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歴史的建造物・登録有形文化財を活用する施設のカビ|カフェ・宿・資料館として使いながら守るための除カビと管理

明治・大正・昭和の洋館、町家、蔵、木造校舎などをカフェや宿、資料館、ギャラリーとして活用する施設が増えています。一方で、運営を始めてから「客室がカビ臭いと言われた」「厨房の隣の部屋の壁に黒い点が出てきた」「展示室の奥が白っぽくなっている」というご相談も少なくありません。10月中旬は、秋の長雨や台風のあとの湿気が残り、夏のあいだに増えたカビが見つかりやすい時期です。冬の結露シーズンや年末・年度末の工事計画を考え始める時期でもあります。この記事では、MIST工法®の開発元である株式会社せら(カビバスターズ本部)が、歴史的建造物・登録有形文化財を活用する施設のカビについて、用途によって増える湿気と出やすい場所、手続きの確かめ方、建物を傷めない除カビと段取り、そして使いながら守るための管理計画までをまとめてご紹介します。

この記事の要点

  • 歴史的建造物を活用すると、厨房・宿泊・来客・展示といった用途によって、建物が本来想定していなかった湿気が加わる。
  • カビは床下・厨房のまわり・客室・北側の窓や壁・展示室の奥・小屋裏に出やすい。まず写真と温湿度の記録から。
  • 登録有形文化財は「届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置」(文化庁)。工事の内容によっては届出が必要な場合があるため、所管の教育委員会などに事前確認を。
  • 除カビは、雨漏りなどの原因を止めてから、素材を削らない方法で。装飾や展示品は専門家と相談して分担を決める。
  • 施工は休館日・閑散期・区画ごとに。施工後は、所有者と運営者で共有する管理計画でカビを増やさない。

結論|活用施設のカビは「用途の湿気・素材・手続き・営業」を整理し、削らない除カビと管理計画で守る

歴史的建造物を活用する施設のカビは、住宅のカビとも、使われていない文化財のカビとも少し事情が違います。建物そのものは古く、傷めてはいけない素材や意匠が多いうえに、カフェの厨房、宿の浴室、来館者の出入りなど、活用によって新しい湿気の源が加わっているからです。さらに、登録有形文化財などであれば手続きの確認が必要になり、営業や開館を止めにくいという事情もあります。

進め方の基本は、写真で記録する → 温湿度を測る → 現地調査とカビ菌検査で範囲と原因を確かめる → 素材と文化財の手続きを確認する → 休館日や閑散期から工程を決める → 原因を止めてから、削らない方法で除カビと防カビ処理を行う → 管理計画で続けるという順番です。冬の結露シーズンを前にした今は、状態を確かめて年末年始や年度末の休館期間に施工を計画するよい機会です。

寺社や文化財建造物での当社の取り組みは寺社・文化財建造物のカビ取り、公共性の高い建物については公共施設のカビ取りのページでもご紹介しています。

歴史的建造物 カビが活用で増えやすい理由|用途が持ち込む湿気

文化庁のパンフレット「登録有形文化財建造物制度の御案内」では、登録有形文化財建造物は様々な活用を行いやすいことが特徴とされ、例えば内部を一部改装してホールやレストラン、資料館などとして活用することもできると紹介されています。

その一方で、建てられた当時とは違う使い方をすると、建物に新しい湿気の源が加わります。厨房の湯気や食器洗い、客室の入浴、大勢の来客、閉館後の閉め切り、改修で気密が上がった部屋などです。空き家を開けたときのカビについては空き家・長期不在の家がカビる理由で紹介していますが、活用施設では「使っているのにカビる」ことが起こります。

表1|用途ごとに増えやすい湿気と、カビが出やすい場所(目安)
活用の用途 増えやすい湿気 出やすい場所 気をつけたいこと
カフェ・レストラン 厨房の湯気、食器洗い、製氷機・冷蔵庫まわり 厨房の天井・壁、隣の客席の壁、食品庫、床下の配管まわり 換気扇の能力と給気口、閉店後の換気
宿・ゲストハウス 入浴・シャワー、洗濯・部屋干し、加湿 浴室に接する壁、押入れ・クローゼット、窓まわり 稼働の少ない客室の閉め切り
資料館・ギャラリー 来館者の出入り、雨の日の傘や衣服 展示室の奥、壁に寄せたケース・棚の裏、収蔵庫 閉館中の空気の動き、資料への影響
事務所・店舗 人の出入り、植物、加湿器 北側の部屋、倉庫・バックヤード 物の詰め込み、家具の壁ぎわ

東京文化財研究所の「文化財展示収蔵施設におけるカビのコントロールについて」では、空調で湿度を60%に設定していても、空気の流れが滞っていると部分的に65〜70%を超えることも珍しくないとされ、床面や冷気が直接あたる所、外壁に面した壁など結露しやすい場所は特に注意が必要とされています。結露の仕組みは結露とカビの仕組みで詳しく紹介しています。

古い洋館 カビ・町家・木造校舎で出やすい場所

活用施設でカビが見つかりやすいのは、次のような場所です。お客様の目に入る客席や客室だけでなく、ふだん人が入らない床下や小屋裏、バックヤードから先に進んでいることが多いので、点検の順番の目安にしてください。

図1|活用施設でカビが出やすい場所|洋館を使った施設のイメージ
表2|場所ごとのサインと、運営者・スタッフが確かめられる範囲
場所 気づきやすいサイン ご自分でできる確認 しないこと
床下 床下からのカビ臭、床板のたわみ・しみ 点検口や換気口から照らして撮影 狭い床下に潜る、薬剤をまく
厨房とその周辺 天井の黒い点、隣の部屋の壁紙のしみ 営業後に天井・壁の角を撮影 高所で強くこする
客室・浴室まわり 入室時のにおい、押入れの白いカビ チェックアウト後に扉を開けて確認 塩素系の剤を木部や畳に使う
窓・北側の外壁 古いガラス窓の結露、窓下の床板の黒ずみ 朝の結露の有無を記録 木製建具を削る・磨く
展示室・資料室 奥の壁のしみ、ケースや棚の裏の白い綿状のもの 閉館日に見える範囲を撮影 展示品を拭く・動かす
小屋裏・天井 天井のしみ、雨のあとのにおい 点検口があれば照らして撮影 小屋裏に入る、屋根に上る

台風や長雨のあとの点検は台風・大雨のあとに確認したい家のカビも参考にしてください。客室のにおいや口コミへの影響についてはホテル・旅館・民泊の客室カビでも紹介しています。

素材ごとの考え方|漆喰・木製建具・古い床板・壁紙・れんが

歴史的建造物の除カビで大切なのは、素材を見きわめて、除カビできる所・専門家に任せる所・修理が先の所を分けることです。東京文化財研究所の資料では、カビが生えているということは、生えている素材が分解され使われているということだと説明されています。表面を強くこすったり削ったりすると、カビの跡だけでなく、代わりのきかない素材や仕上げを傷めてしまうおそれがあります。

表3|素材ごとの除カビの考え方(目安)
素材・部位 気をつけたいこと 進め方の目安
木の床板・柱・腰壁・階段 削ると木肌や色つや、すり減りの風合いが変わる MIST工法®で削らず、こすらずに除カビ・防カビを検討
木製の窓・建具 結露で下の框や窓台が傷みやすい。塗装がはがれやすいことも 傷みがあれば建具の修理と順番を決めて除カビ
漆喰・土壁・しっくいの天井 削ると壁そのものを傷める。ひびからの雨水にも注意 壁の修理が必要かを確認してから除カビの範囲を決める
壁紙・布張り・装飾天井 後の時代に張り替えた部分と当初の部分が混在することも 価値のある仕上げは技術者と相談し、張り替え部分と分けて考える
れんが・石・コンクリート 地面や雨の水を吸い上げ、室内側が湿りやすい 水の入り口を確かめてから除カビと防カビ処理
畳・カーテン・家具 裏側や壁ぎわから増えやすい 干す・入れ替えを検討。建物側の原因も一緒に確認

古民家を民泊や店舗に再生する前の考え方は古民家のカビ、蔵を店舗やギャラリーとして使う場合は蔵・土蔵のカビ、寺社の建物は寺院の本堂・神社の社殿のカビもあわせてご覧ください。

文化財 活用 カビ|削らないMIST工法®という選択

MIST工法®は、素材を削ったりこすったりせずにカビを取り除く工法です。霧状の専用剤を、カビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビまで分解・洗浄します。使用する専用剤は、一般的なカビ処理剤に多い酸性の液ではなくアルカリ性の液です。除カビのあとには防カビ処理を行い、カビが増えにくい状態に整えます。施工は、研修と試験に合格した施工者が担当します。

歴史的建造物では、一度削った床板や建具、壁の仕上げは元に戻せません。当初の素材や風合いが施設の魅力そのものである場合が多く、削らずに奥のカビまで処理できることが大きな意味を持ちます。当社はMIST工法®の開発元として、全国のカビバスターズグループ拠点と連携してご相談を承っています。

必要に応じてカビ菌検査も行います。落下菌検査は空気中から落ちてくるカビを培地で受けるもので、採取を30〜60分程度で行えます。同定検査は寒天スタンプで壁や木部の表面から採取し、培養してカビの種類を確定します。施工前後の記録は、関係者への説明や翌年の点検に役立ちます。結果の見方はカビ菌検査の結果の読み方、検査の使い分けはカビ菌検査という選択肢で紹介しています。

浴室の一部やエアコン内部など小さな範囲のカビは、ハウスクリーニングやエアコン専門業者が向いている場合があります。当社は床下・部屋全体・建物規模のカビ取りと防カビを専門にしています。

こんなときは、一度ご相談ください

  • 洋館・町家・蔵などを活用した施設で、客室や客席がカビ臭い
  • 厨房の隣の部屋や、展示室の奥の壁にカビが広がってきた
  • 登録有形文化財の建物で、傷めない除カビの方法を相談したい
  • 休館日や閑散期に合わせて、営業を止めずに施工したい
  • 所有者・運営者・所管の窓口に説明できる調査結果や写真の資料がほしい

写真を見ながらのご相談や、現地調査・カビ菌検査のご依頼も承っています。全国のMISTグループで対応しています。

📞 0120-052-127(フリーダイヤル)お問い合わせフォーム

登録有形文化財 カビ|手続きと相談先を確かめる

文化庁のページ「登録有形文化財(建造物)」によると、文化財登録制度は、平成8年10月1日に施行された文化財保護法の改正で導入されたもので、届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるものとされています。重要なものを厳選して許可制などの強い規制と手厚い保護を行う指定制度を補完するもの、と説明されています。

同じく文化庁のパンフレット「登録有形文化財建造物制度の御案内」(2020年3月)では、登録の基準は、原則として建設後50年を経過したもののうち、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」「造形の規範となっているもの」「再現することが容易でないもの」のいずれかに当てはまるもの、とされています。所有者が行う主な届出は、次のように紹介されています。

表4|登録有形文化財建造物の主な届出(文化庁のパンフレットより)
場面 届出の目安 パンフレットでの説明
現状変更 変更しようとする日の30日前までに届出 移築する場合や、外観を変更する範囲が通常望見できる範囲の4分の1を超える場合など
維持の措置 届出が必要ない場合 変更部分が外観の通常望見できる範囲の4分の1以下の場合や、内装のみの模様替え、雨漏りや壁のひび割れといった毀損の補修工事など
毀損 事実を知った日から10日以内に届出 何らかの原因で破損・損傷してしまった場合
所有者の変更 新所有者が20日以内に届出 旧所有者は登録証を新所有者に引き渡す

表は文化庁のパンフレットの記載を要約したものです。除カビがどれに当たるか、手続きが必要かどうかは工事の内容や文化財の種類によって変わるため、当社で断定することはできません。国・都道府県・市町村の指定文化財は、登録有形文化財とは異なる手続きが定められています。必ず所管の教育委員会などにご確認ください。

除カビの多くは外観を変える工事ではありませんが、あわせて行う修理・設備の工事を含めると判断が変わることもあります。早めに工事の内容を整理して所管の窓口に相談しておくと安心です。当社は、確認に必要な工事の内容や方法、使用する剤の説明をお手伝いします。

また、文化庁の「重要文化財(建造物)の活用について(通知)」(平成8年)では、所有者は維持管理や修理に関する事項を定めた計画をあらかじめ策定すべきとされています。活用と維持管理を一緒に計画するという考え方は、カビの対策にも当てはまります。

営業・開館を続けながら進める段取り|ご相談から施工まで

活用施設の除カビで住宅と大きく違うのは、営業日・開館日・予約との調整です。所有者と運営者が別の場合(自治体が所有し、指定管理者が運営する場合など)は、誰が判断し費用を負担するかの確認も必要です。費用の負担や責任は契約や状況によって異なるため、当事者間や専門家にご確認ください。

図2|活用施設のカビ|ご相談から施工・管理までの流れ
表5|活用施設での工程の組み立て方(例)
時期(目安) 行うこと ポイント
施工の2〜4か月前 ご相談・現地調査・カビ菌検査 床下・小屋裏・厨房や客室のまわりまで確認。雨漏りなど修理の要否も
並行して 文化財の手続きの確認 登録・指定がある場合は所管の窓口へ早めに相談
1〜3か月前 範囲と方針、お見積もり、工程表 除カビ・修理・専門家に任せる部分を分け、区画ごとの工程に
施工前 所有者・運営者・関係者への説明 予約の調整、お客様や来館者へのお知らせ
休館日・閑散期 区画ごとに除カビ・防カビ処理 養生して、お客様の動線と作業場所を分ける
施工後 完了確認・報告・管理計画 施工前後の写真で報告し、日々の管理を共有

雨漏りなどの修理が必要な場合は、修理 → 乾燥 → 除カビ → 防カビ処理の順になるため、そのぶん余裕をみておきましょう。今の時期にご相談いただくと、秋から冬のあいだに調査と計画を進め、年末年始や年度末の休館期間、春の繁忙期の前に施工する、といった組み立てがしやすくなります。

費用は、建物の規模や構造、素材、カビの範囲、湿気の原因によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。部位ごとの目安はサービス内容と料金に掲載していますが(例:室内壁面クロス1,500円〜/㎡、税別)、歴史的建造物は構造や素材が一般の住宅と異なるため、目安がそのまま当てはまらないことが多いとお考えください。詳しくは料金はなぜ現地調査のあとなのかをご覧ください。雨漏りの修理、木部や外壁の修理、文化財の修理そのものは当社の業務外です。必要な専門業者・技術者と連携して段取りを組みます。

使いながら守る管理計画|除カビのあとに続けたいこと

除カビと原因の対策が終わったら、カビを増やさない管理を続けることが大切です。活用施設ではは関わる人が多いため、誰が・いつ・何を見るかを決めておくと続けやすくなります。東京文化財研究所の資料をもとに、取り入れやすいことをまとめました。

図3|活用施設のカビ管理計画表(例)|誰が・いつ・何を見るか
  • 温湿度を測って記録する:部屋の中央などの開放的な場所(床から約120cmの高さ)と隅に温湿度計を置き、湿気は下にこもりやすいことを念頭に、高さを変えて複数の場所で測る。直射日光や空調の風が当たる場所は避ける
  • 湿度は60%以下を目安に:カビの被害を予防するには、基本的に相対湿度を60%以下に保つ必要があるとされている。ただし漆など乾燥に弱い素材もあり、急な温湿度の変化も劣化の原因になるため、急に乾かしすぎない
  • 空気を動かす:送風機や除湿機で空気を動かすことも一定の効果が望めるとされている。除湿機のタンクがいっぱいのまま放置すると周囲が高湿度になるため、こまめに捨てる
  • 物を壁や床から離す:外壁に面した壁は結露しやすい。棚は壁に密着させず、一番下の棚板は床から10cm以上上げることが望ましいとされている
  • 清掃でほこりをためない:ほこりや汚れはカビの栄養になる。資料に薬剤を塗ると変色や変質を招きかねないため、予防は水分の制御と定期的な清掃が基本とされている

長雨や台風のあと、冬の暖房を使い始める前は、床下・小屋裏・北側の部屋を重点的に確認しましょう。暖房と結露の関係は暖房の使い始めに増える結露とカビで紹介しています。利用者やテナントからカビの指摘を受けたときの初動はビル・施設管理者のためのカビ対応も参考になります。

よくあるご質問

Q. 登録有形文化財の建物をカフェや宿として使っていますが、除カビに届出は必要ですか?

A. 文化庁のパンフレットでは、移築や外観を大きく変える現状変更は30日前までの届出が必要とされ、内装に限定した改修や毀損の補修などの維持の措置は届出が必要ない場合があるとされています。ただし、除カビがどれに当たるかは工事の内容によって変わるため、当社で断定はできません。施工の前に、所管の教育委員会などにご確認ください。確認に必要な工事の内容や方法の説明はお手伝いします。

Q. 営業や開館を続けながら除カビできますか?

A. 建物の規模やカビの範囲によりますが、休館日・定休日・閑散期を使い、区画を分けて進める方法をご提案することが多いです。厨房、客室、展示室など用途ごとに養生と作業の順番を決め、お客様の動線と作業場所を分けます。

Q. 古い洋館の漆喰壁や木製の建具を、削らずに除カビできますか?

A. MIST工法®は、素材を削ったりこすったりせずにカビを取り除く工法です。霧状の専用剤をカビの状態や素材に合わせてその都度調整し、素材の奥に入り込んだカビまで分解・洗浄します。ただし、仕上げの状態や過去の補修の内容によって向き不向きがあるため、現地調査で確かめてから施工範囲をご提案します。装飾性の高い部分は、修理に関わってきた技術者などと相談して進めます。

Q. 展示品や所蔵資料にもカビが出ています。一緒に相談できますか?

A. 建物のカビについてはご相談を承ります。展示品や資料そのものは、素材や価値によって扱い方が大きく変わるため、保存修復の専門家や学芸員の方と相談しながら進めることをおすすめします。建物側の湿気の原因を整えることは、資料を守ることにもつながります。

Q. 湿度は何%くらいに保てばよいですか?

A. 東京文化財研究所の資料では、カビの被害を予防するには、基本的に相対湿度を60%以下に保つ必要があるとされています。一方で、漆芸品のように低湿度でひび割れや剥離が起きる素材もあり、急激な温湿度の変化も劣化の原因になるため、湿度の設定はほかの劣化要因も考えて決めるとされています。まずは複数の場所で温湿度を測り、記録することから始めてください。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?補助金は使えますか?

A. 建物の規模や構造、素材、カビの範囲、湿気の原因によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりします。登録有形文化財については、文化庁のパンフレットで保存修理の設計・監理費や公開活用事業への補助、税の優遇措置が紹介されていますが、除カビが対象になるかどうかは当社では判断できません。補助や税の扱いは、所管の教育委員会や自治体の窓口でご確認ください。

まとめ

  • 歴史的建造物をカフェ・宿・資料館などに活用すると、厨房・宿泊・来客・展示といった用途によって新しい湿気が加わる
  • カビは床下・厨房のまわり・客室・北側の窓や壁・展示室の奥・小屋裏に出やすい。まず写真と温湿度の記録を
  • 登録有形文化財は届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置(文化庁)。除カビに手続きが必要かどうかは所管の教育委員会などに確認する
  • 雨漏りなどの原因を止めてから、MIST工法®で削らず、こすらずに除カビし、防カビ処理を行う。装飾や展示品は専門家と分担する
  • 施工は休館日・閑散期・区画ごとに。所有者と運営者で共有する管理計画で、使いながら守る
  • 湿度は60%以下が目安(東京文化財研究所)。ただし急に乾かしすぎない

10月中旬は、秋の長雨や台風のあとで湿気が残り、夏に増えたカビが目につきやすい時期です。冬の結露シーズンや年末・年度末の休館期間を前に、気になる場所の写真を数枚と、施設の用途・休館日の予定をお知らせいただくだけでも、ご相談はぐっと進めやすくなります。

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