株式会社せら · カビ対策の専門記事

スタッフブログ

施工やカビ対策に関する情報をお届けします。写真・料金・検査の案内とあわせて、ご相談の参考にしてください。

ホーム > スタッフブログ > カビ臭・下水臭・生乾き臭の見分け方|においから探す発生源と、確認の順番

カビ臭・下水臭・生乾き臭の見分け方|においから探す発生源と、確認の順番

10月も後半に入り、朝晩の冷え込みで窓を閉めて過ごす時間が長くなりました。空気がこもるこの時期は、「帰宅すると部屋がなんとなくカビ臭い」「洗面所から下水のようなにおいがする」といったご相談が増えてきます。今回は、カビ臭・下水臭・生乾き臭の見分け方と、においから発生源を探すときの確認の順番を、表とフローで整理します。においの元を先に絞り込めると、ご自身でできることと、専門業者に相談したほうがよいことの区別もつけやすくなります。

結論|においは「種類」「強い場所」「強くなるタイミング」の3つで見分ける

部屋のにおいは、どんなにおいか(種類)、どこで強いか(場所)、いつ強くなるか(タイミング)の3つを組み合わせると、発生源をかなり絞り込めます。たとえば、土っぽいにおいが押入れを開けたときに強ければカビ、どぶのようなにおいが排水口のそばで強く、水を流すと弱まるなら排水トラップ、雑巾のようなにおいが洗濯物やタオルからするなら生乾き臭、というように考えます。

確認は、安全の確認 → 水まわり → 布製品・洗濯物 → エアコン → 収納 → 床下・壁の中の順番がおすすめです。手軽に確かめられる場所から先に見ていき、見えない場所は最後に回します。

10月後半は、閉め切りでにおいがこもりやすく、暖房の使い始めや衣替えで「しばらく使っていなかった場所」の空気が動く時期です。においに気づいたときが、原因を確かめるよいタイミングです。

図1|カビ臭・下水臭・生乾き臭の特徴と、主な発生源の見分け方。

カビ臭・下水臭・生乾き臭の違い|においのタイプ別見分け表

においの感じ方や表現は人によって異なりますが、ご相談の現場でよく聞かれる表現と、考えられる発生源を整理すると次のようになります。まずは、いちばん近いタイプを探してみてください。

表1|においのタイプ別・見分けの目安
においのタイプ よく聞かれる表現 考えられる発生源 強くなりやすいタイミング
カビ臭 土っぽい、ほこりっぽい、古い本や地下室のよう 押入れ・クローゼット、家具の裏の壁、床下、壁の中 収納を開けたとき、閉め切った部屋に入ったとき、雨の日
下水臭 どぶのよう、腐った卵のよう 排水口・排水トラップ、洗濯機の排水口、使っていない洗面台 帰宅直後、長く使っていない水まわり、換気扇を回したとき
生乾き臭 雑巾のよう、湿ったタオルのよう 部屋干しの洗濯物、タオル、布製品 部屋干しが続く時期、乾きにくい雨の日
エアコンのにおい 酸っぱい、ほこりっぽい、カビっぽい エアコン内部の汚れ・カビ、周辺の壁 運転を始めた直後、冷房から暖房への切り替え時

ガスのようなにおいがする場合は、この表で判断せず、火気の使用や換気扇・電気のスイッチの操作を控えて窓を開け、ガス事業者へ連絡してください。焦げたにおいなど、ふだんと違う異常なにおいも同様に、まず安全を優先してください。

カビ臭は、カビが増えるときに出す揮発性の成分によるものと考えられています。目に見えるカビがなくても、においだけ先に気づくことがあるのはそのためです。一方で、下水臭や生乾き臭は、カビ以外が主な原因であることが多いにおいです。まずは「カビのにおいかどうか」を分けて考えると、対処の方向が決まります。

発生源の見分け方|排水トラップ・洗濯物・エアコン・押入れ・床下

排水トラップの封水切れ|下水臭の代表的な原因

キッチン・洗面台・浴室・洗濯機の排水口の下には、水をためて下水のにおいや虫が上がってくるのを防ぐ「排水トラップ」があります。この水(封水)が減ったりなくなったりすると、下水側のにおいが室内に上がってきます。

封水は、長く使わないと蒸発して減るほか、排水の流れ方によって引っ張られて減ることもあります。帰省や旅行のあと、使っていない洗面台や客用のトイレまわりでにおうときは、まずコップ1杯ほどの水を流して、においが変わるかを見てみてください。水を流して落ち着くなら、封水切れの可能性が高いと考えられます。

洗濯物・タオル|生乾き臭

部屋干しした洗濯物や、使ったあとのタオルからの雑巾のようなにおいは、主に細菌が関わるにおいと言われています。10月は秋の長雨や気温の低下で洗濯物が乾きにくくなり、部屋干しが増える時期です。洗濯物を片づけてもにおいが残るかどうかで、部屋そのもののにおいと区別できます。

エアコン|運転時だけにおうか

運転を始めたときだけにおい、止めると弱まるなら、エアコン本体が発生源の可能性があります。冷房で内部に付いた水分と汚れがたまっていることがあり、暖房に切り替えたときににおいに気づく方も少なくありません。内部の洗浄はエアコンクリーニング業者やメーカーへ、吹き出し口まわりの壁や天井にしみや黒ずみがある場合は、内装のカビとして別に考えます。

押入れ・クローゼット・靴箱|開けたときに強い

扉を開けた瞬間に土っぽいにおいがするなら、収納の中でカビが増えている可能性があります。外壁に面した奥の壁、床板、物を詰め込んで空気が動かない角が要注意です。衣替えで出し入れする今の時期は、気づきやすいタイミングでもあります。

床下・壁の中|部屋全体がうっすらにおう

特定の場所ではなく、部屋全体や家全体がうっすらカビ臭い場合は、床下や壁の中など見えない場所が発生源になっていることがあります。台風や大雨のあと、雨の日に強くなる、1階の北側で強い、といった傾向があれば、床下の湿気を疑ってみてください。

表2|場所別・発生源の確かめ方
場所 においの傾向 ご自身で確かめる方法 確かめたあとの目安
排水口・排水トラップ 下水臭。水を流すと弱まる コップ1杯ほどの水を流し、変化を見る 繰り返すなら住宅会社・設備業者・管理会社へ
洗濯物・タオル 生乾き臭。布を片づけると弱まる 洗濯物を別の部屋へ移し、においが残るか見る 部屋の湿気の対策もあわせて行う
エアコン 運転時だけにおう 運転を止めて、においが続くか見る 本体はクリーニング業者へ。周りの壁のしみは内装として相談
押入れ・クローゼット 開けたときに強い 中身を出して、奥の壁・床・角を見る 広がっていれば専門業者へ
床下・壁の中 部屋全体がうっすらにおう 床下点検口があれば、においの強さを比べる(無理に入らない) 見えない場所は現地調査で確認

確認の順番|安全から始めて、見えない場所は最後に

においの元を探すときは、次の順番で確かめると、手間をかけずに原因を絞り込めます。

  1. 安全を確認する:ガスや焦げたにおいなど、異常なにおいではないかを最初に確かめます。
  2. においの強い場所と時間をメモする:部屋ごとに歩いて、どこで強いか、朝・帰宅時・雨の日など、いつ強いかを書き留めます。
  3. 水まわりに水を流す:使っていない排水口に水を流し、下水臭が弱まるかを見ます。
  4. 布製品・洗濯物を確かめる:部屋干しの洗濯物、タオル、カーテン、ラグなどを移動して、においが残るか見ます。
  5. エアコンを止めて比べる:運転中と停止中で、においに差があるかを確かめます。
  6. 収納を開けて見る:押入れ・クローゼット・靴箱の中身を出し、奥の壁や床を確認します。
  7. 見えない場所は専門業者へ:ここまでで見つからず、カビ臭さが続く場合は、床下や壁の中の可能性を考えます。
図2|においから発生源を探すときの確認の順番(フロー)。

メモをとるときは、スマートフォンでにおいの強い場所の写真と日時を残しておくと、あとで相談するときの説明に役立ちます。

カビ臭いときに自分でできること・やらないほうがよいこと

カビ臭さの元が見つかったら、まずは次のことから始めてみてください。ポイントは、においを隠すのではなく、湿気とカビそのものを減らすことです。

  • 空気を動かす:収納の扉を開けたり、家具を壁から少し離したりして、湿気がたまる場所をつくらないようにします。
  • 湿度計で数字を見る:体感ではなく数字で見ると、換気や除湿のタイミングがつかみやすくなります。
  • 表面の小さなカビは製品表示に従って処理:市販のカビ取り剤は、使える素材と使い方を確認し、塩素系と酸性タイプなど別の製品と混ぜないでください。
  • 布製品は洗う・干す:においの付いたカーテンやラグ、収納の中の布団や衣類は、洗えるものは洗い、乾かしてから戻します。

反対に、芳香剤や消臭剤だけでにおいを隠すのは、発生源を見つけにくくするのでおすすめしません。また、壁紙や木部の黒ずみを強くこすったり削ったりすると、素材を傷めたり、カビを広げたりするおそれがあります。広い範囲や、拭いても同じ場所にくり返し出てくる場合は、無理をせずご相談ください。

表3|自分で対処できる目安と、専門業者に相談したい目安
状況 ご自身での対処の目安 相談を考えたいサイン
においの元 場所がはっきりしていて、手の届く範囲 探しても見つからない、部屋全体・家全体がにおう
カビの範囲 表面の小さな点状のカビ 広がっている、壁紙の裏や木部の奥まで黒ずんでいる
くり返し 一度の掃除でにおいが落ち着く 掃除しても数週間で同じにおいが戻る
建物の状態 結露を拭けば乾く 壁紙のはがれ・ふくらみ、床のしみや、ふわふわした感触がある

見えない場所のカビ臭はMIST工法®と現地調査で

押入れの奥の壁、家具の裏、床下、和室の木部など、素材の奥まで入り込んだカビは、表面を拭くだけではにおいが残ることがあります。

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥のカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理で予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなく、アルカリ性液です。施工は、研修と試験に合格した施工者が行います。詳しくはMIST工法®とは、住まいの事例は木造住宅のカビ取りやカビ取り・カビ対策施工例をご覧ください。

料金の目安は、室内壁面クロスで1,500円〜/㎡、築40年未満の和室木材部(6畳・天井除く)で120,000円〜(いずれも税別)などです。範囲・環境・素材によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします(サービス内容と料金)。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 部屋全体や家全体が、うっすらカビ臭い
  • 押入れやクローゼットを開けると、土っぽいにおいがする
  • 掃除や消臭をしても、同じにおいが戻ってくる
  • 雨の日や台風のあとに、1階の部屋のにおいが強くなる
  • においの元がカビかどうか、確かめておきたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

カビ菌検査と防カビアドバイスで「においの元」を考える

においの元がはっきりしないときは、カビ菌検査で状態を確かめる方法があります。当社では、空気中から落ちてくるカビを調べる落下菌検査(採取は30〜60分程度)と、寒天スタンプで採取して培養し、カビの種類を確定する同定検査を行っています。においの強い部屋とそうでない部屋を比べたり、施工の前後を比べたりすることで、対策を考える材料になります。

カビ菌検査は、においそのものを測る検査ではなく、健康被害の有無を判定するものでもありません。体調が気になる場合は医療機関にご相談ください。

また、現地の環境を調査して原因を分析し、設備の配置や換気などを助言する防カビアドバイスもご利用いただけます。においが出る場所と湿気の出どころの関係がわかると、再発を防ぐための暮らし方も見えてきます。

図3|家の中でにおいが出やすい場所と、においのタイプ(模式図)。

よくあるご質問

Q. カビ臭と下水臭は、どう見分ければよいですか?

A. 目安として、カビ臭は土っぽい・ほこりっぽい・古い本のようなにおいで、湿った場所や閉め切った場所で強くなります。下水臭はどぶや腐った卵のようなにおいで、排水口の近くで強く、水を流すと弱まることがあります。においの表現は人によって違うため、においの強い場所と、強くなるタイミングをあわせて確かめるのがおすすめです。

Q. 排水口に水を流したら、においが消えました。もう大丈夫ですか?

A. 排水トラップの水(封水)が切れていたことが原因なら、水を補うことで落ち着くことがあります。ただし、しばらくして同じにおいが戻る場合は、封水が減りやすい状態や、配管のすき間など別の原因も考えられます。何度も繰り返すときは、住宅会社や設備業者、賃貸なら管理会社にご相談ください。

Q. 生乾き臭はカビのにおいですか?

A. 洗濯物やタオルの生乾き臭は、主に細菌が関わるにおいと言われており、カビ臭とは分けて考えるのが一般的です。ただし、部屋干しが続いて室内の湿気が高い状態が長引くと、壁や収納でカビが増えやすい環境にもなります。においの元とあわせて、部屋の湿気も見直しましょう。

Q. どこを探してもカビが見当たらないのに、カビ臭いのはなぜですか?

A. 押入れの奥の壁、家具の裏、床下、壁の中など、ふだん目に入らない場所でカビが増えていることがあります。においの強い場所を絞り込んでも見つからない場合は、現地調査やカビ菌検査で状態を確かめる方法があります。

Q. においの元がカビかどうか、検査でわかりますか?

A. カビ菌検査は、空気中や表面にどのくらい、どんな種類のカビがいるかを調べるもので、においそのものを測る検査ではありません。部屋ごとの比較や、施工前後の比較などで、においの元を考える材料として役立ちます。健康への影響を判定するものではありません。

Q. カビ臭くて体調が気になります。どうすればよいですか?

A. 体調については、住まいの状況だけでは判断できません。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。当社でお手伝いできるのは、においの元になっている住まいのカビや湿気の環境を整えることです。

まとめ

  • 部屋のにおいは「種類」「強い場所」「強くなるタイミング」の3つで見分ける
  • カビ臭は土っぽい・ほこりっぽいにおい、下水臭はどぶのようなにおい、生乾き臭は雑巾のようなにおいが目安
  • 下水臭は、まず使っていない排水口に水を流して、封水切れかどうかを確かめる
  • 確認は「安全 → 水まわり → 布製品 → エアコン → 収納 → 床下・壁の中」の順番で
  • 芳香剤でにおいを隠さず、見えない場所のカビ臭は現地調査・カビ菌検査・MIST工法®で

閉め切りが増えるこれからの季節は、においの変化に気づきやすい時期でもあります。まずは今日、においの強い場所と時間をメモするところから始めてみてください。

「どこからにおうのかわからない」「掃除してもカビ臭さが戻る」という方は、においの強い場所と時間をメモして、お気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

記事を読んだあとのご案内

建物に合った対策へ。

分かる状況から、ご相談ください。

所在地・建物の用途・発生場所・おおよその範囲が分かると、相談を進めやすくなります。不明な項目があっても、まずは分かる範囲でお知らせください。

ほかのテーマから専門記事を探す →