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別荘・セカンドハウスの冬じまい|閉める前にやることと、春に開けたときカビを出さないために

紅葉の季節が過ぎ、朝晩の冷え込みがはっきりしてくる10月後半から11月は、別荘やセカンドハウスを「冬じまい」する方が増える時期です。一方で、毎年春になると「開けたら家じゅうがカビ臭い」「布団やソファに黒い点が出ていた」というご相談もいただきます。今回は、別荘を閉める前にやっておきたいことと、春に開けたときカビを出さないための手順を、スタッフの目線で整理します。

結論|別荘の冬じまいは「湿気を残さず閉める」と「春の開け方」がセットです

別荘・セカンドハウスのカビ対策で大切なのは、閉める前に湿気と汚れをできるだけ残さないこと、そして春に開けたとき最初の1日の動き方を決めておくことの2つです。冬のあいだは換気も生活の熱もほとんどなくなるため、閉める時点で残っていた湿気・汚れ・布製品が、そのままカビの条件になります。

具体的には、①布製品を持ち帰る・乾かす、②水まわりと冷蔵庫を乾かす、③家具と収納に空気の通り道をつくる、④水抜き・通水やブレーカーは管理会社・設備業者の指示に従う、⑤見つけたカビは閉める前に処理する、の順で進めます。朝晩の冷え込みで窓の結露が始まるこの時期は、閉める前の室内が思った以上に湿っていることもあるので、晴れた日に換気してから閉めるのがおすすめです。

図1|別荘・セカンドハウスの冬じまいの流れ(閉める数週間前〜春に開けるまで)。

別荘・セカンドハウスがカビやすい理由

別荘は「使う時期」と「閉める時期」がはっきり分かれる家です。普段暮らしている家や、長く人が住んでいない空き家とは、カビの出方にも違いがあります。

理由① 使ったあとの湿気を抱えたまま閉めやすい

最後の滞在では、入浴や料理、洗濯などで家の中に湿気が出ます。その直後に窓を閉め、慌ただしく帰ると、浴室・脱衣所・キッチンに残った水気や、使ったタオル・寝具の湿気が、閉め切った家の中にとどまります。

理由② 立地によっては湿気が多く、乾きにくい

森や水辺に近い場所、霧が出やすい場所、日当たりの限られる斜面などに建つ別荘では、周りの環境そのものが湿りがちなことがあります。木をふんだんに使った建物や、床下・北側の部屋は、もともと乾く機会が少ない場所です。

理由③ 数か月、誰も様子を見ない

普段の家なら小さな黒い点に気づいてすぐに拭けますが、別荘では次に訪れるのが春になることも珍しくありません。気づくまでの時間が長いぶん、広がった状態で見つかりやすくなります。

表1|普段の家・空き家・別荘の違い(カビの面から)
比べる点 普段暮らしている家 長く空いている家 別荘・セカンドハウス
人の出入り 毎日ある ほとんどない 季節によって大きく変わる
湿気のたまり方 生活の湿気が毎日出る 換気が止まり少しずつたまる 最後の滞在の湿気を抱えて閉めやすい
気づくまでの時間 短い 長い 閉めている期間ずっと気づけない
対策の要 日々の換気・除湿 定期的な通風・通水 閉める前の準備と、開けたときの手順

長期不在の家全般については空き家・長期不在の家がカビる理由でも詳しくまとめています。本記事では、季節ごとに開け閉めする別荘ならではのポイントに絞ってお伝えします。

冬じまいの前にやること|場所別チェックリスト

閉める日の数週間前から少しずつ準備しておくと、最終日に慌てずに済みます。場所ごとの主なポイントは次のとおりです。

表2|別荘の冬じまい 場所別チェックリスト
場所 閉める前にやっておきたいこと
寝室・布団 寝具は持ち帰るか、よく干してから収納。マットレスは壁から離して立てかけない
リビング・ソファ クッションやラグは持ち帰る・乾かす。ソファは壁から少し離す
浴室・脱衣所 水気を拭き取り、目地やパッキンの汚れを落としてから乾かす。バスマットやタオルは持ち帰る
キッチン・食品庫 食品や調味料は持ち帰る。冷蔵庫の電源を切る場合は中を空にして拭き、扉を少し開けておく
押入れ・クローゼット 詰め込みすぎない。すのこ等で床や壁から離し、扉を少し開けておく
窓まわり・北側の部屋 結露の跡やカーテン裾の黒ずみを確認。カーテンは洗うか持ち帰る
床下・点検口 においや湿り気がないか確認し、気になる点は写真で残す

ポイントは、「湿気を吸う物を減らす」「空気の通り道を残す」「汚れを落としてから閉める」の3つです。カビはほこりや皮脂汚れ、食べこぼしなどを栄養にするため、掃除を済ませてから閉めるだけでも春の状態は変わってきます。

布団・カーテン・ソファなど布製品の扱い方

別荘の冬じまいで、春にいちばんカビが見つかりやすいのが布製品です。持ち帰れる物は持ち帰り、置いていく物は「乾かす」「離す」「重ねない」を意識してください。

表3|布製品の冬じまいの目安
布製品 おすすめの扱い 避けたいこと
布団・毛布・枕 持ち帰る。置いていく場合はよく干して乾かしてから収納 使った直後に押入れへしまう
タオル・バスマット 持ち帰って洗う 湿ったまま脱衣所に掛けておく
カーテン 洗うか持ち帰る。窓に触れないよう束ねる 結露した窓ガラスに裾が触れたまま閉める
ソファ・クッション 壁から少し離し、上に物を積まない。カバーは洗う 壁にぴったり付けて、布や荷物をかぶせる
ラグ・カーペット 丸めて持ち帰るか、乾かしてから床から浮かせて保管 床に敷いたまま、上に家具を置く

ソファやカーテンにすでにカビが出ている場合の考え方は、ソファ・カーテン・ラグにカビでも紹介しています。家具の裏の壁や床もあわせて確認しておきましょう。

水抜き・通水・電気は管理会社・設備業者の指示どおりに

寒冷地の別荘では、冬じまいに水抜きなどの作業が必要になることがあります。ただし、その手順や必要かどうかは、建物の設備・給湯器の種類・地域の気候などによって異なります。水抜き・通水、ブレーカーや換気設備を止めるかどうかは、自己判断せず、管理会社や設備業者の指示に従ってください。

カビの面から知っておきたいのは、水まわりの作業と湿気の関係です。たとえば、排水トラップの水(封水)が抜けた状態が続くと、下水のにおいや湿った空気が室内に上がってくることがあります。また、配管のトラブルで漏れが起きると、春に開けるまで誰も気づけません。閉める前に確認しておきたいことを表にまとめました。

表4|冬じまいの前に管理会社・設備業者へ確認したいこと
確認すること カビの面から確認したい理由
水抜き・通水の手順と、排水トラップの扱い 封水が切れると、下水臭や湿気が室内に上がることがあるため
ブレーカー・換気設備を止めるか 換気の有無で、閉鎖中の湿気のたまり方が変わるため
閉鎖中の見回り・通風の有無と頻度 漏水や雨漏りに早く気づけるかどうかが変わるため
春の開け方(通水の順番・立ち会い) 開けた日の最初の動きを決めておくと、慌てずに換気と確認ができるため

凍結対策や水抜きの具体的な方法は、建物や地域によって異なります。本記事ではカビの面からの考え方のみをご紹介しています。設備の扱いは、必ず管理会社・設備業者にご確認ください。

閉める前にカビを見つけたら|春まで持ち越さない

冬じまいの掃除で、押入れの壁の黒い点や、窓台の黒ずみ、天井のしみを見つけることがあります。閉め切る期間は換気がほとんどなくなるため、見つけたカビは閉める前に処理し、よく乾かしてから閉めるのが基本です。手のひら程度の表面のカビなら、換気をしながら製品表示どおりに拭き取り、しっかり乾かしてください。

一方、壁一面や押入れ全体に広がっている、木部の奥まで黒ずみが入っている、床下からにおうといった場合は、無理にこすると素材を傷めたり胞子を広げたりすることがあります。MIST工法®は、素材を削らない・こすらないカビ取り技術です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビを分解・洗浄したうえで、防カビ処理で予防します。使用する剤は、一般的な処理剤に多い酸性液ではなくアルカリ性液で、研修と試験に合格した施工者が施工します。木をたくさん使った別荘の内装も、素材を生かしながら除カビできるのが特長です。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 春に別荘を開けたら、毎年カビ臭さが残っている
  • 布団・ソファ・カーテンに黒い点が出たことがある
  • 窓まわりや北側の壁、天井にしみや黒ずみがある
  • 床下や押入れからにおう、床がふかふかする
  • 別荘を貸す・売る予定があり、状態を確かめておきたい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

カビの広がりや種類を確かめたいときは、カビ菌検査という方法もあります。冬じまいの前後で状態を記録しておくと、春の比較材料になります。料金の目安はサービス内容と料金をご覧ください。範囲・素材・環境によって大きく変わるため、実際の金額は現地調査のうえでお見積もりします。

春に開けたときの手順|カビを出さない最初の1日

春に別荘を開けた日は、すぐに荷ほどきや掃除機がけを始めるより、まず空気を入れ替え、状態を確かめることが大切です。

図2|春に別荘を開けた日の手順。
  1. マスクをして換気する:玄関と対角線上の窓を開け、しばらく風を通します。
  2. 通水して水を流す:水抜きをしていた場合は管理会社の案内に沿って通水し、各排水口に水を流して下水臭かどうかを切り分けます。
  3. 見て回り、写真に残す:押入れ・窓まわり・北側の部屋・天井・水まわりの下の収納を、触らずに確認します。
  4. 布製品を外に出して乾かす:置いていった寝具やクッションは、天気がよければ干し、黒い点がないか確かめます。
  5. 範囲で判断する:小さな範囲は拭き取り、広い範囲や素材の奥のカビ、強いにおいは無理にこすらず相談します。

換気の前に掃除機をかけたり、乾いたカビを払ったりすると、ほこりやカビを室内に広げてしまうことがあります。市販のカビ取り剤を使う場合は、必ず製品表示どおりに単独で使い、ほかの洗剤と混ぜないでください。作業中に体調の変化を感じたら、すぐに中断して外の空気を吸い、必要に応じて医療機関にご相談ください。

図3|冬じまいと春の点検で見ておきたい場所(別荘の模式図)。

よくあるご質問

Q. 別荘を閉めている間、除湿機をつけっぱなしにしてもよいですか?

A. 留守中に電気機器を動かし続けるかどうかは、湿気対策だけでなく安全面や電源の扱いにも関わります。建物の設備や管理の体制によって考え方が変わるため、ご自身で決める前に、別荘の管理会社や設備業者に相談してください。置き型の除湿剤を使う場合は、春に開けたときに必ず回収・交換しましょう。

Q. 水抜きや通水は自分でやってもよいですか?

A. 水抜き・通水の手順や必要性は、建物の設備や地域によって異なります。手順を誤ると配管や機器の不具合につながることもあるため、管理会社や設備業者の指示に従ってください。水抜きをした場合は、春に通水したあと、水まわりやその下の収納に漏れやしみがないかもあわせて確認しましょう。

Q. 布団やソファは、別荘に置いたままでも大丈夫ですか?

A. 布製品は湿気を抱えやすく、閉め切った季節にカビが出やすいものの代表です。持ち帰れる寝具やクッションは持ち帰り、置いていく物はよく乾かしてから、床や壁から離して保管するのがおすすめです。ソファやマットレスは、壁から少し離して置き、上に物を積まないようにしてください。

Q. 春に開けたらカビ臭い場合、まず何をすればよいですか?

A. マスクをして窓と玄関を開け、換気を始めてください。水抜きをしていた場合は、管理会社の案内に沿って通水し、排水口に水を流して下水臭かどうかを切り分けます。そのうえで、においの強い場所を写真に残し、広い範囲や素材の奥までカビが入っている場合は、無理にこすらず専門業者へご相談ください。

Q. 別荘が遠方でも、カビの相談や施工はお願いできますか?

A. はい、まずはお電話やお問い合わせフォームから、所在地・建物の種類・気になる場所の写真などをお知らせください。全国のMISTグループで対応しています。現地での立ち会いや鍵の扱いについては、ご状況をうかがったうえでご相談させていただきます。

Q. 冬じまいの前にカビを見つけたら、春まで待ってもよいですか?

A. 閉め切っている間は換気がほとんどなくなるため、見つけたカビをそのままにすると、春までに広がっていることがあります。小さな範囲なら閉める前に拭き取り、よく乾かしてから閉めましょう。広い範囲の場合は、冬じまいの前後で現地調査やカビ菌検査をご相談いただくと、春の計画が立てやすくなります。

まとめ

  • 別荘・セカンドハウスは、最後の滞在の湿気を抱えたまま閉めやすく、春まで誰も気づけないためカビが広がりやすい
  • 冬じまいは「布製品を減らす」「空気の通り道を残す」「汚れを落としてから閉める」が基本
  • 水抜き・通水・ブレーカー・換気設備の扱いは、管理会社・設備業者の指示に従う
  • 見つけたカビは閉める前に処理する。広い範囲や素材の奥のカビは無理にこすらず相談する
  • 春に開けた日は、換気 → 通水とにおいの切り分け → 写真で記録 → 布製品を乾かす、の順で

冷え込みが強まる前の晴れた日に、窓を開けて空気を入れ替えてから閉める。それだけでも、春に開けたときの状態は変わってきます。気になる場所があれば、よくあるご質問もあわせてご覧ください。

「春に開けるといつもカビ臭い」「冬じまいの前に状態を確かめておきたい」と思われたら、お気軽にご相談ください。現地調査・カビ菌検査・MIST工法®による除カビと防カビ処理については、MIST工法®とは/カビ菌検査/サービス内容と料金 をご覧ください。ご相談はお問い合わせ、工務店・管理会社など法人さまは法人・業者様のお問い合わせ、お電話は 0120-052-127 まで。

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