執筆:MIST工法®カビバスターズ本部(株式会社せら) 本記事の数値は公的機関・学会の公開資料にもとづいています。
施設別シリーズの第7回は保育所(保育園)です。乳幼児は体温調節や免疫の働きが未熟で、室内の環境の影響を受けやすいといわれます。国のガイドラインには、保育室の温度と湿度の目安が具体的に示されています。
この記事で分かること
- 「保育所における感染症対策ガイドライン」の保育室環境のめやす(室温・湿度60%)
- 加湿器とエアコンの手入れについての記載
- 湿度60%を守りながらカビを出さないコツ
- 保育所でカビが出やすい場所
1. 結論:保育室は「湿度60%」がめやす。加湿器は毎日水を交換
- こども家庭庁(旧厚生労働省)の「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」では、保育室環境のめやすとして室温:夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度:60%が示されています。
- 同じガイドラインで、加湿器使用時には水を毎日交換すること、エアコンも定期的に清掃することが求められています。
- 換気は、季節や施設の状況に応じて、窓あけのほか換気扇や扇風機も活用して行います。
湿度60%は乾燥による感染症対策の目安ですが、これを大きく超える状態が続くとカビやダニが増えやすくなります。60%を「上げすぎない上限」としても意識するのがポイントです。
2. ガイドラインの保育室環境のめやす
| 項目 | めやす |
|---|---|
| 室温(夏) | 26〜28℃ |
| 室温(冬) | 20〜23℃ |
| 湿度 | 60% |
| 加湿器 | 使用時は水を毎日交換 |
| エアコン | 定期的に清掃 |
| 換気 | 窓あけ、換気扇・扇風機等を活用。窓開け換気は2方向の窓を1時間に2回程度、数分間全開にする方法などが例示 |
3. 湿度60%を保ちながらカビを出さないコツ
- 湿度計を部屋ごとに置く:加湿器の近くではなく、子どもの目線の高さで
- 窓の結露を朝のうちに拭く:冬に加湿すると窓や外壁側の壁で結露しやすい
- 加湿器は毎日水を捨てて交換、タンクを乾かす:水をつぎ足さない
- 梅雨〜夏は除湿:湿度が高い季節は60%を超えないよう除湿を使う
- エアコンのフィルター掃除:冷房後は送風で内部を乾かす
4. 保育所でカビが出やすい場所
- 午睡用の布団・コット・布団収納:寝汗の湿気がこもる
- 窓まわり・カーテン:冬の結露
- おもちゃ・ブロックの収納ケース:洗ったあと乾かしきれないとき
- 沐浴室・トイレ・手洗い場:水はね
- 加湿器・エアコンの内部
午睡用の布団は、定期的に干すか布団乾燥機で乾かし、収納は詰め込まないことが大切です。
5. よくある質問
Q. 保育園の湿度は何%が目安ですか?
「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」では、保育室環境のめやすとして湿度60%、室温は夏26〜28℃、冬20〜23℃が示されています。
Q. 冬に加湿すると窓に結露してカビが出ます。どうすればいい?
湿度計を見て60%を超えないようにし、朝のうちに結露を拭き取ります。結露が多い部屋は、カーテンを窓から離し、家具やコットを外壁に密着させないようにしましょう。
Q. 保育園の加湿器の手入れ頻度は?
ガイドラインでは、加湿器使用時は水を毎日交換することが示されています。タンクや部品は取扱説明書に従って定期的に洗い、乾かしてください。
6. まとめ
- 保育室のめやすは室温 夏26〜28℃・冬20〜23℃、湿度60%
- 加湿器は毎日水を交換、エアコンは定期的に清掃
- 60%を大きく超えない。結露・布団・加湿器に注意
保育園・幼稚園のカビのご相談は、法人のお問い合わせまたはフリーダイヤル 0120-052-127 へ。
参考資料(一次情報)
- こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂)」 保育室環境のめやす(室温:夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度:60%)、加湿器の水の毎日交換、エアコンの定期清掃、換気の方法












