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リフォーム・リノベーションの解体中にカビが見つかったら|工程を止めずに進めるための判断と段取り

 

更新日:(料金・検査の対象説明を更新。施工日は元の記録を保持)

「床をめくったら土台が黒くなっていた」「壁のボードをはがしたら、裏一面にカビが広がっていた」。リノベーションやリフォームの解体では、こうした場面に出会うことが少なくありません。10月は、年内の完工に向けてリフォームの工事が立て込む時期です。秋の長雨や台風のあとで、解体した壁の中や床下がまだ湿っている現場もあります。今回は、解体後にカビが見つかったとき、工程を止めずに進めるための判断と段取りを、工務店・リフォーム会社さまと施主さまの両方に向けて整理します。

結論|止めるのはカビの部位だけ。記録→原因→除カビ→乾燥確認→防カビを工程に組み込む

解体中にカビが見つかったら、現場全体を止めるのではなく、その部位の作業だけを止め、写真で記録して施主さまに第一報を入れるのが最初の一歩です。そのうえで水の出どころを特定し、「除カビ → 乾燥確認 → 防カビ処理 → 下地・仕上げ」の順番を、残りの工程のなかに組み込みます。

いちばん避けたいのは、工期を気にして下地をそのまま閉じてしまうことです。年内完工を急ぐ時期ほど起こりやすいのですが、壁や床の中に残ったカビと湿気は、引き渡し後のにおいや再発につながることがあります。止める範囲を絞り、判断材料を早くそろえることが、結果的に工期を守る近道です。

解体中にカビが見つかったら、最初にやること・やらないこと

発覚した直後の対応で、そのあとの説明のしやすさと工程の組み直しやすさが大きく変わります。現場で迷いやすいポイントを表にまとめました。

表1|発覚直後の「やること」と「やらないこと」
場面 やること やらないこと
作業の範囲 カビのある部位の作業だけ止め、ほかの工程は続ける 現場全体を止めてしまう/気にせずそのまま進める
記録 位置・範囲・状態を写真で残し、図面に印を付ける 先に拭き取ってから撮る
周囲への配慮 解体材は袋に入れて搬出し、ほかの部屋へ広げない 乾いたカビを掃き集めて舞い上げる
施主さまへの連絡 当日中に写真を添えて第一報を入れる 費用が決まるまで伝えない
その後の処理 原因を確認してから、除カビの方法と範囲を決める 表面だけ塗装やボードでふさぐ

解体時は粉じんが舞いやすくなります。作業する方はマスクなどの保護具を使い、体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

写真記録と施主さまへの説明|あとで困らないための残し方

解体後に見つかったカビは、多くの場合、当初の見積もりに入っていません。追加の工事として説明し、合意をいただく必要があります。そのとき説得力を持つのは、口頭の説明よりも「いつ・どこで・どのくらい」がわかる記録です。

おすすめは、位置がわかる全景、スケールを当てた近景、図面へのマークの3点を発覚時にそろえておくことです。さらに、原因と思われる箇所、残す・交換するの判断に使った事実、除カビの前後を同じ構図で撮った写真を足していくと、施主さまへの説明、追加見積もり、引き渡し後のお問い合わせ対応まで、同じ記録を使い回せます。

図3|施主さまへの説明に使える「記録チェック」6項目。

施主さまへの説明では、「何が見つかったか」「原因の見立て」「どう処理するか」「費用と工期への影響」の順に伝えると、話が整理されて伝わりやすくなります。まだわかっていないことは、わかっていないと正直に伝え、いつまでに何を確認するかをあわせてお伝えすると安心していただけます。

原因の特定|床下・壁の中のカビは「水の出どころ」から考える

カビは、水分がある場所で育ちます。解体して見えたカビも、何らかの水の出どころがあった結果です。原因が残ったまま除カビや仕上げをしても、条件がそろえば再び発生することがあります。部位ごとの典型的な原因と、解体中に確認したいポイントは次のとおりです。

表2|部位別|考えられる原因と解体中の確認ポイント
部位 考えられる原因 解体中に確認したいこと
床下(土台・大引・根太) 地面からの湿気、換気不足、配管の漏れ しみの位置と配管の経路、床下の換気口の状態
外壁側の壁の中 雨水の浸入、壁内の結露 サッシまわり・外壁のひび、断熱材の濡れ方
浴室・洗面まわり 防水の劣化、給排水の漏れ 土台や柱の足元の傷み、配管の接続部
キッチン下・壁 給排水管の結露や漏れ 床板のふやけ、配管まわりのしみ
天井裏 雨漏り、屋根裏の結露 野地板・垂木のしみの形、広がる方向

しみの形や広がる方向は、原因を探す手がかりになります。上から下へ筋状に伸びていれば雨水や漏水、面で広がっていれば結露や床下の湿気、というように当たりを付け、配管や防水の業者さんとも連携して確認します。床下の原因については「床下・基礎まわりのカビ」でも詳しく紹介しています。

除カビ→乾燥確認→防カビ→下地・仕上げ|工程のどこにカビ取りを挟むか

カビ取りを挟む位置は、原因の手当てが終わり、下地を閉じる前です。配管の修理や防水のやり直しを先に済ませ、残す材の除カビを行います。そのあと下地が乾いていることを確認して記録し、防カビ処理をしてから、ボードや床を張って仕上げに進みます。

図1|解体中にカビが見つかってから仕上げまでの工程。カビ取りは原因の手当ての後、下地を閉じる前に入れる。

工程を組み直すときのコツは、カビ取りに関わる部位と、そうでない部位を分けて考えることです。たとえば床下の一部でカビが見つかっても、ほかの部屋の設備工事や内装の下準備は並行して進められます。止めるのは処理が終わるまで閉じられない部位だけに絞ると、全体の遅れを小さくできます。

乾燥確認は、急ぐ時期ほど省略されがちな工程です。気温が下がってくる秋は、夏に比べて乾きにくく感じる現場もあります。含水率計などで確認した結果を日付と一緒に記録し、乾いたことを確かめてから閉じるようにしてください。

残すか交換するか|柱・土台など構造材の判断の目安

カビが出た材を前にして、いちばん悩むのが「残すか、交換するか」です。判断の軸は、材そのものが傷んでいるか、水の出どころを止められるか、水を含んで崩れる材かどうかの3つです。

図2|カビが出た材を「残す」か「交換する」かの判断の流れ(目安)。
表3|部材別|残せる場合と、交換を検討する場合の目安
部材 除カビで残せる場合がある 交換・補強を検討する場合
柱・土台・大引などの構造材 表面の黒ずみ・変色で、材が硬くしっかりしている 腐朽して柔らかい、欠けている、シロアリの被害がある
合板の下地(床・壁) 表面のカビで、ふくらみや層のはがれがない 水を含んでふくらむ、層がはがれている
石膏ボード —(状態によっては残せる場合も) 水を含んで崩れる、裏面に広くカビがある
断熱材 —(状態の確認が必要) 濡れて形が崩れている、においが強い

MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理を行います。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなく、アルカリ性液です。研修と試験に合格した施工者が施工します。

そのため、既存の柱や土台などの構造材を生かしたまま除カビできる場合があります。交換の範囲を必要な部分に絞れれば、材料の手配や大工工事の追加を抑えられ、工期への影響も小さくできます。ただし、残せるかどうかは現地で素材の状態・範囲・原因を確かめたうえでの判断になります。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 解体したら、床下の土台や柱に黒カビが広がっていた
  • 壁の中の断熱材やボードの裏にカビとしみがある
  • 構造材を交換せずに残せるか、判断材料がほしい
  • 年内完工に向けて、工程のどこにカビ取りを入れるか相談したい
  • 施主さまへの説明に使える記録や検査結果を残しておきたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

工期と費用への影響|年内完工に間に合わせる段取り

解体後のカビで工期に影響が出やすいのは、判断待ちの時間です。原因がわからない、残すか交換するか決まらない、施主さまの合意がとれない、という状態が続くほど、閉じられない部位が増えていきます。発覚した日のうちに記録と第一報を済ませ、早めに専門業者の現地調査を入れると、そのあとの段取りを組みやすくなります。

費用は、範囲・素材・環境によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。目安として、室内壁面(クロス)は1,650円〜/㎡、築40年未満の和室木材部(6畳・天井除く)は132,000円〜(いずれも税込)などがあります。詳しくはサービス内容と料金をご覧ください。見えない範囲の状態を確かめたい場合や、処理前後を比べる記録を残したい場合は、カビ菌検査を組み合わせる方法もあります。

除カビから内装の修繕までを一つの窓口で進めたい場合は、MIST工法®で除カビから修繕までを一貫して行うグループ代理店「カビ取リフォーム」(関東・関西・東海)もあります。工務店・リフォーム会社さま向けの協業については「建築・住宅会社の方へ」でご案内しています。

施主さまへ|解体中にカビがあると言われたら

工事中に「カビが見つかりました」と連絡を受けると、不安になるのは当然です。ただ、解体したからこそ見つかったとも言えます。そのまま閉じられてしまうより、いま見つかって対処できるほうが、長く安心して住むためには良い結果につながります。

説明を受けるときは、写真と位置、原因の見立て、残す材と交換する材の区別、費用と工期への影響の4点を確認してみてください。記録を共有してもらえれば、ご家族とも相談しやすくなります。工事前にできる準備については「リフォーム前のカビ取りが先な理由」もあわせてご覧ください。

よくあるご質問

Q. 解体中にカビが見つかったら、工事はすべて止めるべきですか?

A. すべてを止める必要はありません。カビが見つかった部位の作業だけを止め、記録と原因の確認を進めながら、影響のないほかの工程は続けるのが現実的です。どこまで止めるかは、範囲と原因がわかった時点で見直します。

Q. 床下の土台や柱にカビがある場合、交換しかありませんか?

A. 腐朽して柔らかくなっている、欠けているといった場合は交換や補強の検討が必要です。一方で、表面の黒ずみや変色で材そのものが傷んでいない場合は、除カビで残せる場合もあります。構造材の判断は、設計者・施工者の判断と現地での確認が前提です。

Q. 除カビのあと、すぐにボードを張ってもよいですか?

A. 下地が乾いていることを確かめてからにしてください。湿ったまま閉じると、壁や床の中に湿気を閉じ込めることになります。乾燥を確認した結果や日付を記録しておくと、施主さまへの説明にも使えます。

Q. カビ取りの費用は、誰が負担するものですか?

A. 契約内容や、カビの原因が何かによって変わるため、一概には言えません。だからこそ、発覚した時点の写真と範囲の記録を残し、追加の工事として施主さまに説明・合意をいただいてから進めることが大切です。

Q. 工務店・リフォーム会社から直接依頼できますか?

A. はい、法人・業者さまからのご依頼も承っています。工程のどこにカビ取りを入れるかのご相談から対応しますので、法人・業者様のお問い合わせまたはお電話でご連絡ください。

Q. 施主として、解体中にカビがあると言われたら何を確認すればよいですか?

A. 写真と位置、原因の見立て、残す材と交換する材の区別、追加の費用と工期への影響の4点を確認してみてください。記録を共有してもらえるとご家族とも相談しやすくなります。

まとめ

  • 解体中にカビが見つかったら、止めるのはその部位の作業だけ。当日中に記録と施主さまへの第一報を
  • 記録は「全景・近景・図面へのマーク」を発覚時に、処理の前後は同じ構図で残す
  • カビ取りは、原因の手当ての後、下地を閉じる前に「除カビ → 乾燥確認 → 防カビ」の順で挟む
  • 残すか交換するかは、材の傷み・原因を止められるか・崩れる材かの3点で判断する
  • 素材を削らないMIST工法®なら、既存の構造材を生かしたまま除カビできる場合がある

年内完工に向けて慌ただしい時期ですが、下地を閉じる前のひと手間が、引き渡し後の安心につながります。現場でカビが見つかったら、早めにご相談ください。

解体中にカビが見つかり、工程の組み直しや残す・交換の判断に迷われたら、早めにご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

掲載した施工料金は本部公開料金表と照合した税込の目安です(2026年10月14日確認)。施工範囲、別途費用、原因改善工事の扱いを含め、総額は正式な見積書で確認してください。

検査は空気・表面の採取方法と菌の種類を調べる同定分析を分けて選びます。施工前後を比べる場合は採取・培養条件をそろえます。落下菌の結果をそのままCFU/m³へ換算することはできず、結果だけで水分の原因、健康への影響、将来の再発の有無は判断できません。検査結果の読み方

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