出てくることもあります。衣替えで冬物を出したときに、白いふわふわが付いていたら、しまっていた収納の中も確認しておきましょう。

一方で、白いものがカビではないこともあります。代表的なのが、コンクリートやモルタル、タイル目地、ブロック塀などに出る白い粉で、エフロレッセンス(白華)と呼ばれます。材料に含まれる成分が水に溶けて表面に出てきて、乾いて結晶になったものです。衣類の白い粉が、洗剤や汗の成分の残りということもあります。

表2|白い汚れは「カビ」か「結晶・残留物」か|見分けの目安
見るところ カビの可能性が高い 結晶・残留物の可能性がある
見た目 綿毛のようにふわっとしている、放射状に広がる 粉っぽい、筋状・まだら状に浮き出ている
手触り(手袋をして軽く) やわらかく、崩れるように取れる ザラザラ・ジャリっとする、硬い
におい カビ臭い、土っぽいにおいがある ほとんどにおわない
出ている素材 木材、布、革、紙、壁紙など コンクリート、モルタル、タイル目地、ブロック
時間の経過 湿気が続くと広がる、色が変わってくる 雨のあとや乾いたあとに出たり増えたりする

表はあくまで目安です。白い粉のそばでカビが生えていることもあります。判断に迷うときは、手でこすったり掃除機で吸ったりする前に、写真を撮ってご相談ください。

緑・青、赤・ピンクのカビ|カビではない汚れとの見分け方

緑・青|食品だけでなく、壁紙や家具の裏にも

緑や青っぽいカビは食品だけでなく、住まいでも湿気がこもった壁紙、家具の裏、段ボールや紙類、収納の中に、粉をふいたような緑・青緑の斑点が出ることがあります。粉状のものは舞いやすいため、乾いた布でこすったり、はたきで払ったりするのは避けましょう。

なお、外壁やウッドデッキ、塀、北側の地面近くに出る緑の汚れは、カビではなく藻やコケであることも少なくありません。外まわりの見分け方は関連記事でご紹介しています。

赤・ピンク|お風呂の「赤カビ」はカビではないことも

浴室の床や排水口まわり、シャンプーボトルの底などに出るピンク色のぬめりは、一般に「赤カビ」と呼ばれることがあります。ただ、これはカビではなく、酵母や細菌であることが多いといわれています。

カビとは別の微生物でも、湿気と汚れがたまる環境を好む点は同じです。ピンクのぬめりが出る場所は、黒カビも出やすい環境だと考えて、入浴後に洗い流して水気を切る、換気扇を回すといった基本の習慣を見直しましょう。

黄・茶|しみは雨漏りや漏水のサインのことも

黄色や茶色の色は、カビのほかに、水じみ、タバコのヤニ、金属のサビなどでも出ます。特に天井や壁に輪じみ状の茶色いしみが出ている場合は、雨漏りや配管からの漏水の跡のことがあります。その場合は、色を落とすより先に、水の出どころを確かめることが大切です。

場所ごとの見え方と注意|同じ色でも場所で対処が変わる

同じ色のカビでも、出ている場所によって原因や注意点が変わります。

表3|場所別・よく見る色と、気をつけたいこと
場所 よく見る色 考えられる原因 気をつけたいこと
浴室 黒(パッキン・目地・天井)、ピンク(床・排水口) 入浴後の湿気、石けんかすや皮脂汚れ パッキンやコーキングの奥に入った黒は、表面の掃除だけでは残りやすい
窓まわり 黒(サッシ・ゴム・カーテンの裾) 冬の結露が毎日続くこと 窓台の木部やカーテンにも広がっていないか確認
押入れ・クローゼット 白(布団・衣類・木部)、黒(奥の壁) 空気が動かず、湿気がこもる 中の物だけでなく、奥の壁や床板も確認
北側の部屋・家具の裏 黒、緑・青(壁紙) 外壁側の壁が冷えて結露する 家具を壁から少し離して、空気の通り道をつくる
天井・壁の上のほう 黒、黄・茶(しみ) 結露、雨漏り・漏水のこともある 輪じみは水の出どころの確認が先
玄関・土間・コンクリート 白(粉)、黒 地面からの湿気、雨の吹き込み 白い粉は結晶のこともある

毎年同じ場所に同じ色が出る場合は、湿気の原因が残っている可能性があります。

色だけでカビの種類は決められない|同定検査の役割

見た目の色だけでカビの種類は確定できません。理由は大きく三つあります。

  1. 成長の段階で色が変わる:生え始めは白っぽく、胞子をつくるころに色が出てくるものがあります。
  2. 違う種類でも似た色になる:黒っぽいカビ、緑っぽいカビの中にも、さまざまな種類があります。
  3. 素材や汚れの色と混ざる:壁紙の色、ほこり、石けんかす、水じみなどと重なると、実際の色がわかりにくくなります。

種類を正確に知りたいときに行うのが、同定検査です。当社のカビ菌検査では、寒天スタンプでカビを採取して培養し、種類を確定します。また、培地を置いて空気中から落ちてくるカビを調べる落下菌検査は、採取を30〜60分程度で行えます。部屋ごとや施工前後の比較に役立ちます。

図2|「色で見る」から「検査で確かめる」までの流れ。

カビ菌検査は、住まいのカビの状態や種類を把握するためのもので、健康被害の有無を判定するものではありません。体調や症状については、医療機関にご相談ください。

自分で落とせるカビと、専門業者に相談したいカビ|MIST工法®の考え方

自分で対処するか相談するかの目安は、表面だけの小さなカビかどうかです。浴室の目地の小さな点などは、市販のカビ取り剤を製品表示に従って使えば落とせる場合があります。使うときは換気をし、別の製品と混ぜないでください。

次のような場合は、拭く・漂白するだけでは色やにおいが残りやすくなります。

  • 壁紙の裏や木材、畳、パッキンの奥など、素材の中まで入り込んでいる
  • 漂白しても、しばらくすると同じ場所に同じ色が戻る
  • 黒・白・緑など複数の色が広い範囲に出ている
  • 天井や壁にしみがあり、雨漏りや漏水の可能性がある

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理で予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなく、アルカリ性液です。施工は、研修と試験に合格した施工者が行います。詳しくはMIST工法®とはをご覧ください。

料金の目安は、室内壁面クロスで1,500円〜/㎡、ユニットバス全体で35,000円、築40年未満の和室木材部(6畳・天井除く)で120,000円〜(いずれも税別)などです。範囲・環境・素材によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします(サービス内容と料金)。

図3|MIST工法®の施工料金の目安(税別・〜)。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 黒い点を漂白しても、しばらくすると同じ場所に戻ってくる
  • 押入れや木材に白いふわふわが広がっている
  • 壁紙に緑・黒の斑点が出て、カビ臭さも感じる
  • 白い粉・しみがカビなのか、ほかのものなのか判断できない
  • 生えているカビの種類を、検査で確かめておきたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

カビの原因を知りたい場合は、現地の環境を調査して設備の配置や換気などを助言する防カビアドバイスもご利用いただけます。施工例はカビ取り・カビ対策施工例もご覧ください。

よくあるご質問

Q. 黒カビと白カビでは、どちらが危ないですか?

A. 色だけで危なさを比べることはできません。同じ色でも種類はさまざまで、見た目が似ていても別のカビということがあります。どの色でも、広がっている・においが強い・何度も出てくる場合は、早めに原因を確かめて対処するのがおすすめです。体調が気になるときは、医療機関にご相談ください。

Q. お風呂のピンク色のぬめりは、赤カビですか?

A. 一般に「赤カビ」と呼ばれることがありますが、浴室のピンク色のぬめりは、酵母や細菌であることが多いといわれています。カビとは別の微生物でも、湿気と汚れがたまる環境を好む点は同じです。こまめに洗い流して乾かすことが基本で、同じ場所に黒カビが出ていないかもあわせて確認しましょう。

Q. 壁やコンクリートの白い粉は、白カビですか?

A. コンクリートやモルタル、タイル目地に出る白い粉は、エフロレッセンス(白華)と呼ばれる結晶であることがあります。粉っぽくザラザラした手触りならその可能性があり、綿毛のようにふわっとしてカビ臭いならカビの可能性が高くなります。判断に迷うときは、手でこすらずに写真を撮ってご相談ください。

Q. カビの種類を正確に知る方法はありますか?

A. 種類の確定には検査が必要です。当社のカビ菌検査のうち同定検査では、寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定します。空気中のカビの量の目安を知りたい場合は、採取を30〜60分程度で行える落下菌検査もあります。

Q. 色が薄くなれば、カビは取れたと考えていいですか?

A. 漂白して色が見えなくなっても、素材の奥にカビが残っていることがあります。しばらくして同じ場所に同じ色が戻る場合は、奥に残ったカビや、湿気の原因がそのままになっている可能性があります。繰り返す場合は、専門業者に原因から確かめてもらうのがおすすめです。

Q. 色の違うカビが何か所にも出ています。どこから手をつければいいですか?

A. まずは色ではなく、場所と広がりで優先順位をつけます。水まわりの小さな点は日常の掃除で様子を見て、壁紙の裏や木材、押入れの奥など素材に入り込んでいる場所、広がっている場所から先に確認しましょう。迷うときは、写真をまとめてご相談ください。

まとめ

  • カビの色は「手がかり」。黒は浴室・窓まわり、白は押入れ・木材、緑・青は壁紙や家具の裏でよく見られる
  • 赤・ピンクのぬめりは酵母や細菌、白い粉は結晶、外の緑は藻やコケなど、カビではないこともある
  • 色だけで種類は確定できない。種類を知りたいときは、採取・培養して確かめる同定検査を
  • 対処の優先順位は、色よりも「場所・広がり・素材の奥まで入っているか」で決める
  • 漂白しても戻る、素材に入り込んでいる、広がっている場合はMIST工法®など専門業者に相談を

結露が始まる今の時期は、窓まわりや押入れを見直す良いタイミングです。年末の大掃除の前に、家の中の「カビらしき色」を一度見て回ってみてください。

参考にした情報

「この色、カビなのかどうかわからない」という場合も、写真を撮ってお気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

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