9月4日から続けてきた連載も、今回が最終回です。ここまでの内容を、「業者を選ぶときに何を聞けばよいか」という形にまとめます。当社に依頼されるかどうかにかかわらず、判断の材料としてお使いいただければと思います。
結論|聞くのは「範囲・根拠・その後」の3つ
見積書の金額だけを並べても、比較にはなりません。どこまでやるのか(範囲)、なぜその方法なのか(根拠)、終わったあとどうするのか(その後)。この3つが説明できる会社かどうかで、結果は大きく変わります。

そのまま使える質問リスト
| 聞くこと | 確かめたい中身 |
|---|---|
| カビの原因は何だと考えていますか | 水の出所と冷える面を具体的に指せるか |
| 対象範囲はどこまでですか | 対象外の部分が書面に明記されているか |
| 素材ごとに方法を変えますか | 木部・クロス・コンクリートで手順が違うか |
| 削りますか、こすりますか | 素材が残る方法かどうか |
| 防カビ処理は含まれますか | 除カビだけの金額か、仕上げまでか |
| 薬剤の安全性の根拠は | どの試験を、どの方法で行ったか |
| 作業中の区画と保護はどうしますか | 胞子を広げない段取りがあるか |
| 検査はできますか | 数字で前後を比べる手段を持っているか |
| 追加費用が出る条件は | 開けてみて分かった場合の取り決め |
| 終わったあと、何をすればよいですか | 管理方法を渡してくれるか |

「二度と生えません」には、根拠を
連載中に繰り返しお伝えしてきたことですが、カビの発生を100%防ぐことはできません。当社のQ&Aでも明記しています。人が快適に過ごせる温湿度は、カビにとっても条件のよい範囲だからです。
大切なのは、生えないと言い切ることではなく、どのくらいの期間、どういう条件なら抑えられるのかを説明できることです。そしてその条件を、お客さまが続けられる形で渡すことです。
連載26回の振り返り

気になる回があれば、下の一覧からご覧ください。
連載「MIST工法®を知る」全27回
- MIST工法®とは何か
- 削る・覆う・分解する
- 専用剤を都度調整するとは
- アルカリ性と酸性
- 高圧洗浄との違い
- 塩素系漂白剤との違い
- 「根こそぎ」とは何を指すのか
- 防カビ処理の中身
- 防カビ塗料・防カビ建材との違い
- 浮遊カビへの対処
- 排水試験・毒性試験という考え方
- 木の黒ずみは汚れかカビか
- 神社仏閣・文化財の復元
- 素材別対応の実際
- カビ菌検査という選択肢
- 検査→施工→防カビ→アドバイス
- 現地調査で何を見ているのか
- 料金はなぜ現地調査のあとなのか
- 短納期で終わらせる設計
- 防カビアドバイスとは
- 保育園・幼稚園・高齢者施設
- 公共施設・遊具・屋外設備
- 外壁のカビ
- 店舗・事務所のカビ
- 建築・住宅会社との協業
- 加盟店制度とMISTグループ
- 業者を選ぶときの質問リスト(この記事)
この連載は、公開されている情報と公的資料にもとづいて構成しています。実際の建物では、条件によって最適な方法が変わります。判断に迷う場合は、現地を見たうえでご相談ください。
おわりに
27回にわたり、MIST工法®カビバスターズが何を考えて現場に入っているのかを説明してきました。削らない、こすらない、素材に合わせる。そして、カビを取ることと環境を直すことを分けない。この4つが、私たちの立っている場所です。
お読みいただき、ありがとうございました。
参考にした情報
- 株式会社せら「MIST工法®とは」 https://sera.jp/mist
- 株式会社せら「Q&A」 https://sera.jp/faq
- 株式会社せら「サービス内容と料金」 https://sera.jp/service
- 株式会社せら「カビ菌検査」 https://sera.jp/kabikensa
- 文部科学省「カビ対策マニュアル 基礎編/実践編/Q&A」
- 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準」












